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善光寺と姨捨駅の風景

「長野途中下車旅 2日目 (長野~姨捨~松本)」

[2014/9/9]

一泊二日の長野鈍行旅も2日目に突入する。
1日日は高尾から中央本線・小海線に乗り清里へ行き、鉄道最高地点を散策した後は長野へ。
続いて長野でナイトビュー姨捨に乗り、姨捨の夜景を楽しんだ後は再び長野へ戻り一泊となった。

1日目が目一杯の行程だったため、2日目は余裕を持って計画を立てた。
午前中に長野駅から近い善光寺を参拝し、その後は篠ノ井線に乗って姨捨で下車。
日中の姨捨の景色をじっくり味わったら、再び後発の列車に乗って松本まで行く。
松本で駅から徒歩10分の松本城を見学した後は、中央本線を乗り継いで真っ直ぐ帰路を辿ることになる。

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午前9時に宿をチェックアウトした後、駅前から善光寺へ向かう。
長電で行こうと思ったが、遅延が発生しており電車がすぐ来ないみたいなので、
近くのバス停から路線バスで行くことにしよう。運賃は片道150円だ。



・善光寺
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バスに揺られ、善光寺大門バス停で下車すると善光寺の入口に到着する。
入口から石畳の上を歩き、まず最初に見えてくるのが「仁王門」だ。
現在建っているのは1918年に再建されたもので、脇には仁王像が控えている。


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続いて境内を進んでいくと、寛延3年(1750)建立の「山門」がある。
あれ、門の下で何かロケやってるなー。ドラマの撮影か?
今日は至って空いてるが、周囲の人々がこぞって注目する。



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そして山門をくぐると、国宝に指定されている「本堂」が姿を現した。
現在建っているのは宝永4年(1707)に再建されたもので、国宝建造物の中では3番目の大きさを誇る。

約1400年の歴史を誇る善光寺は、仏教が各宗派に分かれる以前に創建されたため特定の宗派に属していない
そのため宗派や性別の区別なく誰でも参拝ができ、平等にご利益をもたらすといわれている。
他にはない無宗派独特の大らかな信仰形態が、昔から人々を引き寄せているのだ。
(ただし運営・管理は天台宗と浄土宗2つの宗派の僧侶が行っているらしい)


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大迫力の本堂を正面から眺める。
善光寺本堂は、正面の間口に対し建物の奥行きがとても深く取られている
これは、参拝者が一人でも多く中に入り参拝してもらうための建築的配慮だそうだ。


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本堂を参拝した後、しばし広大な境内をのんびりと散策。
境内には様々な建造物があり、数時間では全て見切れないほどあった。

散策するうち、あっという間に列車に乗る時間が来てしまったので再びバスに乗って駅へ戻る。
これから篠ノ井線に乗って、昨日夜に訪れた姨捨に再び向かう!



・篠ノ井線 [長野~松本]


篠ノ井線は、長野側の善光寺平と松本側の松本平を結ぶ山岳路線だ。
11時19分発の松本行き列車に乗り込むと、車内は既に満席であった。
車両は2両編成のE127系。「115系だったら!」と思ったがそうもいかんか。
現在、日中の篠ノ井線の列車は、ほぼ全てワンマンのE127系で運行されているようだ。


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列車は善光寺平を左手に見ながら、急勾配を上っていく。
途中の信号場では、対向から来る特急に道を譲るため待避線で一旦停車。
ここはスイッチバックになっている。特急が通過すると列車は再び発車し本線へ。
カーブが続き、山腹を這うようにして高度を稼ぐ。


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急勾配を上りスイッチバックに進入すると列車は後退し、高台にある姨捨に到着した。
昨日夜と違って駅構内は閑散としているが、有名な駅だけに降車客は多い。



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何せ、駅ホームの真ん前にはこんな雄大な景色が広がっているのだ。
眼下に善光寺平があり、手前には千曲川、奥には長野市街地が見える。
昨日の夜景も良かったが、日中の景色もただ素晴らしいの一言に尽きる。

これで一応、日本三大車窓を全て制覇したことになる。
北海道旅で通った「狩勝峠」と、西日本旅で行った肥薩線の「矢岳越え」、
そして今回、この姨捨からの善光寺平!どれも絶景車窓好きには垂涎ものの眺めである。



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現在建っている姨捨駅の駅舎は昭和9年(1934)築造で、今年で80年ぽっきり経ったことになる。
大正時代の洒落た設計で、駅構内はまるで高原の山小屋のような雰囲気である。
今は無人だが、休日には地元の人々によるお茶のおもてなしがあるらしい。



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駅ホームすぐ下には篠ノ井線の本線があり、上から見渡せるようになっている
先ほど来ていた長野行き普通列車が姨捨を発車し、本線を駆け下りていった。
カメラの角度によっては、善光寺平をバックに走る列車の姿を納めることもできる。


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長野方面側を見渡すと、駅ホームと本線との高低差があっという間に広がっているのがわかる。
稲荷山駅からここ姨捨駅を経て先のトンネルに入るまで、25パーミルの急勾配が続いており、
途中には2ヶ所のスイッチバックが設けられているというから凄まじい区間である。
(かつてスイッチバックは3ヶ所あったが、2008年に1ヶ所廃止された)

駅前は特に何もないが観光マップが設置され、それぞれの場所が案内されている。
近くにある名所の棚田に行ってみようと、私は駅から南の方へ歩き出した。



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棚田へと歩いているうち急に踏切が鳴り出し、何が来るのかと思うと貨物列車だった。
そのまま通過するのかと思うと、列車は私の目の前で停止。姨捨駅へと後退し始めた。
何となく貨物の方が気になってしまったので、再び駅構内へと戻ることに。


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駅ホームに停車中の普通列車と貨物。しばらくすると特急が本線を通過する。
姨捨は、思った以上に列車の行き交いが多いらしい

変に欲張らずに、大人しく駅に留まってりゃ急勾配を上ってくる貨物が見れたのに~。
ああー、惜しいことしちゃったぞー。


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ちなみに貨物といえば、停車・発車時のあの「音」である。
停発車すると同時に、連結器から「ガチャガチャガチャガチャン!!」と物凄い音を発するのだ。
(貨物は機関車の加速効率を重視するため、連結器に"遊び"を設けている)
一般の方にはただの騒音にしか聞こえないあの音が好きな人は結構多いらしく、
Youtubeにも、貨物の停発車動画が沢山投稿されている(→「貨物列車 停発車の爆音源!」)。

特急が通過してまもなく、貨物は「ガチャガチャガチャガチャン!!」と爆音を発し、
特に何事もなく姨捨を去っていった。



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貨物が行った後、今度は長野方面へ行く列車が出発し急勾配を下りていく。
駅ホームからダイナミックな風景が簡単に撮れるのが楽しい。

ホームで景色を眺めているうち、後発の松本行き列車が来たので乗り込んだ。
姨捨を出るとすぐに絶景は途切れ、長い長い冠着トンネルに入り路線最高地点となる冠着へ。
冠着から山の間を縫うように走り再びトンネルを抜けると、そこは松本平だ。
明科から犀川沿いをひた走り、列車はまもなく松本に到着となる。



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まつもとぉーーーー、まつもとぉーーーー、まつもとぉーーーー。終着、松本です。」

語尾が長いっ(笑)。松本駅の到着アナウンスは他にはない独特の響きを持っている。
声優の沢田敏子さんによるもので、語尾の長さとほのぼのさが何ともいえない旅情を誘ってくる。
この到着アナウンスを聞けば、遠くからはるばる松本に来たという実感が持てるだろう。

篠ノ井線の列車に別れを告げ、私は駅から徒歩で行ける松本城へ向かった。

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2014/09/26 | 長野途中下車旅


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