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一日限定320円の夜景列車

「長野途中下車旅 1日目 (小諸~姨捨~長野)」

[2014/9/8]

一日目が非常~に濃密な今回の長野鈍行旅。
早朝に高尾から中央本線・小海線に乗り、清里から徒歩で飯盛山~鉄道最高地点を経て、
JRとして日本最高地点の駅である野辺山までやってきた。
野辺山からは再び小海線に乗って先を進み、小諸でしなの鉄道に乗り継ぎ長野まで向かうことになる。



長野に着いたら、そこから約10分後に発車する夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車する。
タイトルの「値段」のネタ回収はともかくとして(笑)、
まずは、野辺山からの道のりを行こうか。



・小海線 [野辺山~小諸]
DSCF9236.jpg

野辺山から再び小海線に乗って、終点の小諸まで向かう。
小海線はハイブリッド気動車も走っているが、先ほどと同じくキハ110系が来た。
車内は空いており、ボックスシートに座って身体を休める。


DSCF9239.jpg

野辺山からすぐは広々とした高原をひた走るが、
程なくして景色は渓谷の中へと移り変わり、千曲川と平行して進んでいく。

それにしても、列車の走りが随分とのんびりしてるな~。
何というか、観光列車ぶりのゆっくりした速度なのだ。
そのせいか寝不足なのかは知らないが、揺れに任せて少し眠り込んでしまう。



DSCF9252.jpg

うつらうつらしているうちに、終点が近づいてきた。
車内はいつのまにか学生で埋め尽くされ、青春トークで盛り上がっている。
とある駅(地元の高校の最寄り)から乗客がドッと増えるのは、ローカル線ならではの光景である。



DSCF9254.jpg

17時26分、列車は定刻通り終点の小諸に到着した。
ここからはしなの鉄道に乗り継いで、信越本線の長野まで向かう。
次に乗るしなの鉄道の列車は、17時34分発なのであまり余裕がない。



・しなの鉄道 [小諸~長野]
DSCF9255.jpg

JRとしなの鉄道のホームは共用らしく、改札を通らずすぐに乗り換えることができる
第三セクターなので運賃を払う必要があるが、これは降車駅の窓口で払えばいい。
ごった返す学生達に紛れながら、私は対向ホームの長野行き列車に乗り込んだ。

現在のしなの鉄道の主力車両は、JRから譲り受けた115系だ。
かつては湘南色の169系が走っていたが、老朽化のため昨年に引退済みである。
萌えキャラ塗装の「痛電」も走っていたというが、これも既に通常の塗装に戻されたらしい。
169系、乗ってみたかったなー!急行型電車は、平成生まれには幻の存在となってしまうのか。

しかし、しなの鉄道ってオリジナル塗装にすぐ塗り替えないんだろうか……。
前面のステッカーも貼ってないし、この編成はJRから移ってきたばかりなのかもしれないな。


DSCF9259.jpg

今回乗り込んだしなの鉄道115系は、古き良き国鉄時代の面影を強く残していた
どこも弄られた形跡がなく、座席の青いモケットも国鉄オリジナルのままだ。

小諸から進むうちに日が暮れ、篠ノ井から信越本線に直通で入る。
しなの鉄道としての終着は篠ノ井だが、全ての列車が長野まで行くらしい
やがて小諸から一時間で、列車は終点の長野に到着した。

もう日は暮れたが、今日はまだ終わらない!
今夜は、大人気の夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車するのだ。
長野から、日本三大車窓が見れる姨捨駅まで行く臨時快速列車である。



・ナイトビュー姨捨 (中秋の名月号) [長野~姨捨]
DSCF9263.jpg

ナイトビュー姨捨は人気の高い観光列車であり、運行日は連日満席になってしまうという
しかし今回キャンセルが出たのか、無事指定席券を確保することができた。
それで、いつも通り指定席券代520円を払おうとしたのだが……。


DSCF9270.jpg

「………あれ? 320円だっけ!?」

買ったときはアレ!?って思ったが、よくよく考えて「ああ、そうか!」と気づいた。
実は、今日9月8日は、今年夏の「ナイトビュー姨捨」運行日の中で唯一の閑散期なのだ
運行日が閑散期にあたる場合、基本料金から200円引きとなる。
(閑散期=1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日における、祝日及びその前日・振替休日を除く月~木曜日)

「※9月8日はおとな320円こども160円」

長野支社の公式案内ページを開くと、通常の指定席券代の下にこう注意書きが書いてあった。
正しく閑散期に該当するとはいえ、この日だけ320円てのも何だか奇妙で面白い。
そういえば、閑散期の指定席券なんて初めて買ったな……。
窓口で指定席券買ったときは、係員に騙されたんじゃないかと思ったぞ。



DSCF9267.jpg

気を取り直して、いざ「ナイトビュー姨捨」に乗り込む。
車両はHB-E300系。主に「リゾートビューふるさと」で使用されているハイブリッド気動車だ。
発進時は電気モーターで静かだが、加速し始めるとエンジンが唸り出しやっぱり気動車なんだと気付く。




この臨時快速は、特急はおろか普通列車にも途中で抜かされながら進む
普段は走らない臨時列車なので、常に走る定期運用の列車の隙間を抜けていくのだ。
走行中には観光案内があり、専属のアテンダントが車内販売を行う。

車内は年配方が多く、既に宴会状態といった様相だ。
姨捨に近づくと高度が上がり、左手に早くも夜景が見えて歓声が上がる。
スイッチバックで一旦停止した後、列車は後ろに後退し高台に位置する姨捨駅に到着した。



P9080014.jpg

列車から降りると、JRの方から一人一人手渡しでお月様にちなんだ「ゆでたまご」が贈呈された。
今夜は「中秋の名月」なのだ。ゆでたまごは今日だけの特別サービスらしい
天気はすっかり回復していて、淀みなく綺麗な満月が見える。



DSCF9276 (3)

そして、これが駅ホームから見渡せる夜景であるが……、ただ素晴らしいの一言に尽きる!
私が撮るコンデジの粗い写真だといまいち雰囲気が伝わらないと思うが、
姨捨駅からの夜景は、想像以上に素晴らしかった!



P9080029.jpg

「銀河○丁目」なんて駅名がついてもおかしくない、この幻想的風景。
こりゃ人気が出るわけだー、と心から納得してしまう(安いし)。
ここ姨捨は日中も美しい景色が広がるところだが、穢れの全てを覆い隠す夜景にはやはり魅せられるものがあるな。



DSCF9287.jpgP9080027.jpg

この臨時列車「ナイトビュー姨捨」最大の特徴は、駅滞在時間中に様々な「おもてなし」を受けられることだ
専属の係員から夜景についての解説を色々聞くことができ、駅構内では語り部も行われている、
さらには、地元の店による信州味噌でつくった味噌汁も無料で頂くことができる。
素朴な味わいに癒されながら、少し肌寒くなってきた身体を温めた。



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夜空に輝く十五夜の月。
しかし、何と至れり尽くせりな列車なんだ!
320円もとい、520円で乗れるものとは思えない豪華ぶりである。



P9080052.jpg

しばらくすると、松本方面から長野行きの普通列車が入線してきた。
姨捨の夜景は、定期運用の普通列車を組み合わせても見に来ることができるが、
出来る限りは往復で、ナイトビュー姨捨の指定席券をとった方が満足度は高いだろう。

一時間ぽっきり姨捨の夜景を堪能した後、20時24分発折り返しのナイトビュー姨捨で長野へ。
帰りは室内消灯もされ、流れる夜景の車窓を直に楽しむことができる。
これもまた、他では見られないサービスだ。



P9080057.jpg

盛況な雰囲気のうちに、折り返しの列車は長野へ到着する。
僅か320円で乗れるのが申し訳ないと思うくらい、充実感でいっぱいの列車であった
今夜は駅前の宿に一泊となる。

明日は午前中に善光寺を参拝した後、長野から篠ノ井線に乗り再び姨捨駅で下車したい。
日本三大車窓なだけに、夜景だけでなく日中の景色も見てみたいのだ。
姨捨を途中下車した後は松本に移動し、駅前から徒歩10分にある松本城を見学する予定である。

清里~野辺山間の登山&歩きで疲れきった足を休ませ、時間をたっぷりとって夜0時に就寝した。

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