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京阪電車と比叡山延暦寺~帰路へ

「西日本横断紀行 6日目 (京都~嵐山~比叡山~石山~浜松~東京)」

[2013/9/5]

無鉄砲な西日本横断旅も最終日を迎える。
昨日未明に九州を出て四国に上陸したが、朝から台風に巻き込まれてしまい松山まで行ったところでやむなく断念。
松山からはフェリーで四国を脱して本州側に移動。それから山陽本線・赤穂線・東海道本線と乗り継いで東へ進み、
夜遅くに京都に到達した。



今日は、京都を少し探索したいと思う。
ただ午後14~15時過ぎには帰路につかないと今日中に東京へ帰れないので、行く場所を嵐山比叡山の2つに絞った。
昔から行ってみたかったところだし、嵐山へは嵐電、比叡山へは叡山電車か京阪電車で容易に行くことができる。

宿を出て朝食を食べた後、京都駅から地下鉄烏山線に乗車し二つ隣の四条で降りた。
四条駅から徒歩5分のところで、嵐電の起点である四条大宮駅に辿り着く。



・京福電気鉄道嵐山本線 [四条大宮~嵐山]
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切符を買って乗り場に入ると、レトロな濃淡グリーン色の車両が停まっていた。
嵐電の車両の中でも珍車といわれるモボ501形、それも唯一塗装が昔のままの501号車だ。
これに乗りたいのだが、残念ながら回送扱いらしくすぐに走り去ってしまった。


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その後間もなく、嵐電の主力車両モボ611形が入線。開業100周年を記念して「京紫」色に塗り直されている。
従来の緑とベージュのツートンの方が京都の町並みにあっていると思うのだが、、、

乗り込んで数分後、吊り掛け音を響かせて列車は発車した。
京都唯一の路面電車だが専用軌道がほとんどなので、東京の都電荒川線と似ている。


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古都の中をゴトゴト走り、列車は約20分で終点の嵐山に到着。
駅構内には改札口がなく、ホーム内まで自由に行き来できるようだ。
確かこの辺りは、中学の修学旅行で八つ橋手作り体験のときに来た覚えがある。


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駅から数分歩いて、TVでよく映る渡月橋を見学。
情緒ある景観が素晴らしいが、昨日の大雨で川は増水しているのが少し残念。


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それから路地裏を歩いて、山陰本線の嵯峨嵐山駅へ向かう。


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嵯峨嵐山駅へ到着すると、駅横にSLが展示してあった。初期のナメクジ形のD51だ。
駅前は外国人観光客が多い。SLを撮った後すぐ駅構内に入って列車を待った。



・山陰本線 [嵯峨嵐山~二条]
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嵯峨嵐山からは山陰本線に乗って、四駅隣の二条に向かう。
221系に乗るのは初めて。かつてアーバンネットワークの立役者として活躍した車両だ。

二条からは地下鉄東西線に乗り換えて京阪電車の浜大津へ向かう。
数分後、やってきた京阪京津線の直通列車に乗り込んだ。



・京阪京津線[二条~浜大津]
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京阪京津線は、鉄道好きの中では有名な路線。とにかく終点までの道のりが波乱万丈なのだ。
地下区間を走り登山電車並みの急勾配を上ると、最後は車とともに道路の上を走る
4両編成の電車が堂々と車道の上を走るのは、他にはないシュールな光景である。

所要時間約30分で地下鉄・登山鉄道・路面電車の旅を味わったら、終点の浜大津に到着となる。
京津線を走っているのは、高コスト&ハイテク電車で知られる京阪800系だ。
目まぐるしい線路環境に対応するために、ありとあらゆる機能が搭載されている。



・京阪石山坂本線 [浜大津~坂本]
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浜大津からは石山坂本線に乗って終点の坂本へ向かう。ラッピングが多い京阪600形が来た。
少し前は「ガンダム」「けいおん」のアニメラッピング車もあったらしい。

やがて、列車は浜大津から約15分で坂本に到着。
駅から歩いて10分ぐらいのところにケーブルカーの乗り場がある。



・比叡山鉄道比叡山鉄道線(坂本ケーブル)
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今度は、日本一長いケーブルカーでもある坂本ケーブルに乗って比叡山延暦寺を目指す。
所要時間は11分。切符は券売機で買うのだが、何と今時珍しい硬券が出てきた。


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出発すると、列車は山肌を順調に上って行く。
車窓に京都市街と琵琶湖一望が見渡せる。


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観光案内を聞きながら、あっという間に終点のケーブル延暦寺駅へ到着した。

ケーブルカーの駅から山道を5分ほど歩くと、比叡山延暦寺の境内に着く。
拝観料は550円。見学時間は少ないが、東塔と西塔の主な建物を順番に見て回ろうと思う。



・比叡山延暦寺
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まず、延暦寺の総本堂であり国宝にも指定されている根本中堂へ。
建物があまりにも巨大で写真に収まりきらない。正面に立つとただ圧倒されるのみだ。


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坂道と石段を登ったところにある、法華総持院東塔阿弥陀堂
根本中堂とともに重要な信仰道場とされる。


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東塔と西塔の境目にある浄土院。比叡山で最も神聖な場所とされ、辺りは静寂に包まれている。
ここでは「12年籠山行」という常人離れした厳しい修行が、今も行われているのだという。
定められた結界、つまり比叡山から12年間一歩も出ずにお勤めをするというもので、
最も過酷な修行「千日回峰行」と並び荒行中の荒行といわれている。


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杉木立の中にある常行堂(左)と法華堂(右)。2つ合わせて通称「にない堂」と呼ばれる。
修行中らしく、堂の中からお坊さんがお経を唱える声が聞こえてきた。


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個人的に一番感動したのは、西塔の本堂である釈迦堂
延暦寺に現存する最古の建物で、貞和3年(1347年)頃に建てられたものらしい。



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こんな神秘的なところに来たのは始めてかもしれない。辺りの空気は張り詰めており、人気のない参道を歩いているだけで身が引き締まるような感じだ。境内の荘厳な雰囲気をもう少し味わいたかったが、帰路につく時間が刻々と迫ってきたので、早々に坂本ケーブルの駅へ戻ることに。


・比叡山鉄道比叡山鉄道線(坂本ケーブル)
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ケーブル延暦寺駅の駅舎は洋風建築の重厚なつくりだ。
1927年建造で、駅構内は昭和の雰囲気が色濃く残っている。
駅に着いてすぐやってきたケーブルカーに乗り込み、元来た道を戻る。


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ケーブルカーの駅から歩いて道を下り、再び京阪の坂本駅へ戻ってきた。
モダンな駅舎が斬新で面白い。駅舎というよりは近代美術館のような佇まいだ。



・京阪石山坂本線 [坂本~京阪石山]
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さて、坂本から再び京阪電車に乗車する。ホームに停まっていた車両は京阪700形。
この列車で浜大津の先にある京阪石山まで行き、そこから接続する東海道本線に乗って帰路に着こうと思う。
車内は空いてるし、真ん前でかぶりつくことにした。


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急坂を駆け下り琵琶湖畔を過ぎると、列車は三井寺〜浜大津間で併用軌道に突入。
本当に何の変哲もない車道に線路が敷かれている。


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小型とはいえ、普通の電車が車と信号待ちをするのが面白い。
浜大津から先は閑静な住宅街の中を進んでいく。


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京阪電車の内装はかなり凝っている。シックな緑の座席に木目調の化粧板が素晴らしい。
幼少時に乗っていた札幌市営の2000形に似てると思った。ボディの緑色の塗装もほぼ同じだ。


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やがて、列車は定刻通り京阪石山に到着した。
駅前デッキからの風景が印象に残る。電車と線路が街の中に上手く溶け込んでいる。





石山からは純然たる帰路になる。東海道経由でひたすら東に進み、夜遅くに東京へ到着する予定だ。
所要時間は約8~9時間。この長い長い東海道線の道のりを制覇して、今回の旅は無事終了となる。
もう途中下車する時間は残ってないし、一気に行ってしまおうと思う。



・東海道本線 [石山~米原~大垣]
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まずは、14時43分発の長浜行き新快速に乗って米原へ。
旅費が底を尽きていたので、おにぎりと水だけ買って列車に乗り込む。


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のどかな田園の中を走っていく。天気は不安定だが少しずつ回復してきた。
石山からちょうど40分で米原に到着する。


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米原からはJR東海の区間に入る。本数の少ない普通列車に乗り換えて進む。
約30分で終点の大垣に着く。



・東海道本線 [大垣~豊橋~浜松]
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この区間は快速があるからありがたい。
16時11分発の豊橋行き特別快速に乗り込む。車内はまだまだ空いている。


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少しずつ日が傾き始めた。
大垣から約1時間半で終点の豊橋に到着。3分後に発車する浜松行きにすぐさま乗り換える。


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日が暮れる中、浜名湖の脇を通過していく。
それから間もなく、列車は定刻通り18時15分に浜松へ到着となる。



・東海道本線 [浜松~熱海~東京]

浜松から先、東海道線は大雨の影響でダイヤが大幅に乱れていた
ホームが人で溢れかえる中、30分ぐらい遅れて18時10分発の熱海行きが出発する。
最初は満員状態だったが、しばらくすると端の座席が空いたので確保。
終点到着までぐっすり眠り込んでしまった。

それから21時過ぎに無事熱海へ到着。熱海からは東京行きに乗り込む。
先を行く列車が行き詰まったので、道中で何度も立ち往生を繰り返す。
やがて定刻より数十分遅れて、列車は23時20分に終点の東京へ到着した。


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東京からは山手線で上野へ向かい、いつも通り常磐線に乗って自宅最寄り駅へ。
残念ながら途中で日付が変わろうとしていたため、午前0時になる寸前のところで一旦下車。
もう18切符は使えないので普通運賃で再乗車し、真夜中24時半過ぎに自宅へ着いたのだった。


今回は最西端の佐世保を目標地点として、鈍行で6日かけて西日本を横断した。
二度の台風襲来の中無理やり強行して進むのは、やはり無謀に近いものがあった。
ただ往路は至って順調に進めたし、念願の九州の路線も上手く回れたからよかったと思う。

総距離は約3000km。乗った列車はざっと数えて60本ぐらい。
得てして、鈍行の過酷さが前面に出た旅であった。
(完結)
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