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西九州を辿って

「西日本横断紀行 3日目 (佐世保~長崎~多比良町~長洲~八代)」

[2013/9/2]

半ば強行の西日本横断の旅も3日目を迎える。
東京から鈍行を乗り継ぎ、2日かけて最西端の佐世保までやってきた。
佐世保からどうするかは特に詳細な行程を決めていないが、基本的には長崎、熊本、大分と順々に辿っていく予定だ。
今日はかなり無節操に移動するので、鉄道旅としてはあまり面白みがないかもしれない。

まずは、大村線に乗って長崎へ向かう。
午前10時、僕は繁華街の宿を出て佐世保駅に向かった。


・大村線(シーサイドライナー) [佐世保~長崎]
P1060385 (2)

ホームに停まっていたのは、大村線の主力車両であるキハ66・67系気動車だ。
塗装は3種類あって、リバイバル塗装の国鉄急行色も一編成だけあるらしい。
今回は最も一般的なシーサイドライナー色の列車に乗車する。


P1060383.jpg

当時急行にも使われていたというこの車両は、440馬力の大出力エンジンを搭載し、
座席はドア付近を除いて全席転換クロスシートとなっている。
このクロスシートが本当に快適で座り心地は抜群、シートピッチもかなり余裕がある。

これから混みそうだが、車内はまだ空いている。
ごくごくまったりとした雰囲気のまま、列車は長崎へ向けて出発した。


P1060390 (2)

早岐で佐世保線と分岐し、列車は大村線に入る。
しばらくするとハウステンボスの敷地の脇を通り、間もなくハウステンボス駅に到着する。
車窓からは、ホテルオークラ系列のリゾートホテルの建物が見えるのみだ。


P1060398.jpg

途中でハウステンボス色の列車とすれ違う。
車内は少しずつ混んできた。


P1060410.jpg

川棚から、大村湾のすぐ脇をひた走っていく。
海というより、穏やかな湖といった趣である。
松原で海沿いから離れ、諫早で長崎本線と接続し新線を経由して進む。


P1060434 (4)

やがて、13時前に列車は終点の長崎に到着した。外はどしゃ降りの雨だ。
長崎は路面電車が走っているので、それで少し街中を回ってみようと思う。



・長崎電気軌道
P1060438.jpg

長崎駅前から歩いてすぐのところに、路面電車の停留所があった。
運賃は全区間一律120円とかなり安い。電車も数分待っていればすぐにやってくる。


P1060454.jpg

まず、定番観光スポットの「眼鏡橋」を見学。
日本最古の石造アーチ橋で、架設からもう400年近く経っていることになる。


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続いて、国宝にも指定されている教会「大浦天主堂」へ。現存する中では日本最古の洋風建築物だ。
ゴシック様式の厳粛さは、坂の下から見上げることでより顕著に感じられる。
内部も観察したいが時間がなくなってしまったので、すぐに引き返して長崎駅へ戻った。




長崎からどういう経路を辿っていくかは、既に何となく決めていた。
今日中に熊本まで行きたいのだが、長崎から鉄道だけで行くとなると有明海を迂回しなければならないので膨大な時間がかかる。それで急遽考えたルートが、
諫早から出る島原鉄道に乗って多比良町まで行き、そこから有明フェリーに乗って熊本側へ向かうというものだ。
これなら所要時間を大幅に短縮できるし、追加運賃もそんなにかからない。

ということで、まず長崎から再び長崎本線に乗って諫早へ向かった。



・島原鉄道 [諫早~多比良町]

P1060471.jpg

島原鉄道は、長崎本線・大村線と接続する諫早から島原半島の縁を走る地方鉄道だ。
創業は明治41年と歴史は古く、開業当時はあの1号機関車も走っていたという。
少し前までは北線と南線があったが、2008年に南線は廃止となっている。

車両は単行の気動車だ。真っ黄色に塗りたくられていて、単行とはいえなかなかの存在感がある。
車内の八割方は学生で、発車直前には満員状態となった。


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出発するとしばらくのどかな田園の中を走り、吾妻からはずっと海の縁に沿って進んでいく。
雨はいつのまにか止んでいた。


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湾岸沿いをひた走り、やがて列車は多比良町駅に到着。降りたのは自分一人だけだ。
ここから歩いて数分のところに有明フェリーのターミナルがある。



・有明フェリー [多比良~長洲]

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フェリー乗り場は閑散としていた。
有明フェリーは、ここ多比良港から熊本側の長洲港を45分で結んでいる。
どちらも鉄道から乗り場が近いので、乗り継ぎは比較的容易だ。



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景色が良いので、出航してすぐに甲板に出る。
途切れ途切れになった雲が幾重にも重なり合って神秘的な様相を醸し出す。
絶望的な天候もここで一段落といった感じ。
今日は北部を中心に局地的に大雨が降り、各地で運休が発生したみたいだ。

キリのいいところで客室に戻ってTVのニュースを見ていると、何と自宅近くで竜巻が発生したとの報道があった。
嘘だ!?と思ったが本当らしい。
発生場所があと少し南にずれていたら自宅に直撃したかもしれないし、心底ゾッとした。



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有明海の絶景を味わっているうちに、船は定刻通り長洲港ターミナルへ到着。
長崎側はすぐに乗り場に行けたが、熊本側の乗り場は鹿児島本線の駅から少し離れている
ただ歩いて20分ほどだし、そこまで遠くはないから問題ない。



・鹿児島本線 [長州~八代]
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暮れかける日に急かされながら、鹿児島本線の長洲駅に到達した。
あとはここから普通列車に乗って少し南下するだけだ。30分ちょっとで熊本に到着となる。


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さて、2両編成の817系がやってきた。八代行きの普通列車だ。
木製の座席に座ってボーっとしているうち、あっという間に日が暮れた。
道のりは至って順調である。


実は、このまま熊本で一段落するつもりはなかった
今日中に八代まで行き、明日の午前中に何とかして肥薩線に乗ろうと考えたのだ。
いわずとしれた有名なローカル線だが、列車の本数が少なく今回の旅の行程に合わせるのは至って困難。
しかし吉松までなら往復でギリギリ行けることがわかったので、始発列車で無理やり行ってしまうことにした。



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熊本を過ぎて、やがて列車は20時前に終点の八代に到着。
ホーム向こうに、明日乗る肥薩線の列車が停まっていた。
駅前から徒歩5分のところに宿があったので、今夜はそこで一泊となる。

過酷さを増していく今回の旅。
明日のメインは肥薩線と豊肥本線だが、まず5時44分発の人吉行き始発に乗れないと全てがパーだ。
目覚ましを厳重にセットする。そして、何とか天気が持ち応えてくれることを祈りながら23時過ぎに就寝した。

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