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2016年小ネタ集 (その2)

[2016/5/26~6/26]

小ネタ集第2弾です。
前回よりテツ分濃度は少なめ。ほぼ全てディープネタです。
何時になく千葉ネタはDIS気味ですが、そこはご愛嬌ということでよろしこ。



千葉ニュー最果ての駅へ行って絶望するだけ
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千葉ニュータウン。千葉北西の北総線沿い(白井~印旛)に広がる大規模なニュータウンのことだ。
諸々の事情(バブル崩壊とか)で開発に失敗し、以前は荒野が広がるばかりだった千葉ニューも、
最近は大型SCが建って大分マシになってきた……って知り合いが言ってた。
そんな千葉ニュー最果ての駅が、印旛日本医大駅だ。

安定の初乗り200円。異常レベルの高運賃を払い、俺は北総線に乗り込んだ。
広大な土地を突っ走り、あっという間に着いた印旛日本医大。
副題の(松虫姫)が謎すぎる。


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印旛日本医大駅の見所といえば、独特としか言えない奇抜な駅舎だ。
展望台付きのシャレオツな外観は、関東の駅百選にも選定されている。
子供の頃から近くを通るときに何度も見たが、やっぱり駅に見えないなぁコレ。

"森の中"をイメージしたとかいうけど、寧ろ宇宙的な何かを感じるよ。




駅 前 は や っ ぱ り な ん も な い 。

駅北側は大型マンションが建っているが、南側の一等地は未開発の荒野が広がっている。
中央地区は街として充実してきた千葉ニューも、東端にあたるこの地区は、
開発の手があまりのびていない。取り残された更地が広がるのみだ。

というわけで、駅前はなんもありません。数年前に買物難民が生まれたほどの過疎ぶり。
北総線の高額運賃が全てを阻んでいて、入居する住民は少ないのが現状です。


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教会のような駅構内。
荘厳なドーム型天井は吹き抜けになっている。
時計台に展望台が設けられているが、一般人は入ることができない。作った意味無いじゃん。


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見上げると、神々しい天井が。駅舎だけが先走りしてると感じるのは俺だけか??
誰もいない空間に立ち尽くし、一人で虚空の空を見上げるみたいな、
そういう中二病的な気分に浸りたくなった。




東京へ向かう鉄道が通ってるのに、千葉ニューは今もガチな車社会だ。特に印西付近は、
線路沿いの国道に沿って北千葉道路というバイパスが開通していて、高速並みに車が流れている。

北千葉道路は将来的に成田から市川まで開通し、外環と接続する予定だという。
東京~成田空港のアクセス短縮化と、鎌ヶ谷のクソ渋滞を緩和させる意図があるらしい。
千葉北西でも最悪レベルの渋滞地獄を、もしかしたらこの道路が解消してくれる……かも??


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僅かな通勤客を吐き出しながら、駅舎のトンガリ屋根が、虚空の空に佇んでいた。
色々とワケありの街ですが、車主体で生活するには良い場所だと思う。
人少ないし、自然が残ってるし、中心街に出れば買い物天国。

帰りも北総線で帰宅。往復1380円のエグイ出費に胸が痛んだ。
北総線の借金が返済されるとき千葉ニューは一変するかもしれません。20年後ぐらいになると思うが……w



・都バスで中央防波堤へ行ってみた


中央防波堤。それは何者にも属さぬ、東京最果てのフロンティア。
略して中防。都内の沖合いにあってどの"区"にも属してないという、謎に満ちたエリアだ。
なにやら男のロマンをビンビンに確約されそうだが、実際はそうでもなく、
大部分が焼却できないゴミで成り立っている"廃棄物の人工島"である。

東京のゴミが最後に行き着く場所であり、裏歴史の匂いがムンムンする島。
その正体を知るべく、俺はまず東京テレポートへ向かった。


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車持たぬ一般人が中央防波堤へ上陸する手段は、たった一つしかない。それは"都バス"だ。
中防は1本の橋と2本のトンネルで繋がっているが、いずれも歩行者・自転車通行禁止で、
ここを抜けて上陸するために、東京テレポート駅から都バスに乗る必要がある。
駅前バス乗り場から出る「中央防波堤行き」に乗ればいい。

車やバイクでも上陸できるが、中防内は規制が厳しく容易に駐車できる場所が無い。というか無理。
どう足掻こうが、探索する場合は都バス一択しかない。




中防へ向かう唯一のバス路線「波01系統」は、フジテ○ビ本社の裏から延びている。
彼の地で働く従業員のための通勤路線であり、時刻表が超絶極端だ。
平日・土曜(祝日)はそれなりに本数があるが、日曜は9時台に1本しか出ない。
つまり日曜に来た場合、折り返しのバスに乗り遅れると……救いの無いオワタ展開が待っている。

日曜の探索は無謀というか、100%無理ですね。(滞在時間数分しか無いし)
中防はコンビニ等の売店が無いらしいので、飲み物を買ってバスに乗り込んだ。


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東京テレポートを出たバスは、ゆりかもめの線路下を掠めた後、
全長1km強の第二航路海底トンネルへ突入する。

あっという間にトンネルを抜けると、そこはゴミの島、中央防波堤だ。


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終点「中央防波堤」は、中防の核と思われる一帯に存在する。
バス停の横には配管うねうねの工場が建っていた。
灰溶融炉という、有害物質を溶かす施設らしい。

中防は散策出来るものの、一般人が移動できる範囲は限られている。
立入禁止が及ばないエリアだけ歩いてみることに。




川崎ほどではないものの、中防は基本的に工場しかない。
その大半がゴミを処理するための施設なんだろう。

物流の拠点にもなってるらしく、巨大なコンテナとクレーンがズラッと並んでいた。


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中防は内側エリア外側エリアに分かれており、島中央は運河で分断されているが、
東京テレポートから延びてきた道路は、橋を架けて外側の道路へ接続している。
外側エリアはコンテナ置き場やゴミの埋立地として利用されていて、
巨大なコンテナが大量に山積みされていた。

ちなみにここの運河は、東京オリンピック(ボート・カヌー)の会場になるらしいです。
後に数千人の観衆で埋め尽くされるのだろうけど、今は俺一人しかいない。




橋の上から外側エリアを眺めると、東京とは思えない広大な景色が広がっていた。
都庁マークが刻まれた平たい山は、廃棄物が埋め立てられた山だ。

左奥に見えるのが、2012年に開通した東京ゲートブリッジである。
総工費1150億円かけてつくられた巨大なトラス橋で、湾岸のバイパスとして躍進中。
東京都内をドライブするにはうってつけのスポットです。橋上の眺めが最高なのでオススメ。


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ここは本当に東京なのか……!?

俺の知らない東京。得体の知れない東京がココにあった!
外側エリアは立入禁止になってたっぽいので引き返し、折り返しのバスで帰還。
わざわざバスに乗って来る場所ではないと思うが、辺境好きや工場萌えの方にオススメだ。

どうでもいいけど道端に生えてた松の木が謎すぎる。だが、それがいい!



・京成高架予定地にある立石の街並みが超ディープだった件
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GR片手に路上スナップを始めた俺は、京成線に乗って立石へ向かった。
立石は東東京の中でも下町の中のド下町といわれる街で、
古くから大衆酒場の聖地として栄えてきたという。
レトロでディープインパクトな場所らしく、ちょっと興味があったのだ。

京成押上線に乗ると、一ヶ所だけ地上に降り立つ区間がある。それが立石という街だ。
各駅停車しか停まらない京成立石駅は、青砥の一駅隣に存在する。
南口を出ると、年季の入ったアーケード商店街があった。




立石駅通り商店街と「立石仲見世」という二つのアーケードがあるが、
このうち立石仲見世(オンマウス)は、戦後の闇市を起源とするディープ商店街だ。
駅通り商店街は小奇麗で何処にでもありそうだが、立石仲見世は凄い。めっちゃカオスだ。

チェーン店が入る余地など一切無し。下町を通り越して東南アジアっぽい雰囲気がある。


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立石住民の胃袋は全てココで満たされてるのだろうか……とにかく何でも売ってた。
既にオッサンが飲屋に屯してたしw。立石の本舞台はコレからなのだ。
一通り見た後、駅周りをブラブラしてみることに。


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色々と香ばしい街並みだが、活気がある!
全てが古く、濃く、色褪せていてリアル昭和全開だ。
立石駅前のイトーヨーカドーは現存する中で最古らしい。立石恐るべし。

イトーヨーカドーというより地元密着のスーパーマーケットって感じですが……w


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京島や東向島ほど入り組んでないが、迷路のような路地も残っている。
路地裏へ入ると如何にもなスナックがポツンと。
赤線地帯があったといわれる場所だ。

※赤線=戦後間もなく警察が夜の商売を公認していたエリアのことです




北口側へ移ると、ゲーセンのある路地の奥に怪しい一角があった。
呑んべ横丁。今日俺が立石へ来た目的は、この横丁を見るためだ。
看板を潜ると煤けたバラックのアーケードがある。
中へ入ってみると……


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想像以上にディープだった。

呑んべ横丁の正体……それは立石仲見世と同様、戦後の闇市をルーツとする飲屋街だ。
元々はデパートだった(?)そうだが、狭く薄暗い空間が災いしたのか、
今は夜の店だけがひしめく飲み屋横丁になっている。

正直、撮るどころか、入ることすらもためらってしまう空間だ。
ろくに陽の光が入ってこない。ディープ度MAX!




東京にも、まだこんな場所があったなんて……!
鶴見線の国道駅と同じ衝撃を受けた。
看板の一部が右書きで書かれてるんだけど。
一体何時の時代なんですかココは。




立石は再開発の計画が立っていて、京成線の高架化と同時に進められていくらしいが、
高架化事業の予定地(仮線用地にするらしい)にこの横丁が含まれている。
つまり、高架工事が始まるとき、呑んべ横丁は消滅するのだ。

工事が何時始まるのかは不明だが、地元の反対が強固らしく膠着状態になっているという。
それでも周りの土地の買収が進んでおり、高架化まで待ったなしといった状況だ。


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昭和レトロを売り出す立石。ホント、いい街だった。再開発される前にまた来よう!

複雑な問題ですが、俺は東京の古きよき下町を残してほしいと願ってます。
再開発なんてしても、何処にでもあるツマラナイ街になるのがオチなんだからさ。
駅前の踏切が醸し出す懐かしさ、アーケード商店街の人情味、バラック横丁の異空間。
全て"今のうち"だと思われるので、訪問はお早めに。

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2016/12/30 | その他


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