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アルペンルートと立山登山

「北アルプス横断旅 2/4 (扇沢~黒部ダム~黒部湖~黒部平~大観峰~室堂)」

[2015/8/5]

ムーンライト信州で信濃大町へやってきた私は、路線バスに乗って扇沢まで到達した。
ここからアルペンルートへ突入していくことになる。




これが、立山黒部アルペンルートの全体経路図(扇沢~立山)である。
扇沢から立山まで計6つの路線を継ぎ足すことで怒涛の観光ルートが形成されている。
総距離が40kmに満たないのにも関わらず最大標高差は1975mもあり、北アの厳しさを物語っている。

(立山) 立山ケーブルカー/立山高原バス/立山トンネルトロリーバス/立山ロープウェイ/黒部ケーブルカー/関電トンネルトロリーバス (扇沢)

立山黒部アルペンルートが全線開通したのは今から40年以上前と、思った以上に古い。
大昔は人類未踏の地だった北アの最深部に、観光開発の計画が立ったのは1952年のことだ。
立山開発鉄道、富山県、北陸電力、関西電力の計4社が一帯となって開発が進められ、
結果的に1971年、アルペンルートの全線開通が実現している。

アルペンルートは国際的な観光スポットの一つで、データによると毎年100万人近い観光客が訪れている。
そのうち1割方は外国人観光客。富山空港に国際線が乗り入れてから外国人が増えてきたんだとか。


R0010323 (2)

日差しを浴びながら延々と待つこと50分ぐらいして、ようやく切符の販売が始まった。
私は立山までの片道切符を購入。値段は8290円。ベラボーに高いがそれほどの価値のある場所なのだ。
この切符は5日間有効らしいが、私は5日も滞在する時間がないので一日で全線を突破する!

何時の間にか乗り場は観光客で溢れかえっている。
思った以上の混雑率だ。土日は溢れんばかりに混雑するんだろう。
やがて発車5分前ぐらいになってトロリーバスの改札が始まる。



・関電トンネルトロリーバス [扇沢~黒部ダム]
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アルペンルートの最初を飾るのは関電トンネルトロリーバスだ。
見かけは完全にバスだが動力は電気。言ってしまえば電車の仲間(無軌条電車)である。
架線から集電を行い、電車とそっくりの音を出しながら走る様はアルペンルートでしか見られない。

7時30分発の黒部ダム行きは四台体制である。車内はほどなく満杯となった。
発車時間になると警笛を順々に鳴らして出発。運行形態は鉄道とそっくりだ。


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扇沢を出たトロリーバスは、急勾配を上って全長5.4kmの関電トンネルへ入る。

トンネル内は夏でも涼しいようで窓ガラスが冷たい。トンネル脇には湧き水が流れている。
県境を跨いでおり、トンネルを抜ければすぐに富山の地だ。


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7時46分、トロリーバスは黒部ダム駅に到着した。
ダムを見下ろせる展望台へ行ける階段があったので、上ってみることに。
階段は220段あり、途中に湧き水を飲める休憩スペースまで設けられていた。


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220段の階段を上った先で拝める黒部ダムの絶景がこれ。
教科書やパンフで飽きるほど見たが、実際に肉眼で見ると迫力は段違いだ。

日中には放水も行っているらしく、その様は圧巻の一言。


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展望台からダム上の道を渡り、約15分歩いて黒部湖駅に到達。
ここから今度は黒部平へ向かうケーブルカーに乗り継ぐ必要がある。

黒部湖駅はトンネルの中にあった。トロリーバスは混雑していたが、
黒部ダム止まりの人や一旦滞在する人が多いのか、乗客はまばらまばらな状態。
これなら待つことなくスムーズに行けそうだ。
発車時間が近づくと改札が始まり、間もなくホームへ移動する。



・黒部ケーブルカー [黒部湖~黒部平]
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黒部ケーブルカー、正式に言うと「立山黒部貫光鋼索線」は黒部湖から黒部平を結ぶ短小路線だ。
雪の被害を避けるため、ケーブルカーなのに全線に渡り地下トンネルとなっている。
所要時間は5分と短いが、終点までの標高差は400mにも及ぶ。

8時半発の黒部平行きは単行。乗客は少なくなったがそれでも車内は満席だ。
休日だと一体どれだけ混むのか全く想像がつかない。




ケーブルカーの所要時間は短く、あっという間に隣駅の黒部平に到着する。
ここは売店があるが他は何もなさそうなので素通り。

8時50分発の大観峰行きロープウェイを待つ。



・立山ロープウェイ [黒部平~大観峰]
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黒部平と大観峰を結ぶ立山ロープウェイは、全長1.7kmをワンスパン方式で運行している。
通常ロープウェイは索道上に支柱が設けられているが、ここのロープウェイは自然保護の観点から、
支柱が一本も設けられていない。つまり、終点までワイヤーが宙ぶらりんの状態になってるのだ。

所要時間は7分。先ほどのケーブルカーに続き標高差500mを稼ぐことになる。


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さっき通った黒部湖は既に遥か下だ。
宙ぶらりんのワイヤーに引っ張られ、山肌が近づくと一気に高度が上がる。
観光客の期待が高まってきたところで、ロープウェイは大観峰へ到着となった。

大観峰駅は断崖絶壁に建てられていて、売店はあるが他は特に何もない。
展望台で一服した後、室堂へ向かうトロリーバスを待った。



・立山トンネルトロリーバス [大観峰~室堂]
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大観峰と室堂を結ぶ立山トンネルトロリーバスも、関電のトロリーバスと同じく電気で走っている。
正式名称は「立山黒部貫光無軌条電車線」。全長3.7kmで所要時間は10分。
1996年まではディーゼルバスで運行していたらしい。

9時15分発の室堂行き始発便は一台での運行。乗客数によって台数を変えるのだろう。
定刻通り発車すると、警笛を鳴らしトンネルへ突入した。




立山直下のトンネルをひた走っていく。トンネル中心部では対向バスと行き違いをする。
この行き違いポイントがちょうど立山山頂の下に当たるらしい。
観光案内放送が終わると同時にトロリーバスは室堂に到着。

標高は2450m!アルペンルートの中間地点にようやく行き着いたわけだ。


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外に出ると北アの神々しい風景に出迎えられた。
自販機の値段にびっくりしたが、他の飲食物もベラボーに高いようだ。
売店でおこわセット・お焼き・お餅など色々買った結果、昼食分だけで2500円も消費した。
大食漢には北アの地はあまり優しくないな……山は何処行っても金がかかるけど。

時刻は10時に達しようとしている。室堂は日本最高地点の発着ターミナルである。
昼食を済ませた後、私は登山の準備を始めた。



・室堂~立山(雄山山頂)[徒歩往復]


立山連峰の主峰、立山(雄山)は室堂ターミナルから二時間で登ることが出来るらしい。
標高は3003m。登山道は整備が行き届いているらしくレベルは高くないそうだが、
途中から急登に変わるらしいので慎重に行きたいと思う。

"真夏ならスニーカーでも大丈夫"と下調べ済みだが、果たして本当に大丈夫なのか??
準備運動を済ませ気合い入れて出発。標高3000mの地へ行ったるぞ!


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室堂ターミナルから立山頂上へ向かう登山道へ。途中の一ノ越山荘までは石畳道になっている。
これなら登山初心者でも安心かと思いきや、雪が残っている箇所もあった。
スニーカーだとめちゃくちゃ滑るので、細心の注意を払って進む。

雪の積もった道脇にロープが設けられていたのが助かった!


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……真夏とは思えない光景だ。
これが標高2000~3000mの世界なのだ。気温は18度くらいだろうか。
石畳を延々と上っていくと登山拠点である一ノ越山荘に到達。
ここからはキツイ急登が続くと聞いていたのだが………


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うわぁあ………。

既にヘトヘトなのに、眼の前に立ちはだかるのはエグイ岩肌道だった。
すぐに上るのは体力的に無理だったので、山荘前で小一時間休憩を取ることに。
身体を十分に休ませた後、めくるめく急登に挑んだ。


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今になって白状する。"スニーカーで来なければよかった"と。
いや別にスニーカーでも上れるレベルだが、登山靴履いてる人がほとんどだし安心感が違っただろう。
油断してると足首を痛めそうだ。ああ、アディ○スの復刻スニーカーがボロボロになっていく……。

たまに後ろを見返すと、ひたすら神々しい山肌が広がる。
ずっと上っていると身体が壊れそうになるので、たまにガレ場の端で小休止するのもいい。


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「ねぇ、ここどうやって上ればいいのぉ~!」
「そうだ!あの"緑の人"について行けば大丈夫だよ!」


こっちはちっとも大丈夫じゃないのに、後ろから富山の小学生が列を成して追っかけてくる。
私が着てる緑のTシャツは既に汗まみれで、もう救いようがない(笑)
でも、まだだ!まだ、終わらんよ!


R0010575.jpgR0010572 (2)

立山頂上、到達!!

12時20分、急登を無心で上り続け標高3003mの立山頂上へ着いた。
10時に室堂を出たので、休憩含めて約2時間20分で踏破したことになる。
頂上付近はガスってて景色が見えないのが少し残念だ。


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正直、立山の登山道がこんなキツイとは思ってなかった。完全に舐め腐ってたw
一ノ越までは平坦な石畳だが、一ノ越から先は登山靴じゃないとキツイのは間違いない。
運動靴で上ってきた富山の小学生には脱帽だ。

登頂の余韻を存分に味わった後、元の道を引き返していった。
次回!再びアルペンルートを進み、地鉄電車を"最短距離"で乗り継いで富山へ向かう!

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