鈍行列車一人旅

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SLみなかみ号の旅

「水上散策 1/3 (高崎~水上)」

[2013年5月6日]

初めてのSL乗車から、早くも一ヶ月が経った。前回のSLばんえつ号の感動は未だ冷めやらない。
GWは専らバイト三昧だったが、せっかくだし連休最終日だけ出かけることに。
この日、再びSLに乗りに行くと決めていた。それも念願の旧型客車牽引だ。
僕は旧型客車に乗るのは初めてである。

朝7時半に自宅を出て、武蔵野線、埼京線と乗り継ぎ、一旦大宮へ向かった。
大宮からは快速列車のリゾートやまどり号に乗車し、10時40分過ぎに高崎へ到着。
ここから約2時間、SLみなかみ号に乗って水上を目指す。


・上越線[SLレトロみなかみ号] 高崎~水上

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快速やまどり号を降りると、ホーム向かい側にSLみなかみ号が停まっていた。
前回乗ったばんえつ号のC57とは打って変わり、C61は大型でダイナミックな姿をしている。
C57が優美な「貴婦人」なら、こちらはさながら威風堂々たる「騎士」といったところだろうか。



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例によって近づいてみると、むわっと熱気が漂う。
SLは生き物なのだと手堅く実感する。



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今回乗車するのは6号車のスハフ32形だ。
現在営業運転されている中で日本最古といわれるこの客車は、他の1~5号車の客車よりも常に人気がある。
水上行きだと、このスハフ32形が先頭車になる。



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スハフ32型の車内。床は木の板張り、壁はニス塗りである。
何から何まで木製でつくられていて、今となっては骨董品のような存在だ。
深みのある青で統一された座席との対比が美しい。



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中間の2~5号車は、オハ47形とスハフ42形が使用されている。
また1号車は荷物合造車のオハニ36形で、床は板張りではないが車内はニス塗りの壁だ。
車内灯も白熱灯のままになっているので、スハフ32形ほどではないものの昔ながらの雰囲気が残っている。



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盛大に汽笛が鳴り響き、列車は定刻通り高崎駅を発車した。



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スハフ32形で一番印象的なのが、等間隔に配置された狭い窓だ。



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ほどなくして列車は隣の新前橋駅に到着。
そして数分後、物凄い勢いで黒煙を巻き上げながら発車した。
先頭車で窓も全開なので煙が思いっきり入ってくる。これが所謂「サービス煙」だろうか、すごい迫力である。



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今日は割と天気がよく、車内も至って穏やかな雰囲気だ。



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車窓はのどかな風景が続く。



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新前橋から20分後、列車は渋川駅へ到着した。
ここでは機関車の点検のために約30分停車となる。



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基本的に子供連れの方々が多いのだが、自分みたいに同世代でSLに新しい魅力を感じて乗車しにきた人も見かける。
意外にも年齢層の幅が多いのである。



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運転室を覗いてみる。剥き出しのバルブと計器類が見える。
膨大な各部品はあるべきところにあるという感じで、まさに熟練の世界そのものだ。



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スハフ32形の車内には昔の地図がそのまま残されていた。



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渋川からは、利根川沿いを縫うようにして進んでいく。窓を開けられるのも旧型客車の魅力だ。
入ってくる風が最高に気持ちいい!



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これからトンネルを抜けるので窓を閉めて下さいとのアナウンスが入り、乗客は一斉に窓を閉め始める。



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トンネル内では、ほんの一瞬ではあるが、まるで昔の夜行列車のような雰囲気が味わえる。



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山がどんどん深くなってきた。
上り勾配が多くなり、機関車はガッシュガッシュと力強い音を立てて進んでいく。
電車よりも圧倒的に遅いのに、ものすごい迫力である。



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遠くに、これから見に行く「魔の山」谷川岳の姿が見える。
見に行くとはいっても山の入口から岩壁を眺めるだけだが、圧倒的な絶景だと聞いている。



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水上近くになると、列車は利根川のすぐそばを走る。
川を下っていくカヌーの人達が、こちらに向かって手を振っていた。



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やがて、列車は定刻から少し遅れて終点の水上駅に到着した。
向かい側では、今流行りのゆるキャラ「おいでちゃん」が出迎えてくれる。
ホームに降り立つとSLは早々に切り離しされ、転車台の方へと向かっていった。



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今回乗車したスハフ32形を外からじっくり眺めてみる。
豪華絢爛なばんえつ号とは異なり、正に昔ながらの汽車旅の感覚を味わうことができた。
帰りも勿論スハフ32形に乗る予定だ。



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ぶどう色の旧型客車がずらりと連なる。そもそも、こうして現役の旧型客車を間近に見るのは初めてだ。
いつしか吊掛けの旧型電車も乗りたいのだが、今はほとんど見かけないのが残念だ。



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留置線で佇むC61。帰りのSLが出発するまで約3時間ある。
その時間を使って、日本一のモグラ駅で有名な土合駅と、日本三大岩壁の一つといわれる一ノ倉沢を見に行く(余裕があれば湯檜曽駅も見る予定)。


駅前でレンタサイクルを借りて、いざ出発!
しかし、片道12㎞の山道は想像以上に過酷だった。
(詳細は次の記事にて記載)
ここから以下は帰りのSLの乗車記録である。




・上越線 水上~渋川

それから色々あって、悔しくも帰りのSLに乗り遅れてしまった。
急いで改札を通ろうとしたときに汽笛が鳴り、列車は目の前で行ってしまった。
もう空しくてしょうがなかったが、このままでは終われない!

事前に渋川駅でSLが普通列車に追い抜かれることは知っていたので、後に来る普通列車に乗ってSLを追いかけることに。
渋川から再びSLに乗車し、新前橋で降りて見送りをするつもりである。


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SLみなかみ号が去ってから約30分後に、高崎行きの普通列車が到着。
115系で、今となっては貴重な湘南色だ。
スカ色の電車はよく乗っていたが、湘南色の電車はほとんど乗ったことがない。
これはこれで結果オーライだ。



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発車してすぐに、天気雨がポツポツ降り始めた。しばらくすると車内がざわつき始める。
窓を見ると、遠くで虹が緩やかに弧を描いていた。



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列車は至って順調に進んでいく。さっきまで空は雲に覆われていたが、ここにきて急速に晴れ始めた。
やがて、列車は定刻通り渋川駅へ到着。ホーム向かい側にみなかみ号が待機している。
とりあえず、何とかSLに間に合うことができたのでよかった!


・上越線[SLレトロみなかみ号] 渋川~新前橋


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渋川からは再びSLに乗って、新前橋へと向かう。
車内はどこも空いているが、大人しく自分が取った座席へ座った。
行きの座席のちょうど向かい側である。



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行きは賑やかだったが、帰りの車内は静寂に包まれている。



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カーブ越しに見えるSLは、やっぱりかっこいいなと思う。



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あともう少しで新前橋に着いてしまうが、これ以上とないほど至福の時が流れていた。
空はもうすっかり晴れていて、傾きかけた日が心地よく車内へ入ってくる。



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やがてあっという間に、列車は新前橋駅へ到着した。



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SLを見送るため、ホーム向かい側の端へ移動する。



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間もなく発車のアナウンスが流れる。
こうして、外から発車の瞬間を見るのも初めてだ。



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今、万感の思いをこめて汽笛が鳴る。



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機関車はゆっくりと、しかし着実に加速していく。



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心に残る素晴らしい旅をありがとう、SLみなかみ号!



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列車は行ってしまった。C61のダイナミックな姿、旧客の魅力、先頭車で聞けるSLの走行音、そして最後の見送りと、
どれも初めてなだけに感動的であった。

新前橋からは両毛線に乗ってまず伊勢崎まで行き、伊勢崎から東武線に乗って北千住へ向かった。
そして、いつも通り常磐線に乗って自宅最寄り駅へ。
C61も良かったが、また今度来る時は、もう一方のD51牽引の日に乗りに来ようと思っている。

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