鈍行列車一人旅

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日本最東端の地、根室へ

「北海道一人旅 1~2日目 (上野~青森~苫小牧~釧路~根室)」

[2013年4月1日]

鈍行列車で北海道に行ってみたくなった。

では実際に行ってみよう、と決めたのが今から約1週間前のことである。
ということで今週限りバイトに休みを入れてもらい、総じて5泊6日の旅を計画した。
使用切符は東日本&北海道パス。JR東日本とJR北海道の全路線が7日間乗り放題の切符だ。



まずは、一気に最果ての地へ向かおうと思う
最北端の稚内か最東端の根室で迷うが、稚内だとあの長大な宗谷本線を往復しなければならなくなるので断念。
最東端の根室へ行くには東京からだと普通列車のみで丸2日かかる。
その後は道内を順調に回ってから帰ってくるルートとした。


・常磐線 最寄り駅~上野

早朝5時に起きてすぐに家を出る。最寄り駅から数十分で上野駅に到着。
一日目は東北本線をひたすら北上し、後に青森から夜行急行「はまなす」に乗って北海道へ入る。
普通列車を何回も乗り継いでいくのだが、一度でも乗り遅れるとはまなすに間に合わない可能性が出てくるため、
その点ではシビアな行程だ。


・東北本線 上野~盛岡

上野から青森まで、計9回普通列車を乗り継いでいく。
最初の方はまだ通勤時間帯で車内は混雑しており、宇都宮までは座らずドア脇に立っていた。
黒磯からはあの悪名高き701系が待ち構える。
この区間はクロスシートの719系もあるのに、僕が乗る列車はことごとく701系であった


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途中仙台駅で約1時間滞在する。
すぐ昼食をとることにし、とりあえず名物の牛タンを食べる。
仙台から青森までは途中下車する時間が全くない。車両は全てロングシートの701系である。

道のりは至って順調で、予定通りに列車を乗り継いでいく。
しかし、途中の盛岡駅でいわて銀河鉄道に乗り換えるときに少々手間取った。
乗り換えるのにどこへ行けばいいかわかりずらいのだ。
何とか発車30秒前に間に合ったが、危うく乗りそびれるところだった。


・いわて銀河鉄道/青い森鉄道 盛岡~青森



日もどっぷりと暮れ、真っ暗闇の中を列車は進む。
八戸でさらに青森行きに乗り換えて青い森鉄道を北上する。
それから一時間半ぐらい経ち、やがて列車は青森駅へと到着。
上野から実に14時間弱の道のりであった。

とりあえず腹が空いていたので駅前で牛丼を食べる。
あとは数十分後に発車する「はまなす」に乗り込めば、今日の行程は一通り終了となる。



・夜行急行はまなす 青森~苫小牧

僕は「はまなす」に乗るのは初めてだ。今回は人気のカーペットカーに乗車する。
6日前に指定券を発券してもらったのだが、カーペットが一席だけ空いていたのはラッキーだった。
恐らく直前にキャンセルが出たのだろう。それも一番端の17番の席だというから狂喜欄舞である。


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発車20分前にホームに降り立つと、かなり年季の入った客車列車が停まっていた。
今となっては絶滅危惧種となったブルートレインは僕にとって憧れの存在だ。
「あけぼの」は既に乗車したが、あと運行中のブルートレインといえば「北斗星」と「はまなす」しかないのである。

こういう正に旅情を感じさせる列車が少しずつ消えていくのは、儚くも時代の移り変わりを象徴しているようだ。
今は夜行バスがあり移動手段として当たり前になっているが、この区間はバスが運行できないから今も需要があるらしい。
くたびれきったヘッドマークが全てを物語っているようにも見える。



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22時42分、甲高い汽笛とともに急行「はまなす」は青森駅を発車した。
カーペットに横になると、701系の洗礼でカチカチになっていた尻がすっかりほぐれた。
壁際には荷物を置けるスペースが設けられている。
端の方にはコンセントもあったので、有難く使わせてもらうことに。

しばらくすると、車掌から味のある車内放送が入る。
それから検札も終わり室内灯が暗くなると、正に夜行列車でしか味わえない時間が訪れる。
次第に眠くなってくるが、たまにガクンと大きな揺れがあったりして目が少し覚める。
そうしてしばらくうとうとしてはいるものの、結局は眠りについてしまった。





早朝5時、日がまだ昇りかけている中、列車は苫小牧へ到着する。
今日中に最東端の根室へ行くならここで降りなければならない。
このまま終点の札幌までゆっくり寝ていたい衝動に駆られたが、やむなく仕度を整え列車を降りる。
外は寒いが思っていたほどでもないようだ。



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ホームに一人立ち尽くし「はまなす」を見送る。
輝くテールマークが風前の灯火の面影を残し、列車はゆっくりと走り去っていった。



[2013年4月2日]

はまなすから降り、苫小牧から再び普通列車を乗り継いで根室へと向かう。
苫小牧から根室までだと計6回乗り換えがある。
まだ朝5時だし駅前に出ても何もないので、駅構内の待合室にて次の列車を待つ。


・室蘭本線 苫小牧~追分

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朝6時過ぎ、岩見沢行き始発列車は定刻通り発車した。
ここから車両はずっと気動車だ。キハ40系の出だしはかなりゆっくりとしたものである。
昨日散々乗った701系とは違い、いかにも旅をしているという気分になれる。
数駅過ぎてすぐに列車は追分に到着した。



・石勝線 追分~新夕張




追分からは石勝線に乗り換えるのだが、途中の新夕張~新得間は普通列車が運行していない。
なので、その区間に限り乗車券のみで特急列車に乗車できるという特例がある。
ということでまずは普通列車で新夕張へ向かい、そこから特急に乗り換えて進むことになる。


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新夕張に到着した。ここで約一時間滞在し、後に来る特急列車に乗り換える。
駅前は人っ子一人いない。駅から少し出たところにコンビニがあったので、とりあえずそこで朝食を買う。
駅周りを観察してみようと思ったが雪がチラチラと降り始めたので、おとなしく駅構内で列車を待つことに。



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列車が来るアナウンスが入ったので、すぐにホームへ向かう。
駅周りはどこもかしこも山に囲まれている。
やがて、定刻より数分遅れて特急「スーパーとかち」が到着した。



・石勝線[特急スーパーとかち] 新夕張~新得



自由席はそれなりに乗客がいた。新夕張を出発すると、特急車両261系は物凄い勢いで加速していく。
ここ新夕張駅から隣の占冠駅までは34.3キロもあり、在来線の駅間距離としては日本一だという。
しかし長大なトンネルの中を猛スピードで疾走するため、あまり距離の長さを感じなかった。


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トマム駅を出ると列車は日本有数の絶景ポイントに差しかかる。
さっきまでは雪が降っていて見通しが悪かったのだが、ここにきて急に天気が回復してきた。
峠を下りていく区間なので線路はヘアピンカーブが連続している。
しかし、列車は速度をほとんど落とさずに通過していく。



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長いトンネルを抜けると、車窓左側に雄大な景色が広がる。
人家は皆無で、厳格とした大自然の姿そのものだ。
素晴らしい風景に目を奪われるが、列車は速度を落とさないのであっという間である。



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やがて狩勝峠を越えると、列車は新得駅に到着した。

乗車券だけで特急に乗車できるのはここまでだ。新得からは再び普通列車を乗り継いでいく。
次の列車が来るまで40分ほどあるので、駅周りをぶらぶらしてみる。
新夕張ほどではないが路上には雪がかなり残っていて、アイスバーンになっている箇所もあった。



・根室本線 新得~帯広

キリのいいところで駅へ戻り、しばらくすると帯広行きの快速列車「狩勝」が到着する。
車内は混雑しているが、運よくロングシートの端部分を確保。
既に寝不足だったので発車して早々に眠ってしまう。
そのままぐっすり眠った後、終点帯広到着のアナウンスでちょうどよく目覚めた。


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帯広では1時間ぽっきりの滞在時間がある。時間もちょうどいいので、ここで昼食をとることに。
さっそく駅構内にあった名物の豚丼の店に入店。
厚ぼったい豚肉が甘辛いタレに漬けこまれていて、うなぎの蒲焼と似ている。
腹が減っていたので、あっという間に完食してしまった。



・根室本線 帯広~釧路




帯広からは釧路行きの普通列車に乗る。
終点まで3時間ちょっとかかるので割と長い。キハ40系単行での運転だ。
発車寸前に列車に乗り込んだが、車内は結構混雑していた。しかし数駅過ぎたところですぐに座席が空く。
そのままボックスシートに居座っていると、また少し眠くなってきてしまった。



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しばし眠ったが、すぐ後に目が覚めた。
列車は太平洋沿いをひた走っていく。



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簡素なホームの向こうに朽ちた人家が見える。その先にあるのは、海だ。
少しずつ、車窓が寂しくなってきた。



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やがて、列車は16時過ぎに釧路へ到着。
今までずっと一緒に乗り継いできた人達も、自分一人を除きここで改札を出て行ってしまった
花咲線の列車は約30分後に出発する。

「ついにここまできたか」そんな漠然とした実感がひしひしと湧いてきた。
最果ての地まで、あともう少しだ。



・花咲線 釧路~根室



根室行き普通列車は定刻通り釧路駅を発車した。約2時間半で終点根室に到着する。
車両はキハ54形の単行だ。車内は旅行者の他に学生が多く、思った以上に混んでいる。
釧路を出てしばらくすると、列車は鬱蒼とした原生林の中を進む。
鹿が線路内に立ち入ってくるので、列車は何回も急停止した。



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その華やかな路線名とは裏腹に、ひたすら侘しい風景が続く。



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原生林を抜けると、今度は海岸線沿いを走る。少しずつ日が暮れてきた。



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厚床駅に到着した。ここでは列車交換のため数分停車となる。しかし、対向列車は一向に来る様子がない。
そのまま5分ぐらい立ち往生した後、車掌さんから「対向列車が鹿と衝突した」とのアナウンスが入る。
幸い10分程度の遅れらしく、ほどなくして対向列車は何事もなかったかのようにやって来た。



17 (3)

日も暮れかける中、列車は再び根室へ向けて出発。乗客はとうとう数人だけになった。
人家は皆無、道らしき道も見当たらない。
本当に何もない広大な原野の中を、線路が一本敷かれているだけである。



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最果てそのもののような光景に、僕はすっかり釘付けになっていた。
日も次第にどっぷりと暮れて、雄大な大自然は漆黒の闇の中へと消えていった。




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暗くなってから30分ぐらいして、列車は遂に終点の根室へ到着した。
昨日の早朝からひたすら列車を乗り継ぎ続け、総じて約37時間
長かった、本当に長い道のりだった。

滞在時間は10分ぐらいあるはずだったが、列車が7分遅れて到着したため折り返しの列車はすぐに発車となる。
余韻に浸っている場合ではない。
急いで列車を降りて、最東端の駅を示す看板を撮りに行く。



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厳密にいえば、本当の最東端は隣の東根室駅だ。
しかし終点の一歩手前というのは歯切れが悪いし、もうどうでもいい。
写真を数枚撮ったところで車掌さんに急かされてしまい、早々に列車へと乗り込む。
結局、最東端の地に居られたのは僅か3分であった。

折り返しの列車に揺られ、再び2時間あまりの道を行く。
素晴らしい景色が広がっているはずだが、車窓はもう真っ暗で何も見えない。乗客は僕一人だけだ。
時間はあっという間に過ぎて、列車は定刻通り夜9時半過ぎに釧路へ到着。
駅前で適当に夜飯を済まし、すぐに宿へ。

旅はまだまだ終わらない。
明日の行程を簡単にチェックし、ベットに寝転がると早々に眠りこんでしまった。

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