鈍行列車一人旅

よく電車とバスに乗って旅してます。鉄分多めの旅ネタが主。
鈍行列車一人旅 TOP  >  2014年11月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

奥日光の絶景展望台を辿る

「奥日光フリーパスの旅 2/3 (明智平展望台~半月山展望台)」

[2014/10/29]

平日なのに激混み状態の中、私は東京から東武線に乗って奥日光の明智平までやってきた。
30分待ちで無事ロープウェイに乗り、明智平の展望台で絶景を堪能した後は登山道へ。
今度は尾根伝いに、道中にある数ヶ所の展望台を辿っていく。



「明智平展望台→細尾峠分岐→茶ノ木平分岐→狸山→半月山→半月山展望台→狸窪→中禅寺温泉バス停」

今日の登山(というよりハイキング?)の目指すところは、半月山頂上のすぐ先にある半月山展望台だ。
明智平から尾根伝いに山道を進み、半月山展望台から先は山を下って中禅寺湖畔を歩いていく。
中禅寺湖畔まで行けばバスも走ってるから、終盤体力が持たなければ楽をすることも可能だ。


PB010151.jpg

手持ちの登山ガイドによると、今回の尾根ルートの標高断面図はこのようになっている。
標高1300~1800mの尾根の上を歩いていき、終盤には日光有数の絶景ポイントが待っている。
上りと下りを繰り返しながら進むため、少々きつい行程になりそうな気がするが、頑張って行こう。



・登山道 [明智平展望台~半月山展望台]
PA290199.jpg

今日は風が強い。
ボーッとしてると帽子が吹っ飛びそうで、やや不安だが登山の仕度を始める。
やがて登山用の重装備に切り替えると、周りの観光客とは浮いて見えるような気がした。
準備運動を済ますと展望台を後にし、ロープウェイ乗り場の横から続いている登山道へ入る。


PA290201.jpg

登山道に入ってさっそく、道は急な上りが続く。
上りきって一旦ホッとしたと思ったら、今度は下りに転じ、またすぐ上りへと変わる。
尾根伝いに進んでいるのだから、これは当たり前かもしれない。
そして、思った以上にキツい……。


PA290209.jpg

道の右手にしばらく雄大な男体山を見渡しながら進む。
実は本来の予定では、半月山でなく男体山に登ろうと思っていたのだが、
既に閉山してたので計画を変更し、近くの半月山展望台に行ってみようと思った次第である。


PA290218.jpg

さっきの激混みの喧騒はどこえやら……、人気は全くもってない。
対向から来る登山者も30分に一度くらいの割合である。
ギャップが激しすぎるな……。


PA290228.jpg

細尾峠分岐を通過し、茶ノ木平分岐辺りのところで少し道に迷ってしまう。
「ここは何処じゃ~」と思っていると、何やら夢に出てきそうな風景が現れた。
木々が整備された場所のようだが、こんなところに一人いると何だか奇妙だ。
結局、周囲の道標と持参の地図ですぐ難は逃れた!恐れず先へ進んでいこう。



・展望台
PA290239.jpg

茶ノ木平付近を過ぎて少し先のところで、名もなき展望台を発見する。
辺りは人っ子一人いない。こんなところにも展望台があるとは思わなかった。


PA290240.jpg

さっきは離れていた中禅寺湖が少しずつだが近づいてきた。
ここの展望台の真下にはスカイラインが通っている。

穴場といえる展望台を出発してすぐのところで、道は一旦車道を跨ぐ。
その車道との交差地点にはバス停があった。


PA290260.jpg

車道を跨ぎ、再び登山道へ突入。
ここからは狸山の頂上向けて道を上っていく。
狸山頂上は展望ゼロのため、素通り。頂上を通過したら山を下りて進む。


PA290262.jpg

左手には日光の山々が連なっている。
見渡すところ何処までも山であり、日光は想像以上に山深い場所なんだと実感する。



・中禅寺湖展望台
PA290268.jpg

狸山を下ったところで再び車道に出ると、そこもまた展望台になっている。
ここは車道と直結しているので、休憩がてらに車を停めて景色を眺めることが可能だ。


PA290270.jpg

いよいよ中禅寺湖も間近に迫ってきた。
半月山展望台まではあと少しの道のりだ。
しかし、ここからが一番キツいのである


PA290278.jpg

中禅寺湖展望台を出発し半月山への上りに差し掛かると、道は容赦ない急登へと変わる。
ここが一番辛い場所らしく、ゼエゼエ悶えながらも何とか上りきる。
すると半月山の頂上に差し掛かるが、狸山と同じく展望ゼロなので素通り。
頂上を通り抜けると道は下りに転じ、少し楽になる。
やがて頂上からまもなくして、今回一番のお目当てである半月山展望台へ到達した。



・半月山展望台
PA290283.jpg

半月山展望台は有名な景勝地であり、反対側から車で容易に上って来られる場所である。
既に先客がいるが、私のように尾根を伝ってきた人はいないようだ。
ここでは、ほぼ360度の大パロラマを一望することが出来る



PA290299.jpg

キターーーーーーッ!(そして疲れたーーーっ!)

本日一番のお目当てである大絶景!これが見たかったのよ。
正面に男体山、右手前に八丁出島、左奥には戦場ヶ原が見える。

今回の尾根ルートでは、明智平展望台から半月山展望台を経由することで奥日光の名物を片っ端から眺めてきた。
「中禅寺湖」「男体山」「華厳の滝」「戦場ヶ原」「八丁出島」「日光白根山」と、
日本有数の景勝地が次々と現れる様は圧巻の一言である。



PA290294.jpg

絶景の北側に対し、南側の景色はこんな感じで山々が延々と連なっている。
実は、この山々のすぐ向こうにはわたらせ渓谷鉄道の終着駅(間藤)があるのである。
間藤からは1日4本日光駅へ向かうバスが出てるから、わたらせ渓谷鉄道経由で日光へ来ることも可能だ。
地味に、やってみたいルートだな………。


PA290285.jpg

展望台で絶景を堪能した後は、山を下り中禅寺湖畔を進んでいくことになる。
早くも日が暮れそうなので、名残惜しいがキリのいいところで半月山展望台を出発した。

スポンサーサイト

秋の中禅寺湖畔を歩く

「奥日光フリーパスの旅 3/3 (半月山展望台~東武日光~北千住)」

[2014/10/29]

奥日光の日帰り一人旅も終盤を迎える。
早朝に東武線に乗って東武日光へ向かい、駅前からバスとロープウェイに乗って明智平展望台へ。
続いて明智平展望台の脇から登山道に入り、尾根の上を延々と進んで景勝地の半月山展望台までやってきた。



半月山展望台からは、半月峠を経て中禅寺湖方面へ山を下りていく。
山麓に辿り着いたら、中禅寺湖畔の道を歩き通して今回の旅は無事に帰路となる。
日が暮れる前に、まずは山の麓まで向かおうか。



・登山道 [半月山展望台~半月峠~狸窪]
PA290327.jpg

半月山展望台を後にし、半月峠の分岐へ向かって山道を下っていく。
ここ一帯は笹が一面に生えていて、展望もきいて気持ちよい景色が広がる。
この道は利用者が多いらしく、車で来たと思われる観光客もちらほら見かける。

「こんにちは~」
「これから社山まで行かれるんですか?」
「いや、もう山を下りますよ」
「そうですか、では気をつけて!」

ベテラン方と思われる登山者と挨拶を交わす。社山は半月峠からさらに先にある山だ。
重装備でかつ日が暮れる時間帯なので、心配されたのかもしれない。
今から山を上るのは、山行の常識からすれば御法度である。


PA290329.jpg

半月峠から中禅寺湖方面の道を延々と下り、山麓の狸窪まで到達した。
これで、とりあえず登山道は無事制覇!あとは中禅寺湖畔をひた歩いていくだけだ。

いや~、思ったよりキツかったーー、この尾根ルート。
まず第一に思ったのは、予想以上に危なっかしい箇所が多かったことである。
トレッキングブーツは必須であり、安易な装備では足をくじいて怪我をしかねない箇所が沢山あった。
また、道から一歩足を滑らせれば真っ逆さまみたいな危険な場所も結構見かけたので、
もし行かれる場合は、ハイキングではなくちゃんとした登山の装備が必要となってくるだろう。



・中善寺湖畔 [狸窪~イタリア大使館別荘記念公園]
PA290335.jpg

珍しく物思いに耽りながら、秋の中禅寺湖畔を歩いていく。
童謡「静かな湖畔の森の影から~」のメロディが頭に流れてきた。
ここの道は、先にあるイタリア大使館別荘まで一般車通行止めなのでひっそりとしている。



PA290356.jpg

どうせならと思い、道脇から湖岸に出てまったり小休止。
残念ながら紅葉のピークは過ぎているが、中禅寺湖畔の風景は素晴らしい。
夕日に照りつけられた木々が黄金色に輝き、何ともいえない哀愁を誘ってくる。


PA290348.jpg

湖に落ちた枯れ葉が、鮮やかに水面を彩る。
ずっとこうして景色を眺めていたいが、最終バスの時間は近い
常に時間に縛られるのは、公共交通機関の旅の宿命だ。
でも、限られた中でやることがあるからこそ楽しい。私はそう思っている。



・イタリア大使館別荘
PA290366.jpg

夕日に照らされる中湖岸を進んでいくと、一風変わった造りの古い木造住宅があった。
ここイタリア大使館別荘は、1997年まで歴代のイタリア大使が利用していたという。


PA290377.jpg

この建物は中禅寺湖に面しており、ベランダを開け放てば湖畔の美しい風景を独り占めできるようだ。
今はちょうど日が暮れる寸前で、まるで桃源郷の果てを思わせる光景が広がっている。

いや~、こんなところに一度住んでみたいものだ。
何せ、家に帰れば4車線の主要国道の喧騒が待っているのだから(苦笑)。


PA290380.jpg

イタリア大使館別荘付近は、まだ紅葉が残っていた。


PA290373.jpg

ヤバい、日が暮れる!10月は日が沈むのが早い。
ここからはバスに乗れるので、大人しくバスに乗っちゃおう!



・東武バス日光 [イタリア大使館前~中禅寺温泉]
PA290384.jpg

イタリア大使館別荘記念公園を過ぎたところで、県道との合流地点があった。
道脇にはバス停がある。中禅寺温泉行きの最終バスは16時50分だ。

「おーい、そこの兄ちゃん!もうすぐ最終来るから待ってな!」
「あっはい、ありがとうございます!」

道路のゲートを閉めにきたおじさんに一声かけられた。
ここのバス停から先の道路は、17時以降通行止めとなるようだ
バス停到達から約15分後、中禅寺温泉行きの最終バスがやってきたので乗り込む。
この区間ももちろんフリーパスの圏内なので、乗車運賃は無料である。


PA290386.jpg

日が暮れる寸前、最終バスに乗り込んだときの、この安心感。
乗客たった一人だけを乗せて、夕暮れの湖畔をひた走っていく。
日帰りの場合は時間を目一杯に使うので、帰りのバスは大概最終になるのが常だ。



・東武バス日光 [中禅寺温泉~東武日光]
PA290393.jpg

到着後、バスから降りると日がすっかり暮れていた。
ここ中禅寺温泉からは再びバスを乗り継ぎ、東武日光まで戻らなければならない。
寒いので自販機で缶コーヒーを買って身体を暖める。待っている乗客は大体20人ぐらいか。




やがて20分後、JR日光駅行きのバスが来たので乗り込んだ。
結局車内は満席となり、隣に座る姉ちゃんが睡魔にやられて私の方に寄りかかってきた。
こういうシチュエーション、マジで困るなー
でも睡魔に襲われるのは痛いほどわかるので、あまり刺激しちゃいけないだろう。

そういや最近、電車の中で眠っちゃって、起きると涎がだらだらに出てるときがあるのだが、
アレ、本当に何とかならないかな。早いうちに改善策を検討しないとマズイ。
目が覚めたときの、あの気まず~い空気ね!まず、垂れた涎をどう処理していいか困るのだ。
とりあえず、うつむき気味になりながら手の甲で何事もなかったかのように拭き取るわけだが……(汚い話ですいません)


PA290395.jpg

18時過ぎ、バスは定刻より少し遅れて東武日光へ到着した。
あとは東武の電車に乗って、帰路を辿るだけだ。
平日の夜だというのに駅前は賑やかである。



・東武日光線 [東武日光~下今市]
PA290404.jpg

18時28分発の下今市行き列車が出発を待っている。
平日の東武日光は18時以降だと浅草まで直通する列車がなくなるため、
まずは一旦鈍行で下今市まで進み、そこから接続する特急に乗り換えなければいけない。



・きぬ138号 [下今市~北千住]
PA290407.jpg

東武日光から僅か数分で、列車は鬼怒川線と接続する下今市へ到着する。
ここからさらに鈍行を乗り継いで帰ることも可能だが、もう疲れたので特急に乗って帰ろう!
子供の頃、「スーパーひたち」(651系)とともに憧れの存在であった「スペーシア」の登場だ。
言わずと知れた東武特急の顔であり、デビューから20年以上経った今も現役で活躍している。

一旦改札を出て特急券を購入したあと、生まれて初めて乗車するスペーシアの車内へ。
今見ても全然古臭くない内装は、欧米のホテルをイメージしたものだという。
そして素晴らしいのが座席だ!今まで乗った特急の中でも随一の快適さである。
肉厚のクッションに、頭部横にある大きな支えが心地良い眠りを提供してくれる。


PA290419.jpg

やがて下今市から約一時間半で、きぬ138号は定刻通り北千住に到着した。
心地良すぎる座席に終点の浅草まで座っていたくなったが、やむなく列車を降りる。
「スーパーひたち」も「スペーシア」も名車だったんだな~と、心の中でしみじみと想う。

奥日光の景色を存分に堪能できたし、混雑なんか気にならないほどの充実した一日であった。
「まるごと日光 東武フリーパス」は4日間連続で有効の切符であるが、
使い方によっては日帰りでも十分元はとれるだろう。

夜の北千住駅は通勤客の慌しい喧騒に満ちている。
東武特急スペーシアに別れを告げ、私は帰路を全うするべく常磐線のホームへ向かった。
(完結)

鉄旅共感リスト

[2014/11/8]

本記事では番外編として、鉄旅にありがちなことや感じたこと、またついやってしまいがちなことなどを、
自分の浅~い鈍行旅経験を元に「鉄」の視点で列挙してみたいと思います。

皆さんも、普段鉄旅していて何となく感じる喜びや、また不愉快な経験などあるかと思います。
それらは善良な鉄道ファンの方々ならば、心の奥底にしまって表には出さないはずですが、
今回は敢えて、正直にぶっちゃける形でバンバン取り上げていきましょう。
共感するためのリストなので、多少のネガティブ要素を含みます。

自分の(腹黒い)本性が出ないといいのだが……。


「車内編」

P1020916 (2)

・特に日差しが当たっているわけでもないのにブラインドを下げる乗客に何となくだがイラっとくる

これはよくあるんじゃないかな(笑)。
特に車窓の良いローカル線では致命的なことで、自分のすぐ隣でブラインド下ろされてしまうとこちら側としては大惨事。
でもブラインド下ろされたからといって、私ら善良な鉄は絶対に文句を言ってはいけません(紫外線に弱い人もいるからね)。
乗客の一人として平等に、心を広く、大らかな旅をしましょう。


・車内では時刻表を眺めていることが多い

18切符のシーズンになると、よく見かけますよね。ボロボロの時刻表を開いて読んでる人。
JTBの時刻表には旅人向けのコラムも掲載されてるので、なかなか飽きませんぜ!


・数時間連続でロングシートに座っていても平気だ

近年JR東日本の路線では、従来クロスシートの車両だった区間がロングシートの車両に変わりつつあります。
これから鈍行旅をするなら、ロングシートの洗礼はまず避けられないと思った方がいいでしょう。


・夏、長時間乗車するときの冷房冷えに困っている

列車によっては極端に空調がきき過ぎてる場合もあり、冷え性持ちには最大の天敵となります。
例え真夏であっても、列車に長時間乗車する際は上着を持ってくと後で役に立ちます。


・「同業者」がいるとホッとする

そう思いませんか?(笑)



「些細なこと編」

P1090523 (2)

・三度の飯よりも列車の乗り継ぎが最優先だ

鈍行と鈍行の接続は、ときによって全く時間に余裕のないときがあったりします。
当然飯を買ってる暇などなく、事前に準備しておく必要がありますが、たまに忘れてしまうこともあるわけで……。
その際は一食ぐらい我慢して、まずは鉄路を優先させたいところです。


・自宅から遠いほど列車の遅延に敏感になる

これは純粋な鉄旅に限らず、普通の旅行でも感じますよね。
馴染みの土地から遠ければ遠いほど不安が募るわけで、特に最果てのローカル線に乗るときの緊張感はかなりのもの。
根室本線の末端(釧路~根室)に行ったときは、本当に未知なる場所へ向かうような冒険心を感じました。


・乗り継ぎ駅では、特に何の用がなくても次の列車が来るまで駅周りを探索することが多い

何にもない駅前でも何かあるかもしれないと希望をもつことは、ぶらり旅で大事なこと。
結局、本当に何もないことが多いですが。


・乗り慣れた路線と未乗路線との温度差が激しい

東海道・山陽本線などの乗り慣れた幹線から、地方の未乗路線に乗り換えるときは気合いが入るね。
未乗のローカル線ほど熱いっ!



「ローカル線・観光路線編」

P1100323.jpg

・列車に乗る際、窓側の席を確保できないと判断したらとりあえずかぶりついてみる

これは仕方ないよねー。素晴らしい車窓あってのローカル線だから、何かアクション起こしたいじゃん。
ただ、真ん前でのかぶりつきは運転士に多少なりとも迷惑がかかるので、私は後ろ側でかぶりつくことが多いです。
後ろに引いていく景色もなかなか哀愁あって良いぜよ。


・長時間停車の際は、ひとまず車外へ出て周囲の風景を撮ろうとする

よくいるよねー、長時間停車するのがわかると車外へすぐさま出て一心不乱にカメラを向ける人。
何か思い出残したいし、ブログのネタを少しでも増やしたいがためにか。
皆、考えることは同じですね。


・座る座席を左右間違えて、絶景車窓を逃したことがある

これもよくあるんじゃないかと。
例えば、山岳路線だと山の腹を進んでいくから左右で車窓が大きく違ってくる。
なので絶景区間に乗車するときは、事前に左側・右側どちらで絶景が見れるのか下調べしたほうが無難です。


・観光列車の記念撮影で、撮影スポットの真ん前で長時間占拠するカップルを何とかしろ(笑)

SLの記念撮影タイム10分間の間、5分ぐらいずっと真ん前を占拠して撮影してるカップルがいたんですよ。
後ろには私ら含め10人ぐらいがジーっと黙って待ってたのに、結局彼らは撮るだけ撮って去っていった。
ああいう奴らって、譲り合いの精神ってものがないんでしょうね。
これは完全に愚痴だけど、良識ない奴らは何処にでもいるんだってことを言いたかっただけっす。



「18切符旅・長距離鈍行旅編」

DSCF8393.jpg

・東海道本線の東京〜大阪間を鈍行で乗り通したことが一度以上ある

18キッパー定番の東海道ルートは、片道8~9時間かかります。
私は既に3回乗り通していますが、もう正直あまりやりたくないかな。
夜行列車の「ムーンライトながら」で越えてしまうという手もあります。


・「○○ダッシュ」という現象に出くわしたことがある

乗り継ぎ時間が際どい駅で、ダッシュして乗り換えることを「○○(駅名)ダッシュ」というそうです。
特に、ムーンライトながらの下り終着駅(大垣)から米原方面の普通列車へ乗り換えるときの「大垣ダッシュ」は有名。


・東海道本線の静岡地区(熱海~豊橋)にはもううんざりだ

短編成で混雑する上に全て各駅停車であり全てロングシートという、鈍行旅行者には「鬼」といわれるあの区間。
まあ長距離なら新幹線に乗れ!ってことでしょうが、私はまだ乗った覚えがありません。


・仙台以北の東北本線や羽越本線(酒田~秋田)、奥羽本線でのロングシート洗礼は苦い思い出

これらの区間もほぼロングシートの車両(701系)しか走ってないので、鈍行旅行者は嫌でもロングに座らなければなりません。
東北の二大動脈である東北本線と奥羽本線ですが、鈍行の接続の悪さと冷遇ぶりは本当に何とかしてほしい。
でも、東海道本線の静岡地区よりは混まないから楽だったりする。尻はちゃんと痛くなるけどね。


・18切符を改札で見せるとき、駅員に冷徹な対応をされて閉口する

以前とある駅で「お願いします」って言って18切符見せたとき、駅員にガン無視されたことがあります。
格安の18切符だけど、せめてそこは何か返事ぐらいしろよ!って思ったね。
あっ、これもただの愚痴か。


・18切符利用であっても、旅費が予想以上に嵩んでしまうことがほとんどだ

鈍行は遅いので、目的地に辿り着くまでの宿代・食費が思った以上に嵩みます。
一見格安に見える鈍行旅も、金はそれなりにかかっているのです。


・やむを得ない場合を除き、ワープは原則的にしない

ワープってそもそも効率よく進むためだけにやることなので、積極的にやりたくはないですね。
どうせ特急に乗るなら、私は全区間乗りたい!



「計画・準備編」

P1030178.jpg

・夜行フェリーやネットカフェを利用して宿代を節約したことがある

学生となると旅費は少しでも抑えたいところ。
現在、夜行列車はほぼ全廃状態ですが、夜行フェリーはまだまだ運行されています。
特に四国に行くときは、神戸~高松間を運行するジャンボフェリーの夜行便を活用すると効率が良いです。


・期間限定の臨時快速を出来る限りルート上に組み込んでいたら、いつの間にか臨時列車マニアだ

これは私のことです(笑)。
日本人、何にしても「期間限定」という言葉に弱い。
鈍行のルート上に臨時列車が走ろうものなら、まずそれに合わせて行程を立てたくなります。


・窓口で指定席券を購入する際、座席の指定を希望すると係員にぶち切られた

以前、千葉の某駅であった出来事です。

私がSLの指定席券を取ろうと、駅の某窓口へ向かいました。
座席の指定を希望したら、対応していた係員の態度が急に変わり「何処がいいんですか?」とぶっきらぼうに投げ返される。
それで「出来たら窓側の座席がいいのですが」と言ったら、「じゃあ、ここに表載ってるんで早く決めてください!!」と、
カウンターに座席表をバン!と叩き付けてきた。
「何だこのクソ女は!?」と思って(係員はベテランと思われる若い女性でした)文句の一つでも言ってやろうとしたが、
ひとまず穏便に済ませて希望の座席は無事確保。会計後に係員を思いっきり睨み付けてから窓口を立ち去りました。

み○りの窓口はベテランほど野蛮で新人ほど謙虚と聞くが、やはりそうだったか!
皆さんも、窓口で座席指定を頼む際は気をつけて下さい。


・ネットでルートを調べるときは、乗り換え案内よりも時刻表検索をあてにする

ネットやアプリを使ってルートを調べるときは、乗り換え案内よりもまず時刻表から検索した方が安心だったりします。
特に最近のアプリは進化していて、時刻表と同時に指定した駅の到着時刻も表示してくれるから便利!


・実際に列車に乗ってるときよりも、机上で旅の計画を立てているときが一番楽しい

何事も、計画を立てているときが一番楽しいですよね、やっぱり。
時刻表と睨み合い、行きたいルートが全部繋がったときのあの喜びは格別です。



以上のリストに8割方該当・共感した方は、その方は生粋の鉄旅旅行者といっていいでしょう。
記事自体はもう投稿してますが、これからも旅する中で色々あると思うので、
何か発見があれば、この鉄旅共感リストに随時追加していこうと思います。

2014/11/08 | その他

最果て鈍行旅ルート案内

[2014/11/19]

そもそもこんな辛いだけの馬鹿旅「誰がやるのか!?」って感じですが、
旅好きの方々を対象に「こんな無茶苦茶な旅もあるんだよ」と紹介したいと思います。

その名も、「最果て鈍行旅」(自分で勝手に命名)。
東京から鈍行を延々と乗り続け、日本の最果ての駅まで行ってしまうという強行の旅です。
「達成」することに主眼を置いた旅であり、途方のない道のりに最初は辛くなるかもしれない。
しかし、いざ最果ての地に着いたときの感動は捨て難いものがあり、
最終目的地へ降り立ったときは思わずガッツポーズをしてしまうはずです(実際はやらんぞ)。

P1020022 (3)

「最果て鈍行旅:バックナンバー(カテゴリ)」

1:日本最東端の地、根室へ北海道一人旅
2:日本本土最西端の地、佐世保へ西日本横断紀行
3:日本本土最南端の終着駅、枕崎へ西国片道旅行


日本本土の最四端終着駅のうち、私は既に「最東端・最西端・最南端」を攻略しております。
最北端の稚内については、これから間もないうちに制覇しようと計画を立てていますが、
本記事では、最果ての駅まで自分が実際に行った乗り継ぎルートをご紹介します。

列車の時刻はダイヤ改正で刻々と変わっていくため、
データの恒久性を考慮し詳細な時刻を表記しない点をご容赦下さい。



・上野から最東端終着駅の根室へ [1泊2日]
P1020027.jpg

上野から東北本線で延々と東日本を北上し、青森からは夜行急行「はまなす」に乗って北海道へ上陸。
苫小牧ではまなすを降り、室蘭本線→石勝線→根室本線と乗り継いで北海道を東へ進んでいきます。
そして釧路から根室本線の末端に入り、広大な原野の中を進んで最東端の根室に到着となります。

この最東端鈍行旅は、道のりがバリエーション豊かで最もおすすめできます。

・北海道&東日本パス利用に限り、急行券と指定席券を継ぎ足して乗れる夜行急行「はまなす」
・新夕張~新得間の特急自由席無料区間(鈍行が一本も運行されていないため)


この2つがデカイ!様々な列車に乗ることができるため、旅情に溢れた旅を満喫できます。
使用切符は「北海道&東日本パス」一択です。18切符では「はまなす」に乗ることができません。
1日目が辛いけど、青森でブルートレイン、新夕張で特急車両に乗ることができるので楽しかったです。
「はまなす」は北海道新幹線開業とともに廃止される可能性が高いので、乗るなら今が最後のチャンスかもしれません。

では、このドラマティックな最東端ルートの乗り継ぎの流れを確認していきましょう。


「1日目」
P1010975 (2)

・上野(東北本線:宇都宮行き)…朝5~6時に出発 この区間は快速があります

・宇都宮(東北本線:黒磯行き)

・黒磯(東北本線:郡山行き)

・郡山(東北本線:福島行き)

・福島(東北本線:仙台行き)…この区間は快速があります

・仙台(東北本線:小牛田行き)

・小牛田(東北本線:一ノ関行き)

・一ノ関(東北本線:盛岡行き)

・盛岡(いわて銀河鉄道/青い森鉄道:八戸行き)…乗り換えに時間がかかるので注意!

・八戸(青い森鉄道:青森行き)

・青森(夜行急行「はまなす」)…急行券と指定席券が必要

・苫小牧



1日目の行程はこんな感じで、東北本線を何度も乗り継いで北上していきます。
早朝5~6時に上野を出発すれば、青森での「はまなす」乗り継ぎに十分間に合うはず。
盛岡から第三セクター路線に入りますが、北海道&東日本パス利用なら別途運賃は不要です。
東北本線は列車の本数が割と多いので、仙台や盛岡などで食事休憩の時間を十分に確保することができます。

1日目の行程内で最も気をつけたいのは、盛岡でのいわて銀河鉄道の乗り換えです。
駅構内が少し複雑で、JR側のホームから辿り着くのに時間が少しかかるので事前に下調べしておきましょう。


「2日目」
P1010985.jpg

・苫小牧(室蘭本線:岩見沢行き)…始発列車に乗車

・追分(石勝線:夕張行き)

・新夕張(特急「スーパーとかち」)…自由席に乗車(特急券不要)

・新得(根室本線:帯広行き)…快速「狩勝」に乗車

・帯広(根室本線:釧路行き)

・釧路(根室本線:根室行き)…鹿絡みの遅延が発生しやすい

・根室



2日目も、早朝から列車を乗り継いでいきます。
このルートなら帯広で昼食休憩が確保でき、最東端の根室到着寸前で日暮れを迎えることになります。
根室本線の末端(釧路~根室)は、鹿が頻繁に線路へ立ち入るため遅延が日常茶飯事に発生するので注意。
根室に着いたらそのまま宿で一泊するもよし、折り返し列車で釧路に戻るのもありです(釧路の方が駅前は充実している)。



・新宿から最西端終着駅の佐世保へ [1泊2日]
P1060379.jpg

新宿から中央本線を起点から終点まで乗り通し、名古屋からは東海道/山陽本線に乗って西へ進む。
関西を通り過ぎ、姫路で一泊。早朝から山陽本線を乗り通して下関へ向かい、九州へ上陸する。
九州からは鹿児島本線→長崎本線→佐世保線と乗り継いで、JR最西端駅の佐世保へ向かいます。

この最西端ルートは純然たる鈍行のみで、上記の最東端旅のような優雅さはありません。
中央本線を乗り通すのは時間がかかるので、前半は東海道本線で行った方が無難かも。
夜行の「ムーンライトながら」を利用すれば大幅な時間短縮が可能です。

では、この(鬼畜な)最西端ルートの乗り継ぎの流れを確認していきましょう。


「1日目」
P1060177.jpg

・新宿(中央線:高尾行き)…朝6~8時に出発 土日なら富士急行直通の臨時快速でも代用可(大月まで)

・高尾(中央東線:塩尻方面)…塩尻まで各列車によって乗り継ぎ駅が異なります

・大月(中央東線:塩尻方面)…場合によってはどこかでワープが必要(塩尻~中津川間の鈍行接続に合わせるため)

・甲府(中央東線:塩尻方面)

・小淵沢(中央東線:塩尻方面)

・塩尻(中央西線:中津川行き)…本数が少ないので注意!

・中津川(中央西線:名古屋行き)

・名古屋(東海道本線:大阪方面)…米原まで行く列車もあります

・大垣(東海道本線:米原行き)…本数が少ないので注意!

・米原(東海道本線:大阪方面)

・大阪(東海道本線:岡山方面)

・姫路



1日目は、最低でも姫路まで道のりを進める必要があります。
姫路で一泊したら、翌日は岡山方面の始発に乗って再び西へ進んでいく。
下関から九州へ上陸し、順当に列車を乗り継いでいけば日が暮れた頃に最西端の佐世保に到着します。

私は敢えて、神戸から夜行フェリー(神戸~高松)に乗って一旦東海道/山陽本線を離脱し、
高松から瀬戸大橋線で岡山へ行き、そこから再び山陽本線を西へ進んでいきました。


「2日目」
P1060309.jpg

・姫路(山陽本線:岡山方面)…始発列車に乗車

・岡山(山陽本線:岩国方面)…岩国まで行く列車もあります

・広島(山陽本線:岩国方面)

・岩国(山陽本線:下関行き)…乗車時間長いです(3時間強)

・下関(山陽本線:小倉行き)

・小倉(鹿児島本線:熊本方面)

・鳥栖(長崎本線:長崎方面)…早岐まで行く列車もあります

・肥前山口(佐世保線:早岐方面)

・早岐(佐世保線:佐世保行き)

・佐世保



最西端の佐世保に到着するのは夜19時過ぎです。
ちなみにこの1泊2日ルートだと昼食休憩の時間が全くありませんが、
下関行きの列車がボックスシートなので、そこでのんびり弁当を食べることができます。
佐世保は駅前から少し歩けば繁華街があるので、飲食・宿泊に困ることはありません。



・東京から最南端終着駅の枕崎へ [2泊3日]
DSCF8964 (2)

東京から夜行列車「ムーンライトながら」に乗って、まずは名古屋まで向かう。
名古屋からは関西本線を乗り通して大阪へ行き、東海道/山陽本線に乗り継いで岡山へ。
(↑関西本線ではなく、ムーンライトながら終着の大垣から東海道本線で大阪へ向かってもOK)
岡山で瀬戸大橋線に乗り換えて、四国へ上陸。予讃線で一旦多度津へ向かい、そこから土讃線で高松まで行きます。

高松で一泊したら再び土讃線に乗って終点の窪川へ行き、窪川で予土線に乗り継いで進む。
予土線を乗り通したら予讃線で八幡浜へ向かい、宇和島フェリーに乗って九州に上陸したところで2日目は終了。
3日目は日豊本線で延々と南下。そして鹿児島中央から指宿枕崎線に乗って、最南端終着駅の枕崎へ向かいます。

四国の風光明媚な路線を経由して九州に向かうというのが、この最南端ルートの魅力であり肝です。
あまり実用的なルートではないと思いますが、一応乗り継ぎの流れを確認してみましょう。


「1日目」
DSCF8388.jpg

・東京(ムーンライトながら)…指定席券が必要

・名古屋(関西本線:亀山行き)…大垣から東海道本線で大阪へ向かってもOK

・亀山(関西本線:加茂行き)

・加茂(関西本線/大阪環状線:大阪方面)…「大和路快速」に乗車

・大阪(東海道本線/山陽本線:岡山方面)

・姫路(山陽本線:岡山方面)

・岡山(瀬戸大橋線:高松行き)…快速「マリンライナー」に乗車

・坂出(予讃線:伊予西条方面)

・多度津(土讃線:高知方面)…阿波池田まで行く列車もあります

・琴平(土讃線:阿波池田方面)…本数が少ないので注意!

・阿波池田(土讃線:高地行き)

・高知



東京から鉄道で最南端へ行くには1泊2日では困難なので、最低でも2泊3日の行程となります。
後半は四国へ上陸せずに、山陽本線/鹿児島本線で真っ直ぐ行ってしまうのが近道ですが、
何となくありきたりだと思ったので、私は四国を経由するルートで最南端へ行ってきました。

1日目は正直言って鬼畜です。昼食休憩の時間も全くありません。
しかし関西の列車はクロスシートが多いので、車内で昼食を取ることは可能です。
また土讃線の琴平~阿波池田間は鈍行の本数が少ないので、基本ワープで行くと想定した方が無難です。


「2日目」
DSCF8547.jpg

・高知(土讃線:窪川行き)…朝6~9時に出発

・窪川(予土線:宇和島行き)

・北宇和島or宇和島(予讃線:松山方面)…日中の鈍行乗り継ぎは北宇和島で

・八幡浜(宇和島フェリー:別府or臼杵)…乗り場は駅から徒歩25分

・別府or臼杵(別府は乗り場から駅までバス15分&臼杵は乗り場から駅まで徒歩15分)



2日目は乗り継ぎが少ないので割と楽。朝早めに出れば窪川で昼食休憩・探索もできます。
八幡浜からのフェリーは別府行きと臼杵行きがありますが、どちらに乗っても3日目の行程に支障は出ません。
私は2日目中に佐伯まで行ってしまう強硬手段に出ましたが、佐伯駅前は宿泊施設がほぼ皆無なのでおすすめし難いです。


「3日目」
DSCF8901.jpg

・別府or臼杵(日豊本線:佐伯行き)…始発列車に乗車

・佐伯(日豊本線:延岡行き)…鈍行は1日3本のみ!ワープ必須!

・延岡(日豊本線:宮崎方面)

・宮崎(日豊本線:西都城行き)…数時間滞在が可能

・都城(日豊本線:鹿児島方面)

・鹿児島中央(指宿枕崎線:枕崎行き)…指宿で乗り継ぎが必要な場合あり

・枕崎



3日目は日豊本線を順当に乗り継ぎ、鹿児島中央から指宿枕崎線で最南端終着駅の枕崎へ向かいます。
大分・臼杵から始発に乗って行く場合、佐伯~延岡間は必ず特急でワープしなければなりません。
真っ直ぐ最南端へ行ってもいいのですが、宮崎で観光する時間もつくることが可能。
指宿枕崎線の枕崎行き列車は本数が少ないので、時間の配分に注意が必要です。



・予告!上野から最北端終着駅の稚内へ


冒頭でも述べましたが、今私は最北端の稚内へ行く計画を立てています。旅の決行は12月上旬を予定。
東京から遥か遠く極寒の地へ、片道1600kmの旅!恐らくこれが最後の最果て旅となりましょう。
往路復路どちらかはとりあえず、子供の頃から憧れだった「コレ」に乗るつもりです。
旭川から先には、果てしなき宗谷の道が待っている!(鈍行で片道6時間)

待ってろよ、稚内っ!!


………「個室Bソロ」は、もう無理かもしれんな。一ヶ月先まで全て満席らしい。
いやー、ホント侮ったわー。さすがは大人気の定期寝台特急である。
キャンセル待ちも滅多に出ないだろうし………。

もう潔く「開放B寝台」で行くしかないのか!?(笑)。

2014/11/19 | その他

「鉄子の旅」を読む

[2014/11/29]

というわけで、読んでみました!当時話題沸騰だった鉄子の旅
何を今更な感もありますが……、乗り鉄である私がささっとレビューしてみましょう。

鉄子の旅 (1) (IKKI COMIX)鉄子の旅 (2) (IKKI COMIX)

前々から興味あったんだけど、出た当時は何故か素通りしていたこの漫画。
今回実際に買って読んでみた感想は、「やっぱり面白かった!」。
「鉄」でない方も一度読んでみる価値あるんじゃないかと思います。

女性漫画家の菊池直恵さんが、全国全駅を制覇した生粋の鉄オタである横見裕彦氏と、
「鉄」一辺倒のオタクな旅に振り回されるノンフィクション鉄道漫画!
本編は第六巻で完結。漫画に加え、アニメ化もされています。

本記事では、多少のネタバレを含みながら「鉄」の視点で率直な感想を述べていこうと思います。
(画像抜粋は第一巻からのみ・一部の太字には国内Wikiのリンクを貼ってあります)



・横見さんの激しいリアクションが面白い
PB270179.jpg

全国全駅を制覇した究極の鉄道オタク、横見裕彦氏がこの漫画の案内役です。
この方は現実に実在する御方であり、トラベルライターをやっているらしい。
普通の「鉄」をも圧倒する強烈なリアクションで、周りの仲間を牽引していきます。

横見さんは、一般の人生からかけ離れた「俺の道」を地で行く人です。そこにシビれる!あこがれるゥ!
突き抜けたキャラクターとはいえ、鉄の方なら何処かしらで横見さんに共感できるのではないでしょうか。
飯よりも乗り継ぎを優先させるとか、古い駅舎が好きだとか、夕暮れでもブラインド下ろしたくないとか………。
しかしノンフィクションとはいえ、40代だとなかなかいないよな~、こういう人は。
私らの世代なら普通にいそうな気もするが(童心がまだ残ってるって意味で)。



・普通の「鉄」が読んでも引いてしまうほど濃い内容
PB290182.jpg

私も相当ストイックなことやってきましたが、その自分が見ても「よくやるよな~」って思ってしまうネタが沢山あった。
一つの路線を上下線目一杯使って全駅に下車しようとしたり、北海道の板切れ駅を全て回ろうとしたり、
毎日夜行列車で延々と夜を明かしたり、吹雪真っ只中の日に豪雪路線(←只見線)に乗りに行くなど………。
どうも横見さんは、駅の下車に尋常じゃない拘りがあるようですね。

………鈍行で九州行くのは自分もやったけどな(苦笑)。



・「オタク」と呼ばれたくない人たち
PB270174.jpg

「鉄」な人なら、随所でニヤニヤしてしまうネタに思わず笑ってしまいました。
しかし「普段、俺はこんな風に見られてるんだろな……」と感嘆する一方で、
「俺はオタクじゃないぞ!」と抵抗したくなる二つの思いが交錯します。

まあ要は、善良な鉄としては「オタク」と呼ばれたくないわけですよ。
正式に「鉄道ファン」という言葉があるんですから、そこは譲りたくないのです。
しかしそれでもなお、一般の人にはただのオタク扱いされてしまう、この無常感ね………。
本実録漫画でも「俺はオタクじゃない!」と切実に主張する摸写がわんさか出てきます。



・「鉄子」自身が旅をするわけではなかった
PB290187.jpg

そもそも「鉄子の旅」というもんだから、私は当初その内容を勘違いしてました。
漫画のタイトルを都合よく解釈した上で、

「鉄道に興味があってかつ少しばかりの知識を持った可愛い女の子が鉄道の旅をする」

といった"素敵な内容"だと考えておりました。ホントに都合よすぎの解釈(笑)。
しかし実際には、一般者から見た鉄道オタクの異質な生態を実録形式で描いた内容であり、
「鉄」の世界の偏った様相に対し、著者の菊池さんが面白おかしく突っ込みを入れていきます。

強いて言ってしまえば、メーンのキャラ横見さんに対するやり取りそのものが物語の主軸なので、
この漫画に情報知識豊富な鉄道のうんちくを求めてはいけません(横見さんの知識量には圧倒されるけど)。
あくまで「鉄オタ×一般人」が生み出す確執と不条理がこの漫画の魅力です。



・「レールクイーン」とは何ぞや
PB290183.jpg

「レールクイーン」という存在はともかく、私は旅中で鉄道好きな女性を少しだけ見かけたことがあります。
SLを間近でまじまじと撮影していたり、18切符旅ガイドを熱心に読んでいたり、列車の真ん前でかぶりつきをしていたり……、
ただ、その純然たる「鉄子」の中でも、若い女性はやはり滅多に見かけませんね。

たま~に出くわしたりはするんだけど、そのほとんどは鉄道好きというよりは旅好きの方々であり、
鉄道含めた「旅」を楽しんでいるのが大多数であるわけで、根っから鉄道好きの女性はまずいない。
仮にも眞鍋か○りが「あっ、ボックスシートの115系が来たわっ!」なんて言わねえよ、絶対(笑)。



・今では廃止・消滅済みの列車や路線が登場する
PB290184.jpg

本作の舞台は00年代前半であり、今では絶対に見られない列車や路線が沢山取り上げられています。
今年廃止された岩泉線や、同じく廃止済のくりはら田園鉄道高千穂鉄道を初め、
上野発の夜行急行能登、寝台特急彗星、山陽本線の夜行快速ムーンライト山陽など………
現存していれば、自分が必ずや乗っていたであろう列車がわんさか出てくる出てくる!

私は昔から夜行列車をふんだんに使った旅をやってみたかったのですが、それはもうできないのが現状です。
今や現存する夜行快速はムーンライトながら信州のみ(えちごは今年夏に消滅か!?)。
横見さんや菊池さん達が羨ましい。00年代はまだ昔ながらの夜行が多く残ってたんだな………。



・菊池さんのツンデレぶりが可愛い(笑)
PB270177.jpg

んで、一般者側としての菊池さんの反応がまた面白い。
俗に言うツンデレであり、特に第一巻はその傾向が強いです。
常に跳ね除け受け付けない一方で、ときどきデレます。その様子が可愛いです。

個人的には、ディーゼル車のクロスシートの快適さをしぶしぶ認める様子が良かったな、うん。
あと菊池さんは作画もしっかりしてる!列車や駅舎の一つ一つが綿密に描かれているから、
漫画だけでなく、鉄道資料としての価値もあるのではないでしょうか。



鉄子の旅 (3) (IKKI COMIX)鉄子の旅 (4) (IKKI COMIX)鉄子の旅 (5) (IKKI COMIX)鉄子の旅 6 (IKKI COMIX)


賛否両論あるかと思いますが、個人的にはこの漫画文句なしに面白かったです。早く読んどきゃよかったー!
ただ、これで「横見さん=鉄道ファン」のような偏った構図が出来そうでちょっと怖い。
横見さんみたいにアグレッシヴな鉄人生を送れるのは、世の中ごくごく少数でしょうからね~。

この漫画は第六巻までありますが、一番インパクト高かったのはやっぱり一巻かな!
「鉄」だけどまだ読んだことない方は、書店やブック○フで試しに手にとってみては如何でしょうか。

2014/11/29 | その他


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。