鈍行列車一人旅

よく電車とバスに乗って旅してます。鉄分多めの旅ネタが主。
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北総線から「空」の世界へ

「スカイアクセスと成田空港」

[2014/7/8]

北総線は、東京の高砂から千葉の下総台地を西から東へ横切る通勤路線だ。
京成グループに属する北総鉄道によって運営されている(以前の社名は「北総開発鉄道」だった)。
今回はこの北総線に乗車し、新たに購入したデジカメのテストも兼ねて成田空港へ行ってみることにした。



北総線は千葉ニュータウン開発とともに建設された路線だが、
あらゆる事情(バブル崩壊・少子化など)が重なり、ニュータウンの人口は思うように増えなかった
当初の鉄道会社の目論見(34万人)を遥か下回り、結果的には約4分の1(9万人)に留まってしまったのである。

この千葉ニュータウン開発の失敗によって、北総線も同じように衰退の一途を辿る。
昔は新幹線(成田新幹線)や別の高速鉄道を走らせる計画もあったらしく、
新鎌ヶ谷以東で見られる広大な用地はその名残である。

また、北総線には昔から様々な鉄道会社(京急・京成・都営)の列車が直通で乗り入れており、
数社の路線を跨いで相互直通運転が行われている。
この相互直通区間において、北総鉄道が所有する区間は京成と接続する京成高砂から小室までであり、
小室から印旛日本医大までは第三種鉄道事業者の千葉ニュータウン鉄道が保有している(運行は北総鉄道が行う)。
印旛日本医大から先も線路は続いてるが、そこから先は京成管轄の成田スカイアクセス線だ。




この数社の相互直通区間を全て継ぎ足すことで、「羽田~成田」を繋ぐ空港連絡路線ができあがる。
羽田空港から、京急~都営浅草線~京成~北総線~スカイアクセス線を経て成田空港までを実質的に結び、
一大ルートを形成しているのだ。パッと見ると一本道のように見えるが、あらゆる方向に向かう列車が入り混じるため、
運行形態は非常に複雑怪奇となっている。この区間に初めて乗車する人は、列車の多彩な行き先表示に戸惑うこと必至だろう。

これだけ多彩な鉄道会社が直通で運行しているだけに、北総線に乗り入れる車両もまた多彩だ。
北総鉄道の自社車両の他、千葉ニュータウン鉄道の車両、加えて高砂から先の押上で接続する都営浅草線の車両や、
浅草線の泉岳寺から羽田空港方面に接続する京急の車両までもが乗り入れている(昔は新京成電鉄も乗り入れていた!)。
このように、北総線を含めた「羽田~成田」の一大ルートは、鉄道ファンにとって垂涎ものの場所となっているのである。


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「千葉ニュータウン鉄道の名物車両"C-Flyer"」

少し前までひなびていた北総線は今、空港と空港を結ぶ重要ルートの一部として機能している。
2010年に成田スカイアクセスが開業してから、北総線は全ての区間において成田スカイアクセスと共用になった。
現在はスカイアクセス専用の特急も乗り入れ、北総線は空港連絡路線の一部として重要な役割を担っている。
この成田スカイアクセス線の開業によって、北総鉄道が莫大に抱える借金は少しずつ返済されているという。
北総線の常識外れに高い運賃はよく知られているが、やがて何時かは安くなる日がくるのかもしれない。


何か前置きがすごい濃厚になってしまったが(北総線の魅力を説明するのは難しい)、
例によって鉄分100%で行こうか。それも今回は「鉄」に加え「空」のロマンも加わった!

まずは新松戸から武蔵野線に乗って、北総線と接続する東松戸へ向かう!



・北総線 [東松戸~新鎌ヶ谷]
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北総線の東松戸駅ホームは、高い高架の上にある。
ホームに着いて最初にやってきたのは、個人的に大好きな都営5300形だ。
バブル全盛に製造された豪華な車両だが、とある理由で「白い悪魔」と呼ばれている。
何故「悪魔」と呼ばれるのかというと、お洒落なデザインに反してモーターの音が非常に"エグイ"からだ。




「都営5300形 走行音」

「ファァァアアウオオオオォォォン↓↑ウォォォオオオゴアアアアァァァ!!」

文字で発車時の音を表すとこんな感じになるだろうか(笑)。
床下がビビるほどの爆音であり、一般客には気持ちのいいものではなさそう。
発車時は不協和音だらけであり、何となく不安を煽ってくる面白い音で個人的には好きだ。



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松飛台で一旦降りて、普段は滅多に乗らない北総線の車両を観察する。
程なくして、対向ホームに北総所有の7500形がやってきた。
「ゲンコツ電車」として親しまれた7000形の置き換えを目的に製造された車両である。
京成3000形に準じた車体であまり面白みはないかな……。



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北総の列車が去ると、今度は京成の「スカイライナー」が高速で通過していく。
スカイアクセス開業に合わせて製造されたAE形だ。最高時速は160Km!
デザインが素晴らしく、成田スカイアクセスのシンボル的存在といえる。
この車両の登場によって、京成の空港速達サービスは世界レベルに達したのだ。



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松飛台は撮り鉄には有名なスポットらしいが、今は誰もいない。
しばらくすると後発の普通列車が来たので再び乗り込み、二駅先の新鎌ヶ谷で下車した。



・成田スカイアクセス (アクセス特急) [新鎌ヶ谷~成田空港]
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新鎌ヶ谷からは、成田スカイアクセス線に直通する「アクセス特急」に乗り換える。
特急とはいっても、スカイライナーとは違い特急料金は不要だ。
車両は、普通列車と同じもので運行されている。

アクセス特急に使用されている車両は、京成と京急の車両だ。
ここにきて京急の赤い電車がやってくるとは、今日は運が良いぞ。


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印旛日本医大を出ると、列車は成田スカイアクセス線に入る。
モーター全開で突っ走り、印旛沼の横を抜けると間もなく成田湯川に着く。
成田湯川から少し先のところで成田線と合流し、断続的なトンネルを進むと成田空港はもうすぐだ。



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やがて、アクセス特急は終点の成田空港に到着した。
改札を出たところで手荷物検査を受け、いざ空港ビルの中へ!
成田空港はほぼ初見のため(幼い頃に何回か来たことはある)、とても新鮮な気分だ。



・成田空港
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広大な成田空港ロビーの風景は初めて目にする。
国際ターミナルだけあって、国内ターミナルとは雰囲気を異にしている(そりゃそうだ)。
ちなみに私の目当ては飛行機なので、離着陸する旅客機を間近で見られる展望デッキへ向かう。

今思ったけど、航空ファンの場合「空!」で通じるんだろうか……。
鉄道なら「鉄!」で十分通じると思うが(笑)。



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案内に従って構内を進み、屋上の展望デッキへやってきた。
様々な航空会社の旅客機がところせましと並ぶ(すごい密度!)。
目の前で飛行機がバンバン飛んでいく様は、圧巻の一言である。



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飛行機を見に来るなんて、幼稚園のとき以来かな……。
小さい頃から乗り物好きだったらしく、父によく連れられて見に来ていたのである。
今は「鉄」一辺倒だが、昔は鉄道・飛行機・バス・車など、何でも好きだったらしい。



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そして旅客機の王者といえば、この「ジャンボ」ことボーイング747だ。
国内線では既に退役済みだが、海外では今も主力として活躍している。
迫力の大型機体とエンジン4基。やっぱ旅客機といえばコレだ!と思う。

小学生のとき、全日空のジャンボがよく「ポケモンジェット」の塗装にされていたが、
家族で故郷の札幌に帰るときそれにぶち当たると、キャッキャ言って喜んでいたものである(笑)。
(初代ポケモンが懐かしい……、今の子供達は「赤」とか「緑」とか知らないだろうなー)



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現在の国内線は、次世代双発機ボーイング777や中型機のボーイング767などが主力だという。
経済性の問題や景気低迷による旅客数減などが要因で、ジャンボは何時の間にか国内線から姿を消していた
大量輸送の時代はもう終わったらしい。



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やがて日が暮れかけた頃に、今回一番のお目当てであるエアバスA380が登場。
これが見たかったっ!成田空港には一日数機だけやって来るという。
世界最大の超大型旅客機であり、オール二階建ての図太い機体を特徴とする。
しかし、重そうだな……。あんな巨体が空を飛んでいくんだからすごい。




「Airbus A380 First Flight」

エアバスA380という超巨大旅客機に興味を持ったのは、ふとYoutubeの動画を見ていたときであった。
とにかくデカイ!離陸時の映像は大迫力であり、実際にその姿を見てみたいと思ったのだ。
鉄道はともかく、飛行機に関しては大きいものが好きかな……。
巨大であればあるほど男心をくすぐるぜ!

巨体をゆっくりと持ち上げ、タイ航空のエアバスA380は成田から飛び立っていった。



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念願のエアバスA380も拝めたということで、再びアクセス特急に乗り早々に帰路に着く。
東松戸や新鎌ヶ谷からなら、僅か30分台で「空」の世界へ行ける!運賃は片道910~940円だ。
航空の趣味はまだ手を出したことがないが、たまには空のロマンに浸るのもいいなと思う一日であった。
(完結)
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秋葉原~御茶ノ水を歩く

「徒歩10分で見れる怒涛の鉄道遺産」

[2014/10/17]

私は通学帰りによく秋葉原~御茶ノ水近辺に訪れる。
オタク街~学生街を跨ぐこの区間は、専ら「鉄」にとって聖地のような場所だ。
神田川沿いに歴史の深い橋梁が立ち並ぶ様は圧巻であり、観光で来る外国人も多い。
今回は、この秋葉原~御茶ノ水間の徒歩ルートで見られる鉄道遺産を取り上げてみよう。



秋葉原~御茶ノ水近辺は鉄道路線がこれでもかと密集していて、地上を走るJR線と地下鉄が網の目の如く交差している。
一般的に鉄道路線は、歴史が深いほど低く浅いところを走り、また歴史が浅いほど高く深いところを走る
その鉄道建設で不可避となる法則をダイレクトに感じられる箇所が、御茶ノ水駅東側での4路線交差地点だ。
中央線と総武緩行線に加え、地下鉄の丸の内線と千代田線の4路線が一挙に交わり、
地上ではまるでジオラマのような風景が展開している。
ここは有名な鉄道名所の一つで観光案内や広告などでもよく取り上げられるから、知ってる人は多いだろう。

この4路線交差地点からさらに東側では、総武線の圧巻な二つの鉄橋(神田川橋梁+松住町架道橋)に加え、
中央線の重厚な煉瓦づくりの高架橋(万世橋高架橋)を見ることができる。
歩行時間僅か10分のうちに、これら日本を代表する鉄道遺産を一気に見れるのだから鉄にはたまらない場所である。
ちなみに、私はこの秋葉原~御茶ノ水間は日常茶飯事で通っているので、
改めてカメラで撮りにいくのは何か妙な気分だが、今回は敢えてプチ旅気分で行くことにしよう。

徒歩10分とはいえ、これも一応「旅」に含まれるかもしれない。
夕方、秋葉原で山手線を降り、人混みに流されながら私は駅前を出た。



・秋葉原~御茶ノ水 (徒歩)
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まず秋葉原の電気街口を出て、少し南にある万世橋交差点まで来た。
日本一のオタク街「秋葉原」を象徴するのが、ここ中央通り沿いの風景だ。
この通りの上を横切っているのが、総武線のガーダー橋「御成街道架道橋」である。
表通りには大体いつもメイド姿の売り子がいて、ティッシュや広告や何やらを配っている。

高校まではゲームに没頭してたから、秋葉原にはよく物色しに来ていたなー。
アクション・シミュレーション・RPG・スポーツもの他、結構何でもやってた。
「電車でGO!」なんて、後になって買い直したぞ(笑)。



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万世橋交差点のすぐ横には、約300年以上の歴史を持つ万世橋が架かっている。
ここ万世橋からは、中央線の前身である甲武鉄道が建設した「万世橋高架橋」を眺めることができる。
この重厚な煉瓦の橋上には、かつての中央本線の終着駅「万世橋駅」があったという。

中央本線の長い歴史の中で、万世橋駅は1912年から7年の間、同線の終発着駅として機能した。
しかし、1919年に東京まで延伸開業がされると中間駅となり、ターミナルとしての役割を譲る。
やがて昭和に入ると乗降客が見込めないために廃止され、その跡地には交通博物館が建てられた。
現在は交通博物館が移転したため、飲み屋やカフェなどで構成される商業施設として使われている。



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万世橋交差点から、しばらく国道17号を西へ進んでいく。
表通りは綺麗なものだが、裏通りに入るとごちゃごちゃ店がひしめき合う秋葉原。
そして裏通りにおいてもメイド姿の売り子が沢山いて、カフェやクラブや何やらの勧誘をされる(笑)。
特に自分みたいに一人でブラブラしていると、積極的に勧誘されやすいので注意が必要だ。

ちなみに、メイドカフェに私は一度も行ったことがない。
一体何に魅力があるのか、良さがわからないんだよなー。
それでも、一度行ってみたいと思ったことはあるが……。



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歩いて数分で、国道17号は総武緩行線の線路とぶち当たる昌平橋交差点に達する。
この交差点の真上に架かっているのが、日本の鉄道橋の中でも屈指の完成度を誇る「松住町架道橋」だ。
当時の最新技術を結集してつくられた、トラス構造による二重アーチ橋である。



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総武緩行の黄色い通勤電車(E231系)が松住町架道橋を渡っていく。
この橋は秋葉原の玄関口として象徴的な存在とされ、御茶ノ水~秋葉原の境界線にちょうど位置している。
ここから道を右へ入って行けば、オタッキーなアキバの世界へレッツラゴーだ(自分も相当なオタクだと思うが)。



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続いて、松住町架道橋のすぐ左隣に架かっているのが「神田川橋梁」。
軽快な八の字形の橋脚が特徴的で、一般に「ラーメン」と呼ばれるつくりである。
この二つの橋で、総武線は神田川と主要国道(と当時は市電も)を一挙に渡り秋葉原へと至るのだ。



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昌平橋で神田川を渡り、中央線の線路に沿って坂道を上り「聖橋」の上へ到達した。
聖橋は、1927年に完成した重厚な鉄筋コンクリートアーチ橋だ。
この聖橋上から見える景色は、鉄にとって格別の風景になっている
先ほどの前置きで述べた4路線交差地点を、すぐそばで観察することができる場所だからだ。



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そら来たっ!列車3連が同時に交差する瞬間を逃さずカメラで捕らえる。
上から総武線、中央線、丸の内線と重なり、さらにこの真下の地下深くには千代田線が通っている。
この光景は案内本とかでよく見かけるけど、実際にこうして直で見てみると本当に模型みたいで面白いな。



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さっき観察した、総武線の松住町架道橋と神田川橋梁もばっちり見える。
丸の内線がひょっこり顔を出すのも興味深いが、やはり圧巻なのは総武線の二つの橋梁だ。



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30分ぐらい待ってみるも、列車3連が交差する瞬間は意外とやって来ない。
しばらくすると外国人が一人やってきて、私と同じように写真を撮り始めた。
外国人も日本の鉄道に興味あるのだろうか。外人のアニオタは秋葉原でよく見かけるが(笑)。



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結局3連交差の瞬間は一度しか来なかったので、キリがいいところで撮影終了。
聖橋のすぐ先で御茶ノ水駅に達し、今回のプチ旅は終了となる。

御茶ノ水駅は今年で開業110週年を迎え、構内をより快適にするための改良工事が行われていた。
僅か10分の道のり(約0.8km)で、怒涛の鉄道遺産が連続するこの区間。
皆さんも、日々のちょっとした運動がてらに是非行ってみては如何だろうか。
(完結)
2014/10/18 | 首都圏在来線

東武鉄道で奥日光へ

「奥日光フリーパスの旅 1/3 (北千住~東武日光~明智平展望台)」

[2014/10/29]

紅葉真っ盛りの時期に日光へ行くという、まるで観光の模範みたいなことをするのは、
「ローカル&マイナー」を愛す偏屈者には少し似合わないかと思ったが、
ウダウダ言ってもしょうがないので行ってみることにしよう!
日光に行くなら、浅草から一本で行ける東武鉄道に限る。


・計画~導入


今回は北千住から東武線に乗って、日本有数の観光地である奥日光へ向かう。
使用する切符は「まるごと日光 東武フリーパス」。北千住からだと価格は4520円となる。
出発駅からの往復運賃を含め、東武日光から主な観光地へ行けるバス路線が全て乗り放題となる切符だ。

東武線に乗って日光に着いたら、まずバスに乗っていろは坂先にある明智平へ行く。
明智平バス停で降りたらロープウェイに乗って展望台へ。そしてそこから尾根伝いの登山道に入る。
登山道からは延々と尾根の上を進み、奥日光随一の絶景ポイントである半月山展望台へ向かう予定である。

朝6時半から常磐線に乗り、まずは旅の出発地点となる北千住駅に向かった。



・東武伊勢崎線/東武日光線 (快速) [北千住~東武日光]
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関東の私鉄で最長営業距離を誇る東武鉄道は日本でも有数の大手私鉄であり、歴史も古い。
浅草から北へ延びる伊勢崎線の他に、池袋から北西へ向かう東上線、東武動物公園から栃木の日光方面へ向かう日光線、
そして東京ベッドタウンを周遊するように結ぶ野田線など、東武の路線は実にバリエーション豊かだ。
ちなみに伊勢崎線には新たな愛称「スカイツリーライン」がついたが、個人的には未だ伊勢崎線の印象が強い
東武には、昔ながらの手堅い鉄道会社というイメージが色濃く残っているのである。

さて北千住から東武線に乗って日光に向かうことになるが、まず調べたいのが東武日光まで行く直通快速列車の出発時刻だ。
観光案内の時刻表を見てみると、浅草から東武日光まで直通で行く快速列車は1日4本しかない。
朝6~9時の間に1時間毎で浅草から出発するという運行形態であり、また復路の列車は充当されていない。
(10時以降も直通列車はあるが快速ではなく区間快速となる)
なので行きはこの直通快速列車に乗り、帰りは素直に特急スペーシアを使うのが賢い選択肢であろう。


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北千住は東京屈指の鉄道要衝で乗り入れる路線が多く、初めて来る人は複雑怪奇な駅構内に迷うこと必至である。
とりあえず北改札口を出て、普段は滅多に乗らない東武線の乗り場へ向かいフリーパスを発券してもらう。
各フリーパスは、券売機と券売機の間にある小さな窓口で購入が可能である。

肝心のまるごと日光フリーパスの割引率であるが、例えば今日私が行くルートを普通運賃で換算すると、

北千住~東武日光間の電車運賃2720円+東武日光から先のバス運賃2150円=合計4870円となる。

つまり中禅寺湖付近までバスを利用すれば、普通運賃で行くよりも少なくとも200円以上は安くなることになる。
逆に東武日光からバスを利用しない場合は、このフリーパスは割高になってしまうだろう。
いずれにしても、順当に電車とバスを利用すれば十分に元はとれるようだ。

窓口で切符を発券してもらったら、いざホームへ向かおう!
快速で日光へ行く場合は1番線に行けばいい。


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まだ通勤ラッシュ真っ只中で、ホームには長蛇の列ができていた。
しばらくすると、日光線に直通する快速列車が入線する。6両編成の6050系だ。
列車の方向幕を見てほしい。この列車には行き先が何と3つもある!
前側1・2両が会津田島、中間3・4両が新藤原、そして後側5・6両が東武日光へそれぞれ向かうためだ。
随分と密度の濃い列車である。行き先の違う車両に乗り間違えないよう注意したい。

ちなみに、この東武の快速列車は特急並みに停車駅が少ない
北千住を出ると春日部までノンストップで突き進む様は圧巻であるが、
春日部以北も相変わらず駅間距離が長い。正真正銘、本物の快速なのである。
加えて、6050系の車内はほぼ全てがボックスシートになっている。
シートピッチも余裕があり、クッションも深く快適そのものだ。





7時21分、行き先3つの直通快速列車が北千住を発車した。
今日は平日であるが、車内は先を進むうちにみるみる混んできて、
列車を切り離す下今市あたりでは立ち客でいっぱいになった。
さすがは紅葉シーズン真っ只中だ。
それも有数観光地の日光で、文句無しの快晴となると混雑はまず避けられないだろう。
まあたまには、賑やかな中行くのも良いではないか。

予想以上に混雑する車内で車窓画像を撮れる気配がないため、
今回は一先ず、Youtube動画の恩恵を享受させて頂くことにしよう。






ここで御紹介する動画は、今から約四半世紀前に録られたという超貴重な車窓ダイジェスト映像である。
再生回数は10万回越え!6050系の先輩である名車5700系が快速として浅草~東武日光間を疾走する。
吊り掛けを限界まで響かせるサウンドは、吊り掛けファンにとって正に垂涎ものであり、
この動画の価値をより高めているといえるだろう(特に後半の爆走ぶりは必見!)。

「新栃木まで禁煙」っていうアナウンスが時代を感じるぜ………。



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やがて北千住から約2時間で、列車は終点の東武日光に到着した。
ここからはバスだ。人混みに流されながら、駅前のバス停へ向かおう。


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どうでもいいけど、すっごい激混み!
今日、平日だぜ?平日でこの混み具合はマジでヤバイね。
平日ならまだ空いてると思ったのに……。
逆にいうと、休日はもっと凄いことになっているのか。
想像したくはないが……。


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駅前にはバス停が立ち並び、列誘導のポールが配置されている。
ゆっくり散策したいところだが、そうもいかない。
バス停には早くも列が出来始めている。湯元温泉行きのバス停は既に長蛇の列だ!
私はいろは坂先にある明智平で降りればいいので、中禅寺温泉止まりのバスで問題ない。



・東武バス日光 [東武日光~明智平]


バスの列でしばらく待っていると、中禅寺温泉行きのバスがやってきた。
このバスはJR日光駅が始発なので、中は既に満席。狭い通路に立つしかなさそうだ。
乗り込む寸前で断念する人もいるようだが、私は全然問題ないのでそそくさと乗り込む。
結局自分が中に入ったところで車内は満杯となり、通路の一番前でかぶりつき状態のままバスは発車した。

ブログで記事にしろといわんばかりのこの展開、良いねっ!(笑)
(実際はもみくちゃになりながら写真を撮っています)


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バスは大型の観光バスだが、狭い道を難なく進んでいく。
やがて山が深くなってくると、奥日光名物の一つであるいろは坂に突入する。
ここから道路は二車線になるため、一般車にバンバン抜かされることになる。


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坂をグニャグニャ上るうちに奥日光の山あいが車窓に姿を現す。
日光に来るのは中学の修学旅行以来だから、何となく懐かしい気分だ。


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明智平バス停寸前までくると、道路が車でごった返していた。
車が無理やり割り込んだりするわ、歩行者が頻繁に道を横断したりするわで、
クラクションがひっきりなしに鳴っている。

ここ明智平から今度は、ロープウェイに乗って展望台へ向かう必要がある。
ロープウェイの乗り場は、明智平バス停を降りてすぐのところにある。



・明智平ロープウェイ [明智平~展望台]
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ロープウェイ乗り場には長蛇の列ができていた。
数分感覚で運行している明智平ロープウェイだが、一度に乗車できる人数が少なく乗客の回転が遅い。
結果的に約30分待った後、やっとこさロープウェイの切符売り場へ辿り着く。


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「はーい、往復730円でーす」
「あっすいません、片道でお願いします」
「えっ?大丈夫ですか?3時間歩きますよ?
「はい大丈夫です。お願いしまーす」

片道切符を買う人は少数派なのだろうか、売り場の人に少し突っ込まれた。
そもそも、ここは観光客が往復で展望台のみに立ち寄るパターンがほとんどだと思われ、
展望台から先にある山道を行く登山客(←自分)はなかなかいないのだろう。
ちなみにフリーパスの恩恵はここでも受けることができ、パスを見せれば通常価格から一割引となる。
日帰りだから、使えるところで使っとかないと損だ。


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ロープウェイは僅か数分で到着となるが、車窓には絶景が広がる。



・明智平展望台
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ロープウェイから降り、乗り場を出たところにすぐ展望台があった。
ここ明智平展望台では、奥日光の代名詞といえる絶景を一望することができる。



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この絵はがきのような景色は初めて眼にするが、素晴らしいの一言に尽きるな!
「男体山」「中禅寺湖」「華厳の滝」を含む大パロラマが広がっている。
また肝心の紅葉であるが、どうも既にピークを過ぎていたようだ
ただ、山の下の方はまだ赤く残っているところがあった。



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絶景を見て一段落したところで、展望台のベンチで昼食といこう。
先ほど東武日光駅で買っておいた名物駅弁「鱒寿司」だ。値段は1300円。
王様のブランチのおすすめ駅弁ランキングで一位に輝いた注目の一品である。

竹皮の包装を解くと、見るも鮮やかなピンク色の鱒が姿を現した。
しっかりとした厚みがあり、酢の締めもしつこくないのでどんどん口が進む。
シャリの中に入っている生湯葉と絡み合い、一度食べるとやみつきになる味わいだ。
元々腹が減っていたのもあってか、ほんの数分であっという間に完食してしまった。

昼食を終えた後、私は展望台の脇から続く登山道へ突入した。



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