鈍行列車一人旅

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箱根登山鉄道の吊り掛け

「箱根フリーパスの旅 1/4 (新宿~箱根湯本~強羅~早雲山)」

[2013年6月3日]

ふとした思いつきで、日帰りで箱根に行ってみることにした。使用切符は箱根フリーパス。
これ一枚で都心からの往復運賃を含み、箱根の主な交通機関が乗り放題になるというお得な切符だ。



電車で箱根に行くのは初めてなので、一番ベタといわれるゴールデンルートで箱根を順々に辿っていこうと思う。
(登山鉄道→ケーブルカー→ロープウェイ→海賊船→バス)
ただ海賊船を降りた後はバスには乗らず、旧東海道の一部である箱根旧街道を散策する予定だ。

早朝に自宅を出て新宿へ向かい、小田急の急行電車に乗ってまず新百合ヶ丘に向かった。



・小田急線[急行] 新宿~新百合ヶ丘

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今回箱根に行く最大の目的は、箱根登山鉄道の吊り掛け電車に乗ることだ。
通称「サンナナ」といわれる、モハ1形の103号と107号の編成にどうしても乗りたかった。
他の車両はカルダン駆動の台車に変えられたため、吊り掛け駆動で残っているのはこの「サンナナ」の編成だけだという。

しかし他の編成と共通運用のため、乗りに行くその日に「サンナナ」が運行されているかどうかは、
実際に行ってみないとわからない。こればっかりは運次第となるし、半ば賭けである。
ただそれでも本物の吊り掛けの音を僕は聞きたい。



・小田急ロマンスカー [はこね5号] 新百合ヶ丘~箱根湯元

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新百合ヶ丘からは箱根湯元行きのロマンスカーに乗車。
現在ロマンスカーの中では最古参となったLSE7000型だ。


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LSE7000型の車内。座席はソフトな座り心地でとても快適だった。

新百合ヶ丘から1時間ちょっとで終点の箱根湯本へ到着。ここから箱根登山鉄道に乗車する。
サンナナがすぐに来ないことを想定したので、時間は十分に確保している。
(まあそもそも運行してるかどうかもわからないのだが)
あとはサンナナがやってくるのを待つのみだ。



・箱根登山鉄道 箱根湯本~強羅

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しかし、一向にくる様子がない。
やっと来たか!と思ったら、それは既にカルダン駆動化された編成であった。



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ずっと起点の箱根湯本で待っているのも退屈なので、隣駅の塔ノ沢にも立ち寄った。



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両端がすぐトンネルになっている。周りは鬱蒼とした山の中だ。
無人駅で周りは何もなく、とても静かなところで秘境駅の雰囲気が漂っている。



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駅舎のすぐ傍は渓谷で、駅入口まで狭い通路が続いている。



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再び箱根湯本へ戻り、ひたすら待ち続け粘ること1時間強。結局、サンナナはやって来なかった。
列車は一巡し、今日はサンナナ編成が運行していないこともわかった。
まあ打つべき手は打ったし悔いはないものの、やっぱり本物の吊り掛けの音が聞きたかったなー。

落胆しながら次の強羅行きの列車を待っていると、何やらホームに見覚えのある人影が、、、



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まさか、粘りに粘って諦めたあげく適当に乗り込んだ列車に、
あの具志堅と清水圭が乗ってくるなんて一体誰が予測し得ただろうか!(本当にたまたまだろうけど、、)
ロケ中らしく、塔ノ沢で降りていく。発車後も走って追いかけてきた。面白い。



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列車は最大80パーミルの急勾配を力強く登っていく。
平日だが車内はかなり混雑していて、外国人観光客が目立つ。
しばらくすると、眼科にさっき通過したばかりの早川橋梁が見えた。
高低差が肉眼だけでもすぐにわかる。



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激しい急カーブが続く。
甲高いきしみ音を立てながらも、列車は難なく通過していく。
本格的な登山電車だけに普通の鉄道線という感じがしないし、やっぱり他とは違う。



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箱根湯本から約40分で、列車は終点の強羅に到着した。
ほとんどの乗客は、降りたらそのままケーブルカーのホームへとなだれ込む。
自分もすぐケーブルカーに乗って進もうかと思ったが、次の列車は20分後とのことなので、
敢えて線路沿いの道を歩いて行くことにした。



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ケーブルカーの線路は、端から端まで一直線に敷かれている。



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公園下と書いて「こうえんしも」と読むらしい。



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ケーブルカー沿いの道は想像以上に坂がきつかったが、半ば強行で進んだ。
延々と坂道を登り続け、約20分で箱根ロープウェイの駅へ。
まださっきのケーブルカーが到着してなかったので、乗り場は空いている。
混むのは嫌だし、そのまますぐロープウェイに乗って芦ノ湖へ向かった。

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箱根ロープウェイと海賊船

「箱根フリーパスの旅 2/4 (早雲山~桃源台~元箱根)」

[2013年6月3日]

・箱根ロープウェイ 早雲山~桃源台

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箱根ロープウェイは、ケーブルカーの終点の早雲山駅から芦ノ湖畔にある桃源台駅までを約4Kmで結んでいる。
営業距離は日本一、乗車人員数は世界一としてギネスにも載っているという。
僕はロープウェイはあまり乗ったことがないので、ゴンドラに乗り込んだだけでとても新鮮な気分になった。



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早雲山駅を出発するとあっという間に高度が上がり、視界360度に大パノラマが広がる。
想像以上に高いところを進むらしく、下調べは一切してないので驚く。



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しばらくすると、眼下に大涌谷が見えてくる。
約3000年前に発生した水蒸気爆発によって形成された火口跡らしい。



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というか、、、怖い。こんなに高いところを通るとは思ってなかった。
高所恐怖症の人だったら、すぐに目を覆いたくなるような光景だ。



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大涌谷駅で、一旦ゴンドラを乗り換える。



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やがて、左前方に芦ノ湖が見えてきた。



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穏やかな天気だが、残念ながら富士山の姿は拝めないようだ。
雲の上から、頭の部分だけひょっこり出ている。



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芦ノ湖が少しずつ近づいてくると、間もなく終点の桃源台駅に到着する。
予想以上に高いところを通ったのでびっくりしたが、大涌谷通過時の絶景は素晴らしかった。
海賊船に乗る前にどこか立ち寄ろうと思ったが、乗り場は空いてるし早めに先へ進んでしまうことにした。



・箱根海賊船 桃源台~元箱根

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桃源台駅は各路線バスや海賊船の発着場でもあり、それぞれ容易に乗り換えられるようになっている。
海賊船は各船ごとにモチーフが異なっている。今回乗船するのは、右側に停泊しているビクトリー号だ。



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出航すると、船は快調に速度を上げていく。思った以上に速いスピードだ。
甲板にいると吹いてくる風が気持ちいいが、汗が冷えて寒くなってきたのですぐに船内へ戻った。



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船内は木目主体の落ちついた内装になっている。
エレベーターが設置されており、トイレはバリアフリー対応だ。
以前宮島フェリーに乗ったときもそうだが、外国人観光客が圧倒的に多い。
船の異国感やハイテク感と相俟って、妙に国際的な気分になった。
飛び交っている言語は全く聞き取れないのがちょっと悲しいが、、、



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やがて、桃源台港から約40分で海賊船ビクトリー号は元箱根港に到着した。
ここ元箱根からは箱根旧街道を歩いていく。街道は箱根湯本まで約10Kmの道のりだ。
時間は十分にあるし、江戸時代から現存する石畳の道を、たまにはゆるりと情緒を感じながら下っていこうと思う。

箱根旧街道を歩く

「箱根フリーパスの旅 3/4 (元箱根~甘酒茶屋~畑宿)」

[2013年6月3日]

箱根旧街道は旧東海道の一部で、江戸時代に徳川幕府の命によって整備された街道だ。
当時、東海道唯一の難所とされた箱根峠。
道中は雨が降るとすぐにドロドロになっていたため、当初は道に竹を敷いてそれを防いでいたが、
竹はすぐに腐ってしまうので常に維持費がかかった。
そこで幕府は対策として、莫大な公金を使い道に石を敷き詰めて改修した。
その石畳の道が、今も一部だけ残っているのだという。


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元箱根港で海賊船を降りて、すぐそばで昼食をとり早速箱根旧街道へ向かう。
、、、はずだったのだが、全く下調べしてなかったので最初の入口がどこにあるのかわからない。





旧街道は県道732号と重なる形で一部が消失している。
なので県道を歩いていけばそのうち入口は見えてくるのではと思って、まず県道732号線を下っていくことに。
しかし、これはあからさまな勘違いであった。



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狭い車道を息切らしながら歩いていくのだが、旧街道の入口らしきものは全く見えてこない。
恐らく入口はもっと手前にあったのだろう。
自分が入口を見逃したか、入口と鉢合う道を通らなかったか、そのどちらかだ。
携帯で現在位置を調べることもできるが、今更そんなことしていると旅情に欠けるので、
次の旧街道が交わる地点まで潔く先を進んでいった。



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しばらくすると、左に大きな水溜りが見えてきた。



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どうも、この池は「お玉ヶ池」というらしい。
案内看板には、江戸時代にお玉という少女が関所破りで捕まり処刑され、
その首をこの池で洗ったことが名前の由来だと記されている。





お玉ヶ池のすぐ先でやっと、県道と旧街道の中間合流地点があった。
やっぱり、旧街道入口はもっと手前にあったのだ。
入口まで戻りたくなるが、もう既に相当な距離を歩いてきたので戻るわけにもいかない。
ということで、やむなくそこから箱根旧街道へ入った。



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旧街道へ入ると、早々に通行人を見かける。
旧街道入口はどこだったか聞いてみると、元箱根港からすぐのところだという。
ふーん、なるほど、入口近くは杉並木が圧倒的だったと、、、

もう完全に“やっちゃった感”満載だが、こればっかりはしょうがない。
全く人気のない車道を歩くのもそれはそれで正に“侘しく味があった”のだと、
これまでの徒労にもう本当にどうでもいいような適当極まりない意義を見出し、
つまらぬ邪念を取り払ってから先へと進んだ。



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そうして道を少し進んだところですぐに、例の石畳に遭遇した。
石畳の道は思いのほかゴツゴツしていて、急坂になるとかなり足を取られる。
昔の旅人はこうして一歩一歩道を踏みしめていったのかと、想像以上にきつい道のりに息を切らしながらしみじみそう思った。



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道中、旧街道に沿って「甘酒茶屋」という茅葺屋根の茶屋が一軒あった。
何と江戸時代から続く老舗の店で、箱根に唯一残った伝統の茶屋らしい。



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甘酒が名物ということで、早速注文した。甘酒を飲むのは初めてである。
飲んでみると、本当に素朴で柔らかい甘みが口の中いっぱいに広がる。
麹を発酵させて得られるものらしく、砂糖やアルコールは一切入ってないらしい。
昔の旅人も、こうして道中の茶屋で甘酒を飲んで一服したのだという。


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美味かったので、あっという間に飲み干してしまった。
賑わっている店内を後にし、再び旧街道を行く。



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鬱蒼とした新緑の中を、苔むした石畳の道が続く。



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雨が降ると石と石の間に水が染みこみ、脇にある排水スペースへ流れていくという仕組みらしい。 



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旧街道は県道とほぼ平行して進むため、常に車の音が聞こえるのが少し残念。
しかし、当時の遺構がそのまま残っているので雰囲気は満点だ。



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石畳の道を進んでしばらくしたところで、左脇に急な階段があった。
登ってみると、そこはちょっとした展望台になっていた。



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旅人気分を味わいながら、延々と道を下っていく。



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昔の人は皆健脚だったのだろう、下り坂の連続に僕は足が笑い始めていた。



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やがてきつい下り坂が終わると、一旦道が開けたところに出た。
畑宿といわれる昔の休憩所とされていた宿場で、元箱根から箱根湯本までのちょうど中間に位置している。
道入口の両端にこんもりと盛り上がっているのは一里塚と呼ばれるもので、
江戸時代において旅人の道しるべとされていたものらしい。





畑宿から先の箱根湯本までの区間、旧街道は県道に吸収されている部分が多くなる。
なので道中の多くは車道になるので、あまり面白みがないと思った。
そこで地図を見てみると、畑宿から北西の山あいの中に滝がある。
滝の名を「飛竜の滝」。滝まで林道が整備されているらしく、割と容易に辿りつける場所のようだ。


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このまま旧街道を下り箱根湯本まで行くつもりだったが、急遽予定を変更し、
ここ畑宿から山あいの林道へ入り飛竜の滝へ向かうことに。
林道自体は滝の先も続いており、山の反対側の道路まで行けるようだ。
そこからはフリーパスを使って路線バスに乗り、箱根登山鉄道の駅まで戻ろうと思う。

時間に余裕があったがろくに休憩も取らず、僕はおよそ人気のなさそうな鬱蒼とした山の中へ突入した。

飛竜の滝へ

「箱根フリーパスの旅 4/4 (畑宿~飛竜の滝~強羅~箱根湯本)」

[2013年6月3日]

行き当たりばったりの箱根フリーパスの旅も、終盤まであと少し。
登山鉄道、ロープウェイ、海賊船とゴールデンルートを順々に辿り、元箱根からは旧街道を歩いてきた。



旧街道の中間地点である畑宿から、今度は山中にある飛竜の滝を目指して林道に入った。



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急勾配の舗装路を登りきり、途中から登山道になる。
さっきの旧街道とは打って変わり、人気は全くもってない。
全然人が通ってないのか、道中クモの巣に何度もひっかかった。



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しばらく進むと、片側に剥き出しの岩肌が見えてきた。
柱状節理という、地表に出た溶岩が急速に冷却されてできたものらしい。
崖の先で木が切り倒されているのがかなり痛々しい。



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道は沢のすぐ右側に沿って進んでいく。



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思っていた以上に本格的な山道だ。
路上にゴロゴロ転がっている岩と、道を半ば阻んでいる木々に苦戦する。



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渓流の流れる音とともに、遠くから少しずつ滝の音が聞こえてきた。



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やがて、山道を30分くらい登ったところで飛竜の滝へ到着した。
滝は二段になっていて、竜が飛翔していくような姿であることが名前の由来となっている。
観光化されてない山奥なので、とても風情がある。



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少し進んだところにある展望台から滝を見上げると、なかなか迫力がある。
自分の他には誰もいなかったので、しばらく滝を呆然と眺めていた。



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水量の多いときと少ないときがあるらしいが、この日は割りと水量があった。



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存分に滝を眺めた後、再び滝から続く道を進む。
さっきの荒れた山道とは違い、しっかりと整備されたハイキングコースになっている。





丸太の階段を延々と登っていくと、山合いの反対側にある国道1号に到達した。



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近くのバス停で路線バスに乗車し、再び箱根登山鉄道の駅へ向かう。



・箱根登山鉄道 強羅~箱根湯本


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駅に着いて最初にやってきた列車は、モハ1形の104-106編成だ。
もう寄るところは寄ったし、あとは帰るだけなのですぐこれに乗ろうと思ったが、
沿線の女子高生で車内が満員状態になってしまったので控えた。



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それからすぐ後にきた1000形に乗り、箱根湯本へ向かう。
車内は空いていて車掌さんによる観光案内もなく、淡々と山を降りていく。



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途中のスイッチバックで、対向列車とすれ違う。



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日も暮れかける中、列車は箱根湯本へ到着。
あとは小田急線に乗って新宿まで戻れば、今回の箱根フリーパスの旅は終了だ。



・小田急ロマンスカー[はこね42号] 箱根湯本~新宿

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箱根湯本からはロマンスカーに乗って、あっという間に帰路へ。
デビュー当時、賛否両論を呼んだEXE(30000形)に乗車する。
観光客には不評な車両だが、主に夕方以降の通勤時間帯で縁の下の力持ちとして活躍している。
座席が他のロマンスカーと比べて、格段に座り心地がいいのだという。



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外装だけでなく、車内の内装もシックにまとめられている。
結構疲れたので、座席に座るとすぐに眠ってしまった。


今回の旅は吊り掛け電車と旧街道の石畳が主な目当てだったが、残念ながら吊り掛け電車には遭遇できなかった。
箱根フリーパスは2~3日有効の切符なので日帰りはどうかと思ったが、乗るべきものは乗ったし十分に元がとれた。
自分みたいな乗り物好きにとって、こういった乗り放題の格安切符は非常にありがたい存在だと思う。
(完結)

流鉄流山線の新型車両

[2013/6/9]

僕の地元にある流鉄流山線は、全長5.7kmのミニ私鉄です。
東京近郊にありながらローカル線の雰囲気漂う希有な路線で、全線が単線になっています。
車両は数十年前からずっと西武の譲渡車が使用されており、
それぞれの編成ごとに異なったカラーリングと愛称がつけられています。

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流山線は数年前まで2000形(元西武701・801系)と3000形(元西武旧101系)が主力でしたが、
老朽化やTX開業後の合理化に伴い近年少しずつ数を減らしてきました。
そして約一ヶ月前に最後の2000形「なの花」が引退してしまい、車両は全て新型の5000形(元西武新101系)に統一。
僕の中で流山線のイメージといえば2000形の「青空」と「なの花」編成でしたので、
これから見れなくなってしまうのは非常に寂しいです。



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半年前にデビューした、5000形の第三代「若葉」号。
二代目の3000形の頃からこの黄緑色の車体色が好きだったので、こうして新車に引き継がれたのは嬉しいですね。



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約一年前にデビューした、第二代「あかぎ」号。あかぎ号は11年ぶりの復活となりました。



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終点の流山駅は閑散としています。
関東の駅百選にも選ばれているこの駅は、昔ながらの懐かしい雰囲気がします。
駅舎は開業当時の大正5年(1916)からずっと変えてないそうです。
駅は市の中心部に位置していますが、駅前だけ見ると地方ローカル線の駅という感じです。



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ホーム端にはオレンジ色の「流星」号が鎮座してました。2011年にデビューした車両です。



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駅ホームの奥に車庫があります。



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車庫には、引退した「なの花」号がひっそりと佇んでました。
黄色地に緑のラインの車体色は、沿線ののどかな風景のイメージそのものでした。
やはり、近いうちに解体されてしまうのでしょうか。



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沿線はほとんど閑静な住宅街の中ですが、緑が多く桜並木も見られます。
数ヶ所だけ第4種踏切が残っていて通過時に警笛を鳴らしますが、5000形は電子笛なのでかなり違和感があります。
いつもの素朴な空気笛でなくなってしまったのが残念ですが、時間が経つうち次第に溶け込んでいくのでしょう。

2013/06/09 | 私鉄

D51の「真の初号機」

[2013/5/23]

自宅から自転車で5分くらいのところに、「流山市総合運動公園」という市内で最も大きな公園があるのですが、
そこに全国でもお馴染みの蒸気機関車D51が静態保存されています。

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D51の静態保存自体は物珍しくありませんが、ここのD51の14号機は希少な初期形の「ナメクジ」。
さらに後に色々調べていると、何とこの14号機がD51の中で一番最初に造られた機体だとわかりました。
SLに興味を持ったのはごく最近のことですが、まさか自宅近くにそんな希少価値のあるものがあったとは驚きです。



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1935年から製造開始されたD51は、同年川崎車輌に1~13号機、汽車製造に14~23号機が発注されました。
しかし翌年になって最初に完成した機体は汽車製造の14号機であり、
川崎車輌の1号機はそれから約1ヶ月遅れて完成となったようです。
なので、実質的には14号機がこの世で初めて誕生したD51ということになります。



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車体上部が半流線型のドームで覆われています。
D51の製造総数1,115両のうち初期形の95両のみがこのナメクジ形で、
関東ではここ流山運動公園とつくばのさくら交通公園でしか見られないそうです。
数年前から機体内に存在するアスベストの問題で、周りにがっしりと柵が張られています。



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D51の隣には、流鉄の前身である旧流山電鉄の車両(キハ31形)がありました。
戦前に活躍した2軸のガソリンカーで、これまた珍しいものらしいです。

2013/06/18 | 沿線施設

都電荒川線に乗って

[2013/6/24]

通学帰りに少し時間が余ったので、久しぶりに都電に乗りに行くことにしました。
普段都電は滅多に乗らないのですが、通学圏の山手線からすぐに乗り換えることができます。
帰りがけに大塚駅で山手線を降りて、早速都電の駅に向かいました。


・都電荒川線 大塚駅前~三ノ輪橋

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都電荒川線の大塚駅前駅はJR線の高架真下にあります。
ホームに着くとすぐに都電7000形が入線してきました。今や都内唯一の吊り掛け電車となった都電7000形。
老朽化もあってか数年前から少しずつ廃車が進んでいるようですが、今も都電の主力車両として活躍しています。

夕方ラッシュ時の山手線ほど激しくはないものの、車内は予想以上に混雑。
どうもこの日は沿線で縁日が開催されているらしく、最寄りの庚申塚駅でさらにどっと乗客が詰めかけます。
途中であっという間に乗り切れなくなったので、運転士が「次の電車がすぐ来ますので、お待ち下さい!」と促します。
結局王子駅前までずっと身動きがとれない状態が続きました。



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王子駅前から後ろにかぶりつきます。
沿線のほとんどは専用軌道になっていて、併用軌道の区間はごく僅か。
逆にほとんど併用軌道だったなら、荒川線も他の都電と同じようにとっくの昔に廃止されていたのでしょう。



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どこか懐かしい風景が続きます。
都電は子供の頃に家族と荒川遊園へ行くときぐらいしか乗らなかったので、ほとんど記憶にないのですが、
発車時にベルが2回鳴るたび何となく懐かしい気分になります。



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広告が施された車両が多いですね。



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町屋駅前を過ぎると、京成の線路をくぐり抜けます。
ここから終点の三ノ輪橋までの区間、線路脇にバラが植えられているようです。



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荒川二丁目駅に到着。対向ホームが少し離れています。
こじんまりした佇まいが、何ともいえないですね。



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終点直前で最古参の7001号車とすれ違い。
また線路はところどころで草が生い茂っています。



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やがて、列車は終点の三ノ輪橋に到着。奥の降車ホームで乗客を降ろし、後にすぐ乗車ホームに移りました。
駅はちょうど下町商店街の中に位置していて、昭和の雰囲気が色濃く残っています。



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駅前に植えられているバラが綺麗だということで、関東の駅百選にも選ばれています。



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駅前広場を出るとすぐ、昔懐かしいアーケイド上の商店街があります。
入口に設けられたアーチが風格あっていいですね。



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ただ僕はどちらかというと、こういう昔からある看板に惹かれます。



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昭和通り側の駅入口はとてもこじんまりとしていて、ここが本当に駅入口なのかと最初は驚きました。
入るとたちまち、郷愁に満ちた昭和の世界へタイムスリップします。
なので荒川線に乗るときは、三ノ輪橋から乗ったほうが雰囲気あっていいかもしれませんね。

2013/06/22 | 首都圏在来線

青梅線に乗って

「奥多摩散策 1/3 (青梅~奥多摩)」

[2013/6/28]

僕は東京23区外の奥の方へまだ一度も行ったことがなく、以前からずっと気になっていた。
ということで実際に行って確かめるべく、今回は青梅線に乗って東京都奥地へ向かう。
終点の奥多摩からは旧青梅街道を歩き、ダムまで延びていた貨物の廃線跡を探索する予定だ。

まず新松戸から武蔵野線に乗って西国分寺へ行き、そこから中央線の青梅行き直通列車に乗り継いだ。


・青梅線 青梅~奥多摩
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住宅街の中をゴトゴト走り、列車は青梅線のちょうど中間にあたる青梅駅に到着した。
青梅線は青梅駅を拠点に運転系統が分かれていて、ここからさらに先へ行くには奥多摩行きの列車に乗り継ぐ必要がある。



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町の昭和レトロな触れ込みもあってか、駅構内はレトロ調になっている。
しかしそんな風情豊かな駅の様相と相反するように、車両はバリバリのハイテク通勤電車である。
かなり場違いな感じもするが、こういったミスマッチ感は逆にシュールで面白かったりする。



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駅ホームを観察しているうちに、奥多摩行きの列車が入線して来た。E233系4両編成での運転だ。

コストダウン一辺倒の209系やE231系と打って変わり、E233系では安全性や輸送安定化に比重が置かれるようになった。
最近自分が普段利用する常磐線にも導入されたが、それまで走っていた203系と比べ圧倒的に居住性が良くなっている。
(そもそも不評だらけの203系と比べるのが間違いかもしれないが)



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青梅駅から、列車は多摩川に沿って本格的な山間部へと入っていく。
この区間から列車の本数もグッと少なくなる。



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みるみるうちに山が深くなってきた。



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川井駅に到着すると、窓のすぐ向こうに奥多摩大橋が見える。



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想像以上に山深いところを進んでいく。
車両は通勤電車だが、車窓は完全にローカル線だ。



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というか、ここは本当に東京なのかと。
「東京=大都会」という図式が未だ離れない田舎物の自分には衝撃的な風景だ。



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終点近くになると、もうすっかり険しい山の中。
東京にも、こんなところがあったのか!



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やがて青梅から約40分で、列車は終点の奥多摩に到着した。東京都最西端の駅になる。



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ホームは大きくカーブしている。



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山小屋のような、風情ある駅舎が素晴らしい!
1944年開業当時からの建物だ。



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線路の途切れた向こうには、石灰石を採掘している工場がある。
奥多摩に巨大な工場があるとは既に聞いていたが、まさかこんな駅のすぐそばにあるとは思わなかった。



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工場は山あいにへばりつくようにして建っている。
近未来の城塞都市か何かのようで、昔のSF映画に出てきそうだ。



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奥多摩駅から、今度は旧青梅街道を歩いていく。ここから奥多摩湖まで約10Kmの道のりだ。
現在街道は散策路として整備されており、「奥多摩むかしみち」という愛称がつけられている。
道中にはダム建設の資材運搬のための鉄道が通っていたらしく、今も廃線跡としてそのまま残っているのだという。

時間にあまり余裕がないので、すぐさま駅前の観光案内所で地図をもらい旧街道入口へ向かった。

2013/06/28 | 奥多摩散策

旧青梅街道を歩く①

「奥多摩散策 2/3 (奥多摩~惣岳渓谷)」

[2013/6/28]

旧青梅街道は、かつて江戸時代に江戸(東京)と甲州(山梨)を結び、交易の重要ルートとして栄えた街道だ。
昭和20年に新道(現国道411号線)が一般解放されたため、旧街道の方は忘れ去られ廃道となっていたが、
平成元年に地元の手により散策路として蘇り「奥多摩むかしみち」という愛称がつけられている。



道中には神社が多く、当時の生々しい民間信仰の遺構が多く残されている。
また、ダム建設の際に使われていた鉄道(水根貨物線)の廃線跡がみられる。
途中民家のすぐ脇を通り抜ける区間があるらしく、
散策路とはいっても地元の人々にとっては何の変哲もない日々の生活路なのだろう。



・旧青梅街道
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奥多摩駅から数分歩いて旧街道入口へ。案内看板があるのですぐにわかる。



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入口から急坂を少し登り、未舗装の狭い道に入る。
道脇には今ちょうど身頃のアジサイが咲いている。



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しばらく進んだところで、早くも水根貨物線の廃線跡を発見。
街道と線路が地上で交差しているのはここだけだ。



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線路を覗いてみると、すぐ先にトンネルが見える。
早速入ってみようと思ったが、草木が容赦なく生い茂っているのでやむなく断念。



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交差地点からしばらくの間、街道とすぐ平行して線路が敷かれている。



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そして街道が平行する線路を少し離れるところで、立派なコンクリート製の橋梁があった。
橋上はレールも残っているが、雑草ですっぽり覆われてしまっている。



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ずっと撤去されることなく、半世紀前の姿のまま残っているらしい。



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一旦線路を離れたところで、道はすぐ舗装路になる。道中には公衆トイレが数ヶ所設置されている。
しかし飲食店や自動販売機などは一切ないので、飲食物は駅前の店で事前に買っておく必要がある。



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しばらく鬱蒼とした森の中を進み、小さな集落へと辿り着く。
街道は集落の中をすり抜けるようにして続いている。



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また集落が見えてきたところで、再び貨物線の橋梁を発見!



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巨大なガーダー橋だ。これは素晴らしい。周りの自然と見事に調和している。
下から見上げるのもあってか、なかなか迫力がある。



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ガーダー橋を過ぎて、新道(国道411号線)を跨いだ先に「弁慶の腕抜き岩」というものがあった。
岩の下のほうに腕が一本すっぽり入るぐらいの穴が開いている。
弁慶のような力持ちでないとこんな穴は開けられないと、往来の人々が関連づけて言い始めたのが名前の由来らしい。



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国道と沿うところで、再び立派な橋梁があった。
コンクリート製の橋が国道の真上に聳え立つようにして建てられている。



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全長6.7Kmの貨物線のうち、何と合計23本の橋梁と23本のトンネルがあるというのである。
旧街道からみられる橋梁は、これまでの3本だけだ。



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コンクリート製の橋梁を過ぎるとすぐ、道脇にいろは楓の巨樹がある。旧街道のちょうど中間地点だ。
これ以後、道中に廃線跡はほぼ見られなくなる。街道は険しい山道に変わり、峠を越えて奥多摩湖へと達するのだ。

山奥深い渓谷に沿って、僕は未見の地を存分に味わいながら少しずつ道を進んでいった。

2013/06/29 | 奥多摩散策

旧青梅街道を歩く②

「奥多摩散策 3/3 (惣岳渓谷~水根~奥多摩~青梅)」

[2013/6/28]

さて奥多摩駅から旧青梅街道を順当に歩いてきたが、ここ中間地点(白髭神社付近)からは奥深い渓谷の中に入っていく。
道は谷に沿って続いており、途中から本格的な山道に変わる。


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いろは楓から少し道を進むと、惣岳渓谷になる。
つり橋が架かっていて、橋上から渓谷美を堪能できる。



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橋の上から渓谷を眺める。
度重なる川の氾濫によって、上流から押し出されてきた巨岩がゴロゴロ転がっている。



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舗装路とはいえ、昔ながらの街道の雰囲気が至るところで残っているようだ。



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民家の中を進むと、嘗て馬の水のみ場とされていた場所があった。



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そして、この先山道に差し掛かるところには休憩所が設けられていた。
とりあえずおにぎりを食べて一服。

しばし休憩した後再び道を進むと、今度は鬱蒼とした山道に入る。
ここから旧街道は山の上にある中山集落まで峠越えとなり、キツイ上り坂が続く。



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坂道を延々と上っていく。
少し前に、この辺りで熊が出たらしい。



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道は狭く、人の往来が困難な場所もあるようだ。
狭い山道を通り抜けると、道は集落の真横を通っていく。



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やがて坂を上りきると、街道は中山集落に到達。
展望台から周りを眺めると、これまで通ってきたところが遥か下にあった。



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集落から民家の脇を通り、再び山道の中へ。
樹木と樹木の間に小河内ダムが見える。



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少々下ると、街道は再び険しい上りへさしかかる。



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ここまで来ると、道脇に奥多摩湖が見えてきた。

それからしばらく進むと青目不動尊の脇を通り、民家の脇を抜けるようにして道を下る。
すると一旦車道に出るので、近くの案内に従って先へ進む。



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車道から、再び狭い山道へ入る。



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道中にある水根観音。辺りは閑散としている。
旧街道の終点はもうすぐだ。



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寂しい山道を下っていくと、街道は水根集落に到達する。
あとはここから舗装路を10分程下れば、今回の旧青梅街道の旅は終了となる。



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人気のない車道を下り、やがて旧街道出口へ到着した。
片道3~4時間の行程だが、思った以上にキツイ坂道もあったので良い運動になった。



・西東京バス 水根~奥多摩駅

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近くのバス停から西東京バスに乗り、奥多摩駅に戻る。
歩きだと3時間以上かかるのに、バスだとたった15分で着いてしまうのだ。



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バスに揺られ、再び奥多摩駅へ戻ってきた。
すっかり疲れたので、寄り道はせず直行で帰ることにする。



・青梅線 奥多摩~青梅

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帰りの青梅線は空いている。
日も暮れかけた頃、列車は19時前に青梅駅へ到着した。



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それから順当に帰路を辿り、西国分寺から武蔵野線に乗って千葉へ戻り帰宅した。

旧街道は色々な楽しみ方ができるようだ。
ただ、起点が奥多摩駅側からだと上りがほとんどなので辛いかもしれない。
ラクに行きたい場合、奥多摩湖側から出発した方が良さそうだ。
(完結)
2013/06/30 | 奥多摩散策


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