鈍行列車一人旅

よく電車とバスに乗って旅してます。鉄分多めの旅ネタが主。
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ムーンライト信州81号が行く

「北アルプス横断旅 1/4 (新宿~信濃大町~扇沢)」

[2015/8/5]

"ながら"に乗りたかったぁあああああああああああああああ

ながら人気ありすぎ!ていうか絶対転売屋が買い占めてるだろ。ホント転売屋とかクソだわ。

……ムーンライトながらの指定席券を取れなかった私は、東京から出るもう一つの夜行に眼を当てた。
ムーンライト信州!新宿から北アルプスの麓へ向かう登山客向けの夜行列車である。
今回は、信州とアルペンルートを組み合わせて北アルプスを横断しようと思う。


・計画~導入


初日は信州で信濃大町へ行き、アルペンルートで北アルプスを突破し富山へ向かう。途中で立山登山をする予定だ。
夜行出発で登山して乗物を10回以上乗り換えるという鬼畜な行程である。
恐らく体力は一日目で使い果たしてしまうだろう。

・一日目:新宿→ムーンライト信州→アルペンルート→富山地方鉄道→富山
・二日目 :富山→高山本線→濃飛バス (往復) →高山本線→岐阜


二日目は富山から高山本線を完乗し、世界遺産の白川郷に立ち寄る予定である。
高山本線を制覇したら東海道本線で名古屋へ移動し、新幹線で帰路へ着く。
合わせて一泊二日。ぶっ続けで乗物乗って登山するので体力が持つか心配だが、
持ち前の粘り強さで頑張っていきたい。眠気には勝てないけど。ガッデム。

22時半、私は職場から直行で新宿へ向かった。
ガラガラの山手線に乗って新宿に着いたのは、夜行列車が出る僅か15分前だ。
ギチギチな行程だが体力はまだ余裕なので問題ナッシング!



・ムーンライト信州81号 [新宿~信濃大町]
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ムーンライト信州は、新宿から中央本線と大糸線を経由し白馬へ至る夜行列車だ。
主に繁忙期に運行され、上りはあまり需要がないため下りしか運行されないことが多い。
列車の利用客のほとんどは北アルプスの登山客である。

夜行列車ほぼ全廃の今、昔ながらの東京発夜行はムーンライトながらとムーンライト信州のみとなった。
そのせいか指定席券はプラチナチケットと化しており、
特に下りのムーンライトながらは一瞬にして売り切れる。それは信州も例外ではない。
今日は平日だから簡単に取れたが、週末金曜発の列車は10時打ちをしないと取れない場合もあるから要注意だ。

ムーンライト信州の車両は、特急「あさま」として活躍していた183・189系。国鉄時代の普及型特急だ。
国鉄特急で運行される列車は年々少なくなってきており、乗れるのも今のうちかもしれない。
先頭部に今も残る「あさま」のシンボルマークがいい感じだ。


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日本屈指のカオスターミナル、新宿駅。日中は中央本線の特急が発着する9番線に停まっているのが、
23時54分発のムーンライト信州81号だ。80番台の番号は臨時列車の証である。
この列車は新宿を出ると、約5時間40分かけて終点白馬へ向かう。

6両編成で全て指定席。古き良き国鉄特急で北アルプスへ向かうのも、なかなか乙である。
満席の夜行でろくに眠れた試しがないが、今夜は隣が空席なので安眠できるかもしれない。
売店で食物と飲み物を買った後、私はムーンライト信州に乗り込んだ。


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平日だからか一部空席があるが、座席は九割型埋まっている。
えちご亡き今、東京発の夜行快速はながらと信州のみになってしまった。
昔ながらの夜行列車の雰囲気を味わえるのも、残り少ない年月かもしれない。

後続列車が遅れているため、ムーンライト信州は3分遅れて発車した。
立川までは怒涛の一直線が続く中央線だが、列車はノロノロ進む。
夜行の有り難みは速達性ではないからコレはコレでいいのだ。


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しばらくして清算が始まった。車掌に立川までの普通切符と18切符を提示する。
ムーンライト信州は日付を跨いで走る列車で、本来なら18切符を2日分使わなければいけない。
しかし、日付が変わって最初に停車する駅までの普通切符を用意しておけば、
それが日付が変わる前までの運賃として認められる。

ムーンライト信州が日付が変わって最初に停車する駅は立川だ。
なので自宅最寄から立川までの切符を用意しておけば、18切符は1日分の使用で済むのである。


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JRの新型特急と比べ、国鉄特急はアクセルやブレーキをかけるたびに”ガッタン”と挙動する。
空調音もやかましくインテリアも一昔前のそれだ。でも旅で乗るなら断然こっちの方がいい。

西東京まで来ると賑やかな車窓も侘しくなってくる。電灯をチラつかせながらひた走りに走っていく。
ベッドタウンをノロノロ走ると南武線と接続する立川へ到着。
時刻は0時32分。日付が変わってから30分も経っていた。




八王子でドッと乗客が増える。乗り込んでくるのは登山客ばかりだ。

八王子少し先の高尾から、ムーンライト信州は山間部へ入っていく。
トンネルとカーブが多くなってきてうつらうつらし始めた頃、
1時26分に大月へ到着。乗降客はほぼいないようだ。


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画像が荒くて申し訳ないが、塩山に着く寸前で左手に夜景がチラッと見える。
ささやかな夜景ポイントを過ぎると、2時ちょうどに塩山へ着く。

さすがに2時過ぎだと眠気がヤバくなってきた。少し眠ろうとしたが、やっぱり眠れない。
甲府到着は2時20分。こんな真夜中なのに駅はちゃんと稼働してるから凄い。
2時23分に甲府を発車。次の小淵沢到着は3時9分である。


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3時18分に富士見に到着。ここでは6分停車するようだ。そして4時過ぎに塩尻へ到着する。
塩尻の停車時間は約10分。この辺りから少しずつ降車客が出始める。
塩尻から列車は快走し、4時32分に松本へ到着。松本から乗る乗客もいるようだ。

松本では松本電鉄が接続しており、4時45分発の臨時列車がホームに停車している。
松本電鉄の列車はまさかの"萌電"だった。


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松本を出ると空が明るくなってきた。左手に見え始めたのは神々しい北アルプスだ。
燕岳登山の最寄りとなる穂高到着は4時54分。結局一睡もしないままここまで来てしまった。

田園を抜けて人家が多くなってくると、列車は信濃大町へ到着する。



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アルペンルートの出発点なので降車客が多いと思ったが、実際はそれほどでもないようだ。
僅かな停車時間の後、ムーンライト信州は白馬へ走り去っていった。


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北アルプスの観光拠点、信濃大町。駅前は立派な面構えだ。
早朝なので売店は全て閉まっている。新宿で食料を買い込んできてよかった!

信濃大町からまずは扇沢行きのバスに乗らなければならない。とりあえずバス停に行ってみる。



・北アルプス交通/アルピコ交通 扇沢線 [信濃大町駅前~扇沢駅前]
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扇沢行きの乗り合いバスは北アルプス交通とアルピコ交通の共同運行となっている。

「すいません、このバスって扇沢へ行くやつですか?」
「はいそうです。でもこの後のバスでも扇沢の始発に間に合いますよ」
「そうですかーでもどっちにしても待ちますよねー」
「待ちますねー(苦笑)まあどちらでも始発のトロリーバスには乗れますんで」

切符売り場のおばちゃんに聞いてみると、後発のバスでも扇沢の始発に間に合うようだ。
でもここにいても結局何もないし、混雑対策も兼ねて先に行っといた方が得策だろう。
ということで、5時30分発の扇沢行き始発バスに乗り込んだ。
片道だと1360円。今日の始発便はそれなりの乗車率である。


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定刻が来るとバスは信濃大町駅を発車した。
信濃大町を出ると町を抜け、観光道路の県道45号を直進。北アの麓へ向かっていく。


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この区間(信濃大町~扇沢)の標高差は約700m
大町温泉郷を過ぎると北アの荘厳な山々が近づいてくる。
山間に分け入っていくと急な山道に変わり、高度を一気に稼ぐ。左手には渓流も見えた。


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6時10分、扇沢線の始発バスは扇沢へ到着した。

ここからようやくアルペンルートへ突入するが、次乗る始発トロリーバスは7時半出発だ。
一時間半も待ち時間がある。そして既に切符売り場には行列が出来ている。
平日朝でもこの混み具合って凄いな……さすがアルペンルートだ。


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ペットボトル210円とか、高っ!缶コーヒーも160円するらしい。
天下の北アルプスとなると値段がお高くなってくるようだ。
室堂だともっと高くなると思われ。

天気は今のところ晴れで刺すような日差しが暑い。帽子をかぶってきて良かった。
乗り場のトイレ脇には、湧き水を調達できる水道が設けられていた。
いろ○すのボトルを取っておいたので遠慮なく頂こう。

次回、アルペンルートへ突入し標高3000mの立山頂上へ向かう!

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アルペンルートと立山登山

「北アルプス横断旅 2/4 (扇沢~黒部ダム~黒部湖~黒部平~大観峰~室堂)」

[2015/8/5]

ムーンライト信州で信濃大町へやってきた私は、路線バスに乗って扇沢まで到達した。
ここからアルペンルートへ突入していくことになる。




これが、立山黒部アルペンルートの全体経路図(扇沢~立山)である。
扇沢から立山まで計6つの路線を継ぎ足すことで怒涛の観光ルートが形成されている。
総距離が40kmに満たないのにも関わらず最大標高差は1975mもあり、北アの厳しさを物語っている。

(立山) 立山ケーブルカー/立山高原バス/立山トンネルトロリーバス/立山ロープウェイ/黒部ケーブルカー/関電トンネルトロリーバス (扇沢)

立山黒部アルペンルートが全線開通したのは今から40年以上前と、思った以上に古い。
大昔は人類未踏の地だった北アの最深部に、観光開発の計画が立ったのは1952年のことだ。
立山開発鉄道、富山県、北陸電力、関西電力の計4社が一帯となって開発が進められ、
結果的に1971年、アルペンルートの全線開通が実現している。

アルペンルートは国際的な観光スポットの一つで、データによると毎年100万人近い観光客が訪れている。
そのうち1割方は外国人観光客。富山空港に国際線が乗り入れてから外国人が増えてきたんだとか。


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日差しを浴びながら延々と待つこと50分ぐらいして、ようやく切符の販売が始まった。
私は立山までの片道切符を購入。値段は8290円。ベラボーに高いがそれほどの価値のある場所なのだ。
この切符は5日間有効らしいが、私は5日も滞在する時間がないので一日で全線を突破する!

何時の間にか乗り場は観光客で溢れかえっている。
思った以上の混雑率だ。土日は溢れんばかりに混雑するんだろう。
やがて発車5分前ぐらいになってトロリーバスの改札が始まる。



・関電トンネルトロリーバス [扇沢~黒部ダム]
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アルペンルートの最初を飾るのは関電トンネルトロリーバスだ。
見かけは完全にバスだが動力は電気。言ってしまえば電車の仲間(無軌条電車)である。
架線から集電を行い、電車とそっくりの音を出しながら走る様はアルペンルートでしか見られない。

7時30分発の黒部ダム行きは四台体制である。車内はほどなく満杯となった。
発車時間になると警笛を順々に鳴らして出発。運行形態は鉄道とそっくりだ。


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扇沢を出たトロリーバスは、急勾配を上って全長5.4kmの関電トンネルへ入る。

トンネル内は夏でも涼しいようで窓ガラスが冷たい。トンネル脇には湧き水が流れている。
県境を跨いでおり、トンネルを抜ければすぐに富山の地だ。


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7時46分、トロリーバスは黒部ダム駅に到着した。
ダムを見下ろせる展望台へ行ける階段があったので、上ってみることに。
階段は220段あり、途中に湧き水を飲める休憩スペースまで設けられていた。


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220段の階段を上った先で拝める黒部ダムの絶景がこれ。
教科書やパンフで飽きるほど見たが、実際に肉眼で見ると迫力は段違いだ。

日中には放水も行っているらしく、その様は圧巻の一言。


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展望台からダム上の道を渡り、約15分歩いて黒部湖駅に到達。
ここから今度は黒部平へ向かうケーブルカーに乗り継ぐ必要がある。

黒部湖駅はトンネルの中にあった。トロリーバスは混雑していたが、
黒部ダム止まりの人や一旦滞在する人が多いのか、乗客はまばらまばらな状態。
これなら待つことなくスムーズに行けそうだ。
発車時間が近づくと改札が始まり、間もなくホームへ移動する。



・黒部ケーブルカー [黒部湖~黒部平]
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黒部ケーブルカー、正式に言うと「立山黒部貫光鋼索線」は黒部湖から黒部平を結ぶ短小路線だ。
雪の被害を避けるため、ケーブルカーなのに全線に渡り地下トンネルとなっている。
所要時間は5分と短いが、終点までの標高差は400mにも及ぶ。

8時半発の黒部平行きは単行。乗客は少なくなったがそれでも車内は満席だ。
休日だと一体どれだけ混むのか全く想像がつかない。




ケーブルカーの所要時間は短く、あっという間に隣駅の黒部平に到着する。
ここは売店があるが他は何もなさそうなので素通り。

8時50分発の大観峰行きロープウェイを待つ。



・立山ロープウェイ [黒部平~大観峰]
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黒部平と大観峰を結ぶ立山ロープウェイは、全長1.7kmをワンスパン方式で運行している。
通常ロープウェイは索道上に支柱が設けられているが、ここのロープウェイは自然保護の観点から、
支柱が一本も設けられていない。つまり、終点までワイヤーが宙ぶらりんの状態になってるのだ。

所要時間は7分。先ほどのケーブルカーに続き標高差500mを稼ぐことになる。


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さっき通った黒部湖は既に遥か下だ。
宙ぶらりんのワイヤーに引っ張られ、山肌が近づくと一気に高度が上がる。
観光客の期待が高まってきたところで、ロープウェイは大観峰へ到着となった。

大観峰駅は断崖絶壁に建てられていて、売店はあるが他は特に何もない。
展望台で一服した後、室堂へ向かうトロリーバスを待った。



・立山トンネルトロリーバス [大観峰~室堂]
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大観峰と室堂を結ぶ立山トンネルトロリーバスも、関電のトロリーバスと同じく電気で走っている。
正式名称は「立山黒部貫光無軌条電車線」。全長3.7kmで所要時間は10分。
1996年まではディーゼルバスで運行していたらしい。

9時15分発の室堂行き始発便は一台での運行。乗客数によって台数を変えるのだろう。
定刻通り発車すると、警笛を鳴らしトンネルへ突入した。




立山直下のトンネルをひた走っていく。トンネル中心部では対向バスと行き違いをする。
この行き違いポイントがちょうど立山山頂の下に当たるらしい。
観光案内放送が終わると同時にトロリーバスは室堂に到着。

標高は2450m!アルペンルートの中間地点にようやく行き着いたわけだ。


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外に出ると北アの神々しい風景に出迎えられた。
自販機の値段にびっくりしたが、他の飲食物もベラボーに高いようだ。
売店でおこわセット・お焼き・お餅など色々買った結果、昼食分だけで2500円も消費した。
大食漢には北アの地はあまり優しくないな……山は何処行っても金がかかるけど。

時刻は10時に達しようとしている。室堂は日本最高地点の発着ターミナルである。
昼食を済ませた後、私は登山の準備を始めた。



・室堂~立山(雄山山頂)[徒歩往復]


立山連峰の主峰、立山(雄山)は室堂ターミナルから二時間で登ることが出来るらしい。
標高は3003m。登山道は整備が行き届いているらしくレベルは高くないそうだが、
途中から急登に変わるらしいので慎重に行きたいと思う。

"真夏ならスニーカーでも大丈夫"と下調べ済みだが、果たして本当に大丈夫なのか??
準備運動を済ませ気合い入れて出発。標高3000mの地へ行ったるぞ!


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室堂ターミナルから立山頂上へ向かう登山道へ。途中の一ノ越山荘までは石畳道になっている。
これなら登山初心者でも安心かと思いきや、雪が残っている箇所もあった。
スニーカーだとめちゃくちゃ滑るので、細心の注意を払って進む。

雪の積もった道脇にロープが設けられていたのが助かった!


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……真夏とは思えない光景だ。
これが標高2000~3000mの世界なのだ。気温は18度くらいだろうか。
石畳を延々と上っていくと登山拠点である一ノ越山荘に到達。
ここからはキツイ急登が続くと聞いていたのだが………


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うわぁあ………。

既にヘトヘトなのに、眼の前に立ちはだかるのはエグイ岩肌道だった。
すぐに上るのは体力的に無理だったので、山荘前で小一時間休憩を取ることに。
身体を十分に休ませた後、めくるめく急登に挑んだ。


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今になって白状する。"スニーカーで来なければよかった"と。
いや別にスニーカーでも上れるレベルだが、登山靴履いてる人がほとんどだし安心感が違っただろう。
油断してると足首を痛めそうだ。ああ、アディ○スの復刻スニーカーがボロボロになっていく……。

たまに後ろを見返すと、ひたすら神々しい山肌が広がる。
ずっと上っていると身体が壊れそうになるので、たまにガレ場の端で小休止するのもいい。


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「ねぇ、ここどうやって上ればいいのぉ~!」
「そうだ!あの"緑の人"について行けば大丈夫だよ!」


こっちはちっとも大丈夫じゃないのに、後ろから富山の小学生が列を成して追っかけてくる。
私が着てる緑のTシャツは既に汗まみれで、もう救いようがない(笑)
でも、まだだ!まだ、終わらんよ!


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立山頂上、到達!!

12時20分、急登を無心で上り続け標高3003mの立山頂上へ着いた。
10時に室堂を出たので、休憩含めて約2時間20分で踏破したことになる。
頂上付近はガスってて景色が見えないのが少し残念だ。


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正直、立山の登山道がこんなキツイとは思ってなかった。完全に舐め腐ってたw
一ノ越までは平坦な石畳だが、一ノ越から先は登山靴じゃないとキツイのは間違いない。
運動靴で上ってきた富山の小学生には脱帽だ。

登頂の余韻を存分に味わった後、元の道を引き返していった。
次回!再びアルペンルートを進み、地鉄電車を"最短距離"で乗り継いで富山へ向かう!

アルペンルートと地鉄電車

「北アルプス横断旅 3/4 (室堂~美女平~立山~岩峅寺~南富山~富山)」

[2015/8/5]

立山頂上から一時間強で下山した私は、室堂周辺の観光スポットを回っていた。
山の天気は移り変わりが早く、正午からガスが多くなってきたのが残念だが、
それでも室堂のロケーションは素晴らしく観光客で賑わっている。


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扇沢からは怒涛の上りが続いたが、室堂からアルペンルートは下り道を辿っていくことになる。
あと乗り継ぐ路線は二つだけだ。立山から先は富山地鉄電車が待っている。

まずは美女平へ向かうバスに乗ろう。



・立山高原バス [室堂~美女平]
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立山高原バスは、室堂から立山ケーブルカーと接続する美女平までを結んでいる。
この路線が通る富山県道6号(立山有料道路)はアルペンルート区間に限りマイカー規制がかかっており、
路線バスや貸切観光バス等しか通行できない特別な道路となっている。
実際、ターミナルに停まっているのはバスだけだ。

15時発の美女平行きバスはそれなりの乗車率で、複数台での運行となるようだ。


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室堂を出ると、山上の丘稜を何度も曲がりながら駆け下りていく。

ここは標高2000mの天上道路である。
確かにこの区間にマイカーを入れると混雑して、繁忙期にはとんでもないことになりそうだ。
排気ガスが蔓延して北アの大自然が死んでしまう。


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右手には荘厳な山々を拝むことが出来る。北アの雄大さが最後に楽しめる区間だ。
天気は不安定で、何時の間にか雲が多くなってくると雨が降り始めた。
しかしすぐに止んだから安心。


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室堂から50分経過したところで、バスは美女平に到着する。
標高は977m。標高2450mから一気に1500m駆け下りてきたのだ。
美女平からは、アルペンルート最後の路線となる立山ケーブルカーに乗り継ぐことになる。

バスを降りた後、16時発の立山行きケーブルカーを待った。



・立山ケーブルカー [美女平~立山]
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立山ケーブルカーは、美女平から地鉄電車と接続する立山を結んでいる。
正式名称は「立山黒部貫光鋼索線」だが、黒部ロープウェイと同じ名称なので公には用いられないらしい。
所要時間は7分で標高差は487m。資材を運んでいた名残か車両には貨車が連結されている。

貨車を連結したケーブルカーは、日本でも立山ケーブルカーだけだというから意外だ。




16時発の立山行きは満席になったところで発車した。
最大29度の急勾配を下りていくこの区間は、左手に眺めが広がるようだ。
柱状節理の岩肌が見えると案内しているが、どこが柱状節理なのかよくわからない。

もうすっかり下界へ降りてきてしまった感がある。
標高差2000mのアルペンルートも、これで終幕というわけだ。


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16時7分、立山ロープウェイは終点立山へ到着した。
扇沢から9時間弱かけてアルペンルートを辿ってきたが、
北アの神々しい景色は、写真で見るのと肉眼で見るのとでは全く迫力が違った!
高額なので滅多に来れないところだが、機会があれば再訪したい。十年後とかになりそうだが……。

アルペンルートは全線突破したが、立山からは富山地鉄電車に乗って富山へ向かう必要がある。


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立山~富山間は列車一本で通じているが、若干の遠回りになっている。
そこで今回、私は立山~富山を最短距離で行く鉄道ルートを考えてみた。

「立山→立山線→岩峅寺→上滝線→南富山→市内電車→富山」

路線図を見ると、メインの立山線・本線(立山~寺田~富山)とはまた別に、岩峅寺から上滝線という路線が延びている。
岩峅寺でこの路線に乗り継げば、立山線・本線を一本で行くよりも多少距離が縮むことが判明。
南富山からは市電が接続していて、ここでさらに富山駅行きの市電に乗り継ぐことで、
富山~立山の地鉄電車最短ルートは"完成"される。すっげえアホらしいが、せっかく計画したんだしこのルートで富山へ向かおう!

立山から南富山までの普通切符を購入し、いざ地鉄電車のホームへ。



・富山地方鉄道立山線 [立山~岩峅寺]
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富山地方鉄道立山線は立山から寺田までを結ぶ路線で、一部の特急除く全列車が本線へ乗り入れ富山へ至る。
アルペンルートへ行く主要ルートになっている路線で、地元需要の他、観光需要も持つ。
急行や宇奈月温泉へ向かう特急も存在するらしいが、これから乗るのは鈍行だ。

16時15分発の電鉄富山行きは、元東○電鉄のステンレス電車だった。
富山まで来て東京の通勤電車に乗るとは思わなかった。二両編成でワンマン仕様に改造されている。
元通勤電車なので車内はオールロングシート。満席なのでドア脇でやり過ごすことに。
定刻が近づくと運転士が乗り込んできて、電鉄富山向けて発車する。


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立山からしばらくは山岳路線で、20~30パーミルの急勾配とトンネルが続く。
そのためか列車はソロソロ走っている。元通勤電車とは思えないのんびりっぷりである。


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車窓に広がるのは、世界有数の急流河川である常願寺川だ。
何の変哲もない川の流れも、北アの麓にかかれば険しく見える。

絶景の連続だが、鈍行なので観光案内などは一切行われないようだ。


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北アの麓を離れ山間を抜けると、列車は田園地帯へ入り岩峅寺へ到着する。
この駅は立山線と上滝線が乗り入れており、地鉄の拠点でもあるらしいが、
降りたのは私一人だけだった。

乗りっぱなしの乗客全てはアルペンルート帰りの観光客で、そのまま富山へ向かったんだろう。
最終目的が一緒なのに、乗り鉄の私はここから一人で"最短距離"で列車を乗り継ぎ富山へ向かう!



・富山地方鉄道上滝線 [岩峅寺~南富山]
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上滝線はかつて立山へ向かう元祖主要ルートで、路線名も当初は「立山線」だったという。
しかし後に新しい主要ルートが考案され、寺田から延びる五百石線を新メインルートし路線名も譲渡。
元立山線には上滝線の名が与えられたのだった。
現在上滝線は不二越線とともに、地元輸送に特化した純ローカル線となっている。

岩峅寺駅で10分ぐらい待っていると上滝線の鈍行がやってきた。
地鉄の古参車14720形。南海電車似の二枚顔が愛嬌あって良いね!


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17時01分発の電鉄富山行きは定刻通り岩峅寺を発車した。
最初は二人しか乗客がいなかったが、途中で地元の学生が乗り込んでくる。
車窓は水源豊かな田園。昔ながらの転換クロスシートでその景色を存分に味わう。


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17時24分、上滝線の鈍行は南富山へ到着した。

列車はそのまま電鉄富山へ向かうので、到着後すぐに走り去っていった。
南富山は上滝線と不二越線の他に市内電車が乗り入れており、計3路線が接続する地鉄の拠点だ。
有人改札で切符を回収してもらい、外へ出るとノスタルジックな町並みが広がる。



・富山地方鉄道富山市内軌道線 [南富山駅前~富山駅]
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最後の最後に乗るのは、富山の市電だ。正式には「富山市内軌道線」と言うらしい。
南富山駅は市電本線の南側起点で、富山駅へ向かう1系統と大学前へ向かう2系統が乗り入れている。

市電の乗り場は、上滝線・不二越線のホーム脇に設けられていた。
停まっているのは7000形。57~65年に導入された富山市電の最古参車だ。
出発するとグォオオオオオオーー!と吊り掛け音が唸りだした。吊り掛け大好き(笑)


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乗客はみるみるうちに増えてきて、環状線と合流する辺りで満席状態となった。
車窓に真新しいビルが多くなってくると、市電は駅前交差点に差し掛かる。

終点富山駅の電停はどうやら駅中に直結しているようだ。



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「富山、到達!!」

18時を過ぎたところで、市電は終点の富山駅に到着した。

信濃大町から14時間かけての到達となったが、
ほぼ想定通りの時刻で抜けられたし、何よりトラブル無しで来れたからよかった!
富山駅は新幹線も乗り入れたためか活気がある。今後は北陸新幹線がアルペンルートのメインアクセスになるんだろう。



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駅前で一服した後、駅ビルで富山名物の白エビ天丼にありついた。
アルペンルートを一日で突破してしまったが、登山もやったので体力は擦り切れ状態。
再び市電に乗り込み、ホテルの最寄電停で降りて早々にチェックインした。

明日は高山本線完乗だ!日差しで焼けまくった肌の染みに耐えながら、夜22時に就寝した。

高山本線の旅

「北アルプス横断旅 4/4 (富山~猪谷~高山~美濃太田~岐阜~名古屋~東京)」

[2015/8/6]

朝6時半、目覚ましで起床した私は朝食を食した後、ホテルをチェックアウトした。
今日乗るのは高山本線だ。高山本線の道のりは長く、鈍行だと5時間以上かかる。

最寄の電停から市電に乗って、まずは富山駅へ向かった。




高山本線は中部の山間部を貫き、富山と岐阜を結ぶ全長225.8kmの山岳路線だ。
全線非電化であり、ほぼ全区間で一級河川に沿って走る風光明媚なローカル線である。
昔は名鉄直通の特急や急行も走ってたらしいが、現在走っている列車は鈍行と特急「ひだ」のみだ。

高山本線を全線走りきる鈍行は存在せず、富山~猪谷間は西日本、猪谷~岐阜間は東海の管轄となっている。
時刻表を見るとこの路線は日中の鈍行の乗り継ぎが限りなく不便で、特に山間部の猪谷~美濃太田間は、
午前中の列車を逃すと4~5時間近く先へ行けなくなってしまうという(汗)、乗り鉄泣かせの路線であった。

私が乗り継ぐパターンだと特に不便はなかったが、そのまま通しで行ってしまうのは面白くないので、
今回は高山から濃飛バスに乗って白川郷へ行ってみることにした。白川郷は言わずと知れた世界遺産である。
朝8時に富山を出発し、夕方18時に岐阜へ到着する行程。岐阜からは何時も通り東海道で帰路を辿る予定だ。



・高山本線 [富山~猪谷]
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高山本線の旅の最初を飾るのは8時14分発の猪谷行き鈍行だ。
二両編成の気動車である。車両はキハ120。国鉄車の代替として西日本が導入した小型気動車だ。
まだ通勤時間帯なので車内は満杯状態。まずはこの列車に乗って、西日本区間と東海区間の境目となる猪谷を目指そう。

8時14分、猪谷行きは定刻通り富山を出る。出発してしばらくは市街地の中を進む。
さすが北アルプスの近くだけあって水源は豊かで、小さな川を何度も渡っていく。
婦中鵜坂で通勤客がドッと降りたので、取り敢えずロングシートを確保した。


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水源豊かな田園を走り、越中八尾を過ぎると次第に山の中へ入っていく。
東八尾を過ぎてトンネルを抜けたところで、高山本線の車窓は化けた。
これから終点まで4時間近く運命をともにする一級河川群(神通川→宮川→飛騨川→木曽川)との合流である。

トンネルを抜けると現れる神通川は、ドラマティックな瞬間といえよう。
笹津を過ぎると山がどんどん深くなってきて、山岳路線の様相を呈してきた。


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「これが、高山本線クオリティなのか………!」

起点から一時間も経ってないのに、この山々の深きこと深きこと。
山の中へ入っていくうち高度はグングン上がり、左手には谷間の風景が広がる。
「化けるぞ………!」この路線想像以上に化けるぞと、ガラガラになった車内で一人呟いた。


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9時05分、終点の猪谷へ到着。西日本と東海の管轄の境となる駅だ。
猪谷は神岡鉄道が乗り入れていた名残か、駅構内は広い。
しかし、今はJRの小型気動車がポツンと停まっているのみだ。

次乗るのは9時11分発の高山行き鈍行だ。間髪入れずの乗り換えとなる。



・高山本線 [猪谷~高山]
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猪谷駅2番線に停まっていた高山行き鈍行は、先程と同じく二両編成の気動車であった。
この区間は数ヶ月前まで国鉄気動車が走っていたが、残念ながら撤退済。
代わりに投入されたのは東海の新型車キハ25だ。

現状、高山本線に投入されたキハ25は、ロングシート車とクロスシート車が混在してるらしいが、
今から乗る車両は鬼畜のオールロングシート。風光明媚な高山本線でこの仕様は最悪だ。
これで高山から先もずっとオールロングだったらマジで鬼畜だなぁ。やだなぁー。

クロスシート車が来るかロングシート車が来るかは現時点で全くわからない状態であり、
今回はハズレくじをひいてしまったわけだ。残念!


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乗り継ぎ客が乗り込んだところで、高山行きは定刻通り発車する。
既に深い山の中で人家も皆無。猪谷から先で並行するのは宮川だ。
列車は宮川と何度も交差しながら走っていく。

山が深くトンネルが多いが、絶景ポイントが多く点在していて飽きない。
カーブが多いのにも関わらず、列車はそれなりにスピードを出して谷間を駆け抜ける。


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岐阜へ入りしばらく閑散地帯を進んでいくと、宮川はダム湖に変わった。
坂上のダム湖を過ぎると一旦山間部を出て、人家が多くなってきたところで飛騨古川へ。
ここで数分停車した後、山間の平地をひた走って高山盆地へ入る。

人家ひしめく市街地へ入ると、列車は終点の高山へ到着した。
高山は飛騨の観光拠点だ。一旦鉄旅を休止し、バスに乗って白川郷へ向かおう。



・濃飛バス白川郷線 [高山濃飛バスセンター~白川郷]
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濃飛バスのターミナルは駅を出てすぐのところにあった。次に出る白川郷行きの特急バスは10時50分発。
往復切符を買って乗り場で待っていると、何時の間にか行列が出来始めた。
さすが世界遺産!人気度はなかなかのものだ。

バスが到着すると程なく満杯となり、補助席まで使う事態となった。
白川郷行きのバスは高山駅を出ると市街を脱し、高山清見道路に入る。
トンネルを何度も潜り抜け、高度が上がってくると深い山間部を抜けていく。


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有料道路からは高速に入り、あっという間に白川郷へ到着。
観光案内所でマップを確認した後、川を渡って合掌造りの民家群へ向かった。



・白川郷
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岐阜の奥地にある白川郷は、本物の合掌造りの集落が残る秘境地帯である。
白川郷へ来るのは初めてだ。何時から人が住んでいたのかは定かではないらしいが、
文献に残ってるものとしては奈良時代が最も古いようだ。

白川郷の代名詞となっているのが、分厚い茅葺きの屋根が特徴の合掌造りである。
合掌造りという建築様式が誕生したのは、江戸時代中頃であるとの推測があるらしい。


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民家の中を進んでいくと、里を見下ろせる展望台に行き着いた。
こうして見下ろしてみると、白川郷は思った以上に小規模だ。
外国人が多く、寧ろ日本人よりも多いぐらいで、世界遺産の人気振りが伺える。

主要箇所を回った後、探索時間が限られていたのでバス停に戻った。


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ボヤボヤしてるうちにバス停に行列ができていたので、やむなく最後尾に並ぶとバスが到着。
一台分ギリギリの乗客が詰め込まれ、私は補助席の世話になった。
両隣にアジア人ヨーロッパ人が座っている。なんだこの珍体験。
「すいませーん」とか言いながら補助席に座ると、彼らはにこやかに笑った。

うつらうつらするうちにバスは高山へ帰還。高山からは再び高山本線に乗って南下する!



・高山本線 [高山~美濃太田]
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14時48分発の美濃太田行き鈍行は4両編成で、前側二両がクロスシート後側二両がロングシートになっている。
隣から出る14時39分発の特急「ひだ」を尻目に悠々と佇む姿が、のんびりとした鈍行妙味を掻き立てる。
終点まで約2時間20分走り抜くこの列車に、さすがに鬼畜のオールロングはないんじゃねえかと思っていたら、
案の定願いが叶ってクロスシートにありつくことができた。良かった、良かった!

「アレ!?こっちにあるじゃん!前のやつの!」
「こっちの方がいいよねぇー、何で変わっちゃったんだろぉー……」


ほらっ東海。地元の女子高生も言ってるぞ、前の方が良かったと。以前のボックス席の方が良かったと。
数ヶ月前まで、14時48分発の美濃太田行きは全てボックスシートのキハ40だったに違いない。


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ロングだと地獄だが、クロスに無事当たれば至高のローカル旅が味わえる。そしてローカル線のお供といえば駅弁だ。
今回購入したのは「飛騨牛しぐれ寿司」。酢飯の上に飛騨牛のローストビーフが敷き詰められている。
飛騨牛を食すのは初めてだが、とろけるような味わいがありあっという間に完食してしまった。


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列車は高山を発すると市街を出て、間もなく深い山の中へ。飛騨一ノ宮で特急待ちのため数分停車。
飛騨一ノ宮を出ると左にグルッとカーブして坂を上り、長大トンネルへ突入する。
一級河川と何度も交差するので、絶景ポイントは多い。

飛騨小坂を過ぎると、これまで並行してきた飛騨川が大河のような趣に。飛騨萩原で学生がドッと乗ってきた。
観光拠点の下呂(げろ)で、さらに乗客が入れ替わる。


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白川口を出ると、飛騨川の表情が一変しゴツゴツした岩肌が現れた。

飛水峡だ。長年の濁流によって形成された岩盤地帯で、白川口~上麻生間で拝むことができる。
岩盤のすぐそばを走るので車窓は素晴らしい。しかし写真に収めるのは難しいようだ。
飛水峡の絶景区間を過ぎると住宅が多くなってきて、素朴な平野へ出た。


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飛騨の山間部を離れ、すっかり平坦になった美濃加茂の市街をひた走る。
太多線が合流すると、列車は終点の美濃太田へ到着した。

美濃太田からは、高山本線最後の列車として岐阜行き鈍行に乗り換える。



・高山本線 [美濃太田~岐阜]
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美濃太田駅で待つこと10分強、17時27分発の岐阜行き鈍行がやってきた。
山間部が多い高山本線の中でも、美濃太田~岐阜間は市街地で列車の本数も多い。
車両はキハ75。ロングシート車が入り混じるキハ25と違い、座席は転換クロスシートになっている。

列車は美濃大田を出るとしばらく市街地を走るが、
隣駅を過ぎたところで再び川沿いへ出た。やっぱり、高山本線クオリティは伊達じゃなかった!


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ずーっとこんな車窓が展開する長大路線って、なかなかないと思うんだが。
木曽川の横をすり抜けると市街地に戻り、名鉄と並行して進む。

那加で乗客がガラッと入れ替わった。辺りはすっかり近郊街の風景だ。


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岐阜、到達!!

18時過ぎ、列車は終点岐阜へ到着した。これで高山本線は完乗だ。
この路線、想像以上に車窓が良かった!特に高山から美濃太田までの区間は圧巻だった。

しかし残念なのが、旅情溢れる国鉄気動車の撤退新型車の冷遇振りだろうか。
全線に渡って風光明媚な車窓が展開するのに、東海がロングシートの新型車をためらいなく導入したのは、
もちろん車両の運用上の問題であって、それ以上もそれ以下でもない理由なのは確かだ。

現時点で高山本線については、東海道本線の静岡地区と同じような見方を東海は持ってると考えていいだろう。
今後改善を望みたいが期待は禁物かな。所詮は東海だから。(←完全にディスってる)



・東海道本線 (新快速) [岐阜~名古屋]
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さて、岐阜からは帰路だ。東海道の新快速で名古屋へ移動し、新幹線で東京へ向かう。
今日は雲が多かったものの天気は良く、至って平和だったのが良かった。

岐阜から20分強で、列車は名古屋へ着いた。
ここから再び新快速に乗り、豊橋から新幹線に乗ろうとしてたのだが、
体力がすっからかんになってしまったので、名古屋から潔く新幹線に乗って帰ろう!



・のぞみ402号 [名古屋~東京]
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お土産を買った後、私は東海道新幹線の券売機へ向かった。
この時間帯の「のぞみ」の需要は尋常じゃなく、指定席券があっという間に売り切れていく。
取り敢えず、数本後の列車の窓側席を確保。疲れきってるので窓側でゆっくり休みたかったのだ

繁忙期の追加便「のぞみ402号」が、通勤客をボチボチ乗せて大都会東京へ発った。
定刻から寸分狂わず東京へ到着。そして帰りの常磐線で待ってるのは見慣れた日常だ。
すっかり馴染んだ上野東京ラインに乗って、22時過ぎに帰宅した。

・旅の総運賃:30600円(18切符2日分+アルペンルート運賃+私鉄運賃+バス運賃+新幹線運賃)
・乗った乗物の数:鈍行6本+快速2本+新幹線1本+市電2本+バス6本+ケーブルカー2本+ロープウェイ1本
・総距離/所要時間:約560km/1泊2日(岐阜からの帰路の分を除く)


思った以上に費用がかかったが、今回の北アルプス旅は計画通り完遂した。
北アの大自然が素晴らしかったし、多種多様な乗物に乗れたから楽しかったぞ!
(完結)


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