鈍行列車一人旅

よく電車とバスに乗って旅してます。鉄分多めの旅ネタが主。
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「山スカ」で行こう

「長野途中下車旅 1日目 (高尾~大月~小淵沢~清里)」

[2014/9/8]

今夏終わり、18切符があと二日分残っていたので再び鈍行旅を計画する。
富士登山に行こうとでも思っていたのだが、天気が不安定なので鈍行旅に急遽変更。
しかしそれだけじゃ面白くないので、今回は旅中にささやかな登山を盛り込んでの行程とした。

今回の旅の目的地は、日本三大車窓の一つである姨捨駅だ。


・計画~導入


一日目は高尾から中央本線を乗り継ぎ、小淵沢から小海線に乗り清里まで行く。
清里からは飯盛山という山を経て、清里~野辺山間にある鉄道最高地点へ向かう。
鉄道最高地点からは野辺山まで歩き通し、再び小海線に乗りしなの鉄道と接続する小諸へ。
しなの鉄道で長野まで行ったら、夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗って一日目の行程は終了となる。

一日目で体力を使い果たすと思うので、二日目はのんびり観光しながら帰ろうと思う。
まず長野で善光寺を参拝した後、篠ノ井線に乗り姨捨駅で途中下車。
姨捨からは再び篠ノ井線で松本まで行き、松本城を見学。
松本城に立ち寄った後は中央本線で延々と帰路を辿ることになる。

早朝6時、武蔵野線に乗って西国分寺へ。
西国分寺からは中央線に乗り、今回の旅の出発点となる高尾へ向かった。



・中央本線 [高尾~大月]
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高尾に着き、ホームでしばらく待っていると河口湖行きの列車がやってきた。
ここ高尾から大月を経て富士急行へ入り、終点河口湖まで向かう直通列車である。
登山客のために毎日運行されるこの列車は、常にスカ色の電車が使われているようだ。

「スカ色」。深い藍色とベージュを纏った国鉄色のことだ。
スカ色電車はかつて総武本線や内房線・外房線でも走っていたが、新型車投入により消滅してしまった。
しかし中央本線(豊田車両区115系)のスカ色電車は、今も消滅せずに走り続けている
山を走るスカ色電車だから、鉄の間では「山スカ」と呼ばれ親しまれている。


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7時47分、河口湖行き列車が定刻通り高尾を出発した。
最初は学生で混雑していたが、数駅進んだところであっという間に引く。
ボックスシートを確保し朝飯にありついた。


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ローカルな雰囲気が濃くなり、絶景区間を過ぎると列車は大月へ到着。
この列車は前側3両は河口湖まで行くが、後側3両は大月止まりで回送される

大月からは後発の列車に乗って先を進むことになるが、次の列車が来るまで山スカを撮影することに。


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この色、たまらない。何だかよくわからないが昔から好きなのだ。
高校のとき内房・外房線を一度乗り通したことがあって、そのとき乗ったのはこのスカ色電車だった。
昔はどこでも見られたカラーらしいが、今は中央本線(立川~小淵沢間)でしか見られない希少なカラーとなっている。


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前側3両が出発した後、大月止まりの残り3両は留置線へと向かっていった。
2日目もできる限り山スカ電車の時刻に合わせて帰ってくる予定だ。



・中央本線 [大月~甲府]
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山スカが留置線に入ると同時に、後発の甲府行き列車がやってきた。こちらは長野色だ。
最初からこっち乗れよと言われそうだがw、とにかくスカ色電車をカメラに収めたかったのだ。



・中央本線 [甲府~小淵沢]
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甲府から再び普通列車に乗る。車両は211系だ。
これは意外というか……いつの間にか中央本線にも211系が配属されることになったのか。
座席が全てロングシートなのを何とかしてもらいたいが、JR側は何もしないだろう。
中央本線でローカルらしい旅ができるのも、もしかしたらあと数年だけかもしれない……!

やがて列車は小淵沢に到着した。ここからは小海線だ。
小海線の列車は約一時間後なので、改札外の店で駅弁を購入。
この駅弁は、後の山登りで山頂へ着いたときに食べようと思う。



・小海線 [小淵沢~清里]
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小海線のワンマン気動車が小淵沢を発車した。
車両はキハ110系。個人的にはこの車両のデザインが好きだ。
車内は混んでおり座席を確保できなかったが、次降りる駅は数駅先なので問題ない。


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起点小淵沢からまもないところで線路がグルっと180度カーブしており、
車窓右手にめくるめく景色が楽しめる。
その後は樹木林へ入り、速度抑え目にゆっくりと進んでいく。


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やがて、列車は清里駅に到着した。
ここ清里はJRの中で2番目に高い駅である。
小海線の中でも観光地として人気があるらしく、ドッと乗客が下車した。


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清里から野辺山までの区間には、JRの鉄道最高地点がある。標高は1375mだ。
野辺山からならレンタサイクルを借りて行くこともできたのだが、
今日は清里~野辺山間を徒歩で歩き通してみることにした


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清里駅前にはSLが静態保存されている。
D51等と比べると小ぶりなC56。高原路線の小海線にマッチする機関車だ。

さて、清里からはちょっとした登山をしたい。
登山をしたら、そのまま鉄道最高地点に行き野辺山へ向かうことになる。
天気はあいにく曇りだが、まずは飯盛山の山頂目指して行ってみよう!

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2014/09/15 | 長野途中下車旅

鉄道最高地点にて

「長野途中下車旅 1日目 (清里~飯盛山~野辺山)」

[2014/9/8]

今日は、早朝から中央本線・小海線に乗って清里までやってきた。
小海線の清里~野辺山間にはJRの鉄道最高地点がある。
鉄道最高地点に向かうため清里~野辺山間は歩き通すことになるが
その地へ行く前に、私は近くの山を登ってから徒歩で向かう行程を考えてみた。




清里駅から東に少し進んだところに飯盛山という標高1643mの山がある。
この山を上り、山頂から別ルートで山を下ると野辺山側の出口に着く。
続いて野辺山側の麓から道を北西に進むと線路にぶち当たるが、そこがちょうど鉄道最高地点だ。
鉄道最高地点からは小海線沿いを延々と歩いて野辺山駅へ。与えられた時間は4時間弱、総距離は約11kmだ。

駅構内にある案内パンフレットをもらい、いざ出発!



・飯盛山
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清里駅から舗装路を行くことしばらくして、飯盛山の登山道へ入る。
道はしっかりと整備されており歩きやすい。平日だからか人気はまるでない。
道は木々にかこまれ展望は今のところないが、頂上付近になると一気に開けるらしい。


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登山道を上り続けること一時間半で、展望が開けて頂上が見えた。
ぜえぜえ息をきらしながら最後の急登を上る。
しかし、ガスが………


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ガス一色だーーーー!何も見えない……せっかく頂上まで来たのに、残念だ。
本来なら360度の大パロラマが見れたはずだが今はガスってて何も見えませーん。
しょうがないのでさっさと昼食をとることに。



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先ほど買った小淵沢の駅弁「高原野菜とカツの弁当」を食す。値段は950円。
昭和45年から発売している人気駅弁で、日本で初めて生野菜が入った駅弁として有名らしい。


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専用の調味料(醤油・塩・マスタード・ドレッシング)が付属されており、高原野菜を色々な味で楽しめる。
カツは豚ではなくチキンでヘルシー。ご飯の量もたっぷりとあり、食べ終わるとお腹いっぱいになった。
文句なしの満腹感と充実感!さすが長年ロングセラーの駅弁だけあるな!


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駅弁を食べ終わった後、早々に下山開始。
ピストンではなく、今度は野辺山方面の道を下っていく。
道は雨水でぬかるんでおり、ちょっと冷やっとする箇所もあった。

ハイキング感覚で登れる山なので難解な箇所はほぼない。下るうちにガスが引いて周りの景色が見えてきた。
やがて山頂から約一時間で、野辺山側の登山口に到着する。


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ここは日本列島の分水嶺らしい。近くに日本の分水嶺であることを示す看板があった。
野辺山側登山口からは再び道路を歩き、北西にあるJRの鉄道最高地点に向かう。
道はゴルフクラブの敷地脇に沿って続いている。



・鉄道最高地点
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飯盛山登山口から、高原の爽やかな空気を浴びながら歩くこと20分………
道が突き当たりに達すると、そこは清里~野辺山間の鉄道最高地点であった。
鉄道最高地点のポイントはちょうど踏切になっており、
周囲にはお食事処や神社もあるようだ。


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ここはJR路線で一番高い場所になり、立派な石碑が設けられている。
脇にはとってつけたように「幸せの鐘」があった。


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"鉄"なら石碑よりもこちらの方が気になるだろう。
線路の勾配を示す勾配標だ。腕木が上向きなら上り勾配、下向きなら下り勾配を示す
ここの勾配標はどちらの腕木も下向きになっており、正真正銘最高地点であることを示しているのだ。


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標柱の隣には「鉄道神社」なるものがあった。
御神体は何と、小海線で使われていたレールと車輪!
鉄のための神社といっても過言ではないが、縁起の良い場所だけに参拝者は多いらしい。


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時間が迫ってきたので、キリのいいところで野辺山駅へ出発。
鉄道最高地点からは、小海線に沿って舗装路を歩いていく。



・野辺山駅
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延々と歩き続け、今度は日本最高地点の駅である野辺山に到達した。
駅前にはJR最高地点駅であることを示す標柱が提出されている。
駅舎は当時の石造りをイメージした独特のつくりだ。


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この駅の標高は1345m。下手な低山よりも全然高い。
ロープウェイなどを除き、日本の普通鉄道の駅としては一番高いところにある。
二番目に高い駅から鉄道最高地点を通って日本一高い駅まで来たと思うと、何か感慨深い。

11kmの道のりは想像以上に長かったが……わざわざ清里から歩いてきた甲斐があったってもんだ!


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駅前向かい側の公園にはSLが静態保存されていた。清里と同じくC56だ。
この駅の近くにはSLランドという施設があって、休日には本物のSLが走ってるそうだ。
ちょっと行ってみたかったけど、もう時間がない……また今度来たときにしよう。


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野辺山からは再び小海線に乗り、途中でしなの鉄道に乗り換え長野へ向かうことになる。
さらに長野で夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車し、姨捨の夜景を堪能する予定だ。

閑散とした駅ホームで、私は10分後に来る小諸行き列車を待った。

2014/09/19 | 長野途中下車旅

一日限定320円の夜景列車

「長野途中下車旅 1日目 (小諸~姨捨~長野)」

[2014/9/8]

一日目が非常に濃密な今回の鈍行旅。
早朝に高尾から中央本線・小海線に乗り、清里から徒歩で飯盛山~鉄道最高地点を経て、
JRとして日本最高地点の駅、野辺山までやってきた。
野辺山からは再び小海線に乗って進み、小諸でしなの鉄道に乗り継ぎ長野へ向かうことになる。




長野に着いたら、約10分後に発車する夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車する。
タイトルの「値段」のネタ回収は後回しにしてw、まずは野辺山からの道のりを行こう。



・小海線 [野辺山~小諸]
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野辺山から再び小海線に乗って、終点小諸まで向かう。
小海線はハイブリッド気動車も走っているが、先ほどと同じくキハ110系が来た。
車内は空いており、ボックスシートに座って身体を休める。


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野辺山からすぐは広々とした高原をひた走るが、
程なくして景色は渓谷へと移り変わり、千曲川と平行して進んでいく。
列車の走りはのんびりしていて観光列車ぶりのゆっくりした速度だ。
そのせいか寝不足なのか知らないが、揺れに任せて少し眠り込んでしまう。


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うつらうつらしているうちに終点が近づいてきた。
車内はいつのまにか学生で埋め尽くされ、青春トークで盛り上がっている。
とある駅(地元高校の最寄り)から乗客がドッと増えるのは、ローカル線ならではの光景だ。


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17時26分、列車は定刻通り終点小諸に到着した。
ここからはしなの鉄道に乗り継いで信越本線の長野まで向かう。
次に乗るしなの鉄道の列車は、17時34分発なのであまり余裕がない。



・しなの鉄道 [小諸~長野]
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JRとしなの鉄道のホームは共用らしく、改札を通らずすぐに乗り換えることができる
第三セクターなので運賃を払う必要があるが、これは降車駅の窓口で払えばいい。
ごった返す学生に紛れながら対向ホームの長野行きに乗り込んだ。

しなの鉄道の主力車両はJRから譲り受けた115系。
かつては湘南色の169系が走っていたが、老朽化のため昨年に引退済みだ。


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今回乗り込んだしなの鉄道115系は国鉄時代の面影を強く残していた
どこも弄られた形跡がなく、座席の青いモケットも国鉄オリジナルのままだ。
小諸から進むうちに日が暮れ、篠ノ井から信越本線に直通で入る。
しなの鉄道としての終着は篠ノ井だが全ての列車が長野まで行くらしい

やがて小諸から一時間で終点長野に到着。日は暮れたが今日はまだ終わらない!
今夜は大人気の夜景列車「ナイトビュー姨捨」に乗車する。



・ナイトビュー姨捨 (中秋の名月号) [長野~姨捨]
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ナイトビュー姨捨は、長野から姨捨駅の夜景を見に行くための臨時列車である。
大人気の列車らしく運行日は連日満席になってしまうという
しかし今回キャンセルが出たのか、私は指定席券を確保することができた。
それで、いつも通り520円を払おうとしたのだが………


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………あれ? 320円だっけ!?

買ったときはアレ!?って思ったが、よくよく考えて「ああ、そうか!」と気づいた。
今日9月8日は、今年夏の「ナイトビュー姨捨」運行日の中で唯一の閑散期なのだ
運行日が閑散期の場合、基本料金から200円引きとなる。
(閑散期=1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日における、祝日及びその前日・振替休日を除く月~木曜日)

「※9月8日はおとな320円こども160円」

長野支社の公式HPを開くと、通常の指定席券代の下にこう注意書きが書いてあった。
この日だけ320円てのが奇妙で面白い。そういえば、閑散期の指定席券なんて初めて買ったな……。
窓口で指定席券買ったときは係員に騙されたんじゃないかと思ったぞ。


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気を取り直して、いざ「ナイトビュー姨捨」に乗り込む。
車両はHB-E300系。主に「リゾートビューふるさと」で使用されているハイブリッド気動車だ。
発進時は電気モーターで静かだが、加速し始めるとエンジンが唸りやっぱり気動車なんだと気付く。




この臨時快速は、特急はおろか普通列車にも途中で抜かされながら進む
普段走らない臨時列車なので、毎日走る定期列車の隙間を抜けていくのだ。

車内は年配方が多く、既に宴会状態といった様相だ。
姨捨に近づくと高度が上がり、左手に早くも夜景が見えて歓声が上がる。
スイッチバックで一旦停止した後、列車は後ろに後退し高台に位置する姨捨駅に到着した。


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列車を降りると、JRの職員から手渡しでお月様にちなんだ「ゆでたまご」が贈呈された。
今夜は中秋の名月なのだ。ゆでたまごは今日だけの特別サービスらしい
天気はすっかり回復していて、淀みなく綺麗な満月が見えた。


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これが、駅ホームから見渡せる夜景だ。
私のコンデジの粗い写真だといまいち雰囲気が伝わらないと思うが、
姨捨駅からの夜景は想像以上に素晴らしかった!


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「銀河○丁目」なんて駅名がついてもおかしくない幻想的風景。
こりゃ人気が出るわけだーと納得してしまう(安いし)。


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「ナイトビュー姨捨」もう一つの魅力は、駅滞在中に様々な「おもてなし」を受けられることだ
専属の係員から夜景についての解説を聞くことができ、駅構内では語り部も行われ、
さらに信州味噌でつくった味噌汁も無料で頂くことができる。
素朴な味わいに癒されながら、肌寒くなってきた身体を温めた。


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夜空に輝く十五夜の月。にしても、何て至れり尽くせりな列車なんだ。
320円で乗れるものとは思えない豪華ぶりである。


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しばらくすると、松本方面から長野行き列車が入線してきた。
姨捨の夜景は定期列車を組み合わせても見に来ることができるが、
出来る限り往復でナイトビュー姨捨の指定席券をとった方が満足度は高いだろう。

一時間ぽっきり夜景を堪能した後、20時24分発折り返しのナイトビュー姨捨で長野へ帰還。
帰りは室内消灯もされ、流れる夜景の車窓を直に楽しむことができる。
これもまた他では見られないサービスだ。



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盛況な雰囲気のうちに、折り返し列車は長野へ到着する。
僅か320円で乗れるのが申し訳ないと思うくらい、充実感でいっぱいの列車だった。
今夜は駅前の宿で一泊となる。

明日は善光寺を参拝した後、長野から篠ノ井線に乗り再び姨捨駅で下車したい。
日本三大車窓なだけに、夜景だけでなく日中の景色も見てみたかった。
姨捨を下車した後は松本へ移動し、松本城を見学する予定だ。

疲れきった足を休ませ、時間をたっぷりとって夜0時に就寝した。

2014/09/22 | 長野途中下車旅

善光寺と姨捨駅の風景

「長野途中下車旅 2日目 (長野~姨捨~松本)」

[2014/9/9]

一泊二日の長野鈍行旅も2日目に突入する。
1日目が目一杯の行程だったため、2日目は余裕を持って計画を立てた。


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午前中に長野駅から近い善光寺を参拝し、その後は篠ノ井線に乗って姨捨で下車。
姨捨の景色をじっくり味わったら、後発の列車に乗って松本まで行く。
松本で松本城を見学した後は、中央本線を乗り継いで帰路を辿ることになる。

午前9時に宿をチェックアウトした後、駅前から善光寺へ向かう。
長電で行こうと思ったが、遅延が発生しており電車がすぐ来ないみたいなので、
近くのバス停から路線バスで行くことにしよう。運賃は片道150円だ。



・善光寺
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バスに揺られ、善光寺大門バス停で下車すると善光寺に到着する。
入口から石畳を歩き、最初に見えてくるのが「仁王門」だ。
現在建っているのは1918年に再建されたもので、脇には仁王像が控えている。


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続いて境内を進んでいくと、寛延3年(1750)建立の「山門」がある。
あれ??門の下で何かロケやってるな。ドラマの撮影か??


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山門をくぐると、国宝に指定されている「本堂」が姿を現した。
現在建っているのは宝永4年(1707)に再建されたもので、国宝建造物の中では3番目の大きさを誇る。

約1400年の歴史を誇る善光寺は、仏教が各宗派に分かれる以前に創建されたため特定の宗派に属していない
そのため宗派や性別の区別なく誰でも参拝ができ、平等にご利益をもたらすといわれている。
無宗派独特の大らかな信仰形態が、昔から人々を引き寄せているらしい。


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大迫力の本堂を正面から眺める。
善光寺本堂は、正面の間口に対し建物の奥行きが深く取られている
これは、参拝者が一人でも多く中に入り参拝してもらうための建築的配慮だそうだ。


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本堂を参拝した後、広大な境内をのんびり散策。
境内には様々な建造物があり数時間では全て見切れないほどあった。

散策するうち、あっという間に列車の時間が来てしまったので再びバスに乗って駅へ。
これから篠ノ井線に乗って、昨日夜に訪れた姨捨に再び向かう!



・篠ノ井線 [長野~松本]


篠ノ井線は、長野側の善光寺平と松本側の松本平を結ぶ山岳路線だ。
11時19分発の松本行きに乗り込むと、車内は既に満席であった。
車両は2両編成のE127系。「115系だったら!」と思ったがそうもいかなかったらしい。
日中の篠ノ井線の列車は、ほぼ全てワンマンのE127系で運行されているようだ。


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列車は善光寺平を左手に見ながら急勾配を上っていく。
途中の信号場では、対向から来る特急に道を譲るため待避線で一旦停車。
ここはスイッチバックになっている。特急が通過すると列車は発車し本線へ。
カーブが続き、山腹を這うようにして高度を稼ぐ。


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急勾配を上りスイッチバックに進入すると列車は後退し、高台にある姨捨に到着した。
昨日夜と違って閑散としているが、有名な駅だけに降車客は多い。


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何せ、駅ホームの真ん前にはこんな雄大な景色が広がっているのだ。
眼下に善光寺平があり、手前に千曲川、奥には長野市街が見える。
昨日の夜景も良かったが、日中の景色も素晴らしい。

これで一応、日本三大車窓を制覇したことになる。
北海道旅で通った「狩勝峠」と西日本旅で行った肥薩線の「矢岳越え」、
そして今日の姨捨からの善光寺平!どれも絶景好きには垂涎ものの眺めだ。


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現在建っている姨捨駅は昭和9年(1934)築造で、今年で80年ぽっきり経ったことになる。
大正時代の洒落た設計で、駅構内は高原の山小屋のような雰囲気だ。

今は無人だが、休日には地元民によるお茶のおもてなしがあるらしい。


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駅ホーム下には篠ノ井線の本線があり、上から見渡せるようになっている
先ほど来ていた長野行き列車が姨捨を発車し、本線を駆け下りていった。
カメラの角度を工夫すれば、善光寺平をバックに列車の姿を納めることも可能だ。


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長野方面を見渡すと、ホームと本線との高低差があっという間に広がっているのがわかる。
稲荷山から姨捨を経て先のトンネルに入るまで25パーミルの急勾配が続いており、
途中に2ヶ所のスイッチバックが設けられているというから凄まじい区間だ。
(かつてスイッチバックは3ヶ所あったが、2008年に1ヶ所廃止されたらしい)

駅前は特に何もないが観光マップが設置され、それぞれの場所が案内されている。
近くにある棚田に行ってみようと、私は駅から南の方へ歩き出した。


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棚田へ歩いているうち急に踏切が鳴り出して、何が来るのかと思うと貨物列車だった。
そのまま通過するかと思うと、列車は目の前で停止。姨捨駅へ後退し始めた。
何となく貨物が気になってしまったので、駅構内へ戻ることに。


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駅ホームに停車中の普通列車と貨物。しばらくすると特急が本線を通過する。
姨捨は思った以上に列車の行き違いが多いらしい


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ちなみに貨物といえば、停車・発車時の爆音だ。停発車すると同時に連結器からと物凄い音を発するのだ。
特急が通過してまもなく、貨物は「ガチャガチャガチャン!!」と爆音を発し、
何事もなく姨捨を去っていった。


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貨物が行った後、今度は長野方面へ行く列車が出発し急勾配を下りていく。
駅ホームからダイナミックな風景が簡単に撮れるのが楽しい。

ホームで景色を眺めているうち、後発の松本行き列車が来たので乗り込んだ。
姨捨を出るとすぐに絶景は途切れ、長い冠着トンネルに入り路線最高地点の冠着へ。
冠着から山間を縫うように走り再びトンネルを抜けると、そこは松本平だ。
明科から犀川沿いを走り、列車はまもなく松本に到着する。


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まつもとぉーーーまつもとぉーーーまつもとぉーーー。終着松本です。」

語尾ながっw。松本駅の到着アナウンスは独特の響きを持っている。
声優の沢田敏子さんによるもので、語尾の長さとほのぼのさが旅情を誘ってくる。
この到着アナウンスを聞けば、遠くからはるばる松本に来たという実感が持てるだろう。

篠ノ井線の列車に別れを告げ、私は駅から徒歩で行ける松本城へ向かった。

2014/09/26 | 長野途中下車旅

松本城観光~帰路へ

「長野途中下車旅 2日目 (松本~小淵沢~甲府~高尾)」

[2014/9/9]

順調な長野鈍行旅も、あと残りは帰路を辿るだけだ。
松本から中央本線で東京へ向かうのだが、その前に松本城を見学する時間を今回は設けた。
松本城は駅から徒歩10分のところにあり、駅前からのアクセスは良好である。


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松本駅周辺は繁華街になっており色々な店が立ち並んでいる。
まずは駅を出て、案内看板に従い道を北東へ進む。

しばらくすると松本城の入口に辿り着いた。



・松本城
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国宝「松本城」は、遥か昔の戦国時代に建造された建物だ。
創建当時から現存する本物の城で、今まで見てきた城とは違う風格がある。
往時から残る重厚な姿は眺めているだけで悠久の歴史を感じる。素晴らしい。

松本城は内部も見学できるので、さっそく中に入ってみよう。
門前で入場券を買い靴を脱いで内部へ!


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天守閣へ行くには6階分の階段を上らなければならない。
城の中は急な階段が多く、ところによっては渋滞も発生している。
内部のつくりが戦国時代そのまんまなので、色々発見があって面白い。


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各階層では当時の武器や鎧など様々なものが展示されていた。
特に火縄銃や大砲は、他ではなかなか見られない貴重なものだという。


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急な階段を上り続け、一番の見所である天守閣に到着。
じっくりと見学したいが、上ってきた見学客の休憩所と化しており人で溢れかえっている。

天守閣からの眺めは思ったより高く、市街が一望できアルプスの山々も鮮明に見えた。


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混雑する天守閣を早めに去り、再び階段を下りていく。
途中階段を踏み外してしまった人がいて、近くで悲鳴が上がった。

上るより下る方が恐いな。コケたらマジでたまらないので慎重に下りる必要がある。


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見学を終え充実した気分に浸っていると、すぐに列車の時間が来てしまった。
名残惜しいが、これから鈍行で延々と帰路だ。
東京に帰ろう!




元来た道で松本駅へ戻り、駅前の蕎麦屋で腹を満たした。
ここ松本からは鈍行を3本乗り継いで行くことになるが、接続は至ってスムーズ。
ちなみに、その3本のうち2本は「山スカ」だ。
往復ともに山スカ運用に合わせてあるのが、今回の旅の肝だったりする。

まずは、中央本線に直通する普通列車に乗って小淵沢まで行こう。



・中央本線 [松本~小淵沢]
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ホームに降り立つ寸前“チラッ”とステンレスの輝きが見えたときの絶望感。
停まっていたのは、やっぱり今年房総から転勤してきた211系だった。
こいつは高崎を追い出され、房総で安泰と思ったら再び追い出されて長野まで来たやつだ。
じきに他の線区からも転属してきて、中央本線の115系は今後撤退してしまうだろう。

座席はもちろん通勤電車下がりのオールロングシート。
車内はほどなく満席となり、小淵沢行きは定刻通り発車した。


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松本から二時間強で、列車は小淵沢に到着。
次乗る塩山行きに乗り換えるため、向かい側のホームに移動する。



・中央本線 [小淵沢~甲府]
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ここからは「山スカ」だ。17時10分発の塩山行きに乗り込む。
車内は学生で埋まり、ドア脇のこじんまりとしたロングシートに座った。
この列車は塩山まで行くが、次乗る列車は甲府始発のため途中の甲府で降りた方が効率が良い。


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日が少しずつ暮れ始めた。列車は順調に進む。
目の前の男子学生と女子学生が楽しそうに話している。
途中駅で男子側が降りると、女子側が窓を眺めながら黄昏れていた。



・中央本線 [甲府~高尾]
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17時48分、塩山行き列車は甲府に到着した。
次乗る列車は甲府始発なのでここで一旦下車する。
あとは20分後に出る高尾行きに乗れば、今回の長野鈍行旅は無事終了となる。

ホームでしばらく待っていると、再び山スカがやってきたので乗り込んだ。


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車内は空いており、端っこのクロスシートにゆったりと座る。
日が暮れかける頃に列車は動き出し、終点の高尾目指して進んでいく。
大月を通る頃には真っ暗になった。



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19時38分、列車は定刻通り終点高尾に到着した。
スカ色電車に別れを告げ、対向に停まっているオレンジ色の快速電車に乗り換える。
西国分寺で武蔵野線に乗り換え西東京を出て、自宅最寄りまで向かい帰路に着いた。

山スカに始まり、鉄道最高地点、善光寺、姨捨、松本城を経て、再び山スカで締めとなった。
天気は途中で回復したし、一泊二日ながら手ごたえのある旅ができたと思う。
(完結)
2014/09/29 | 長野途中下車旅


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