鈍行列車一人旅

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日本最東端の地、根室へ

「北海道一人旅 1~2日目 (上野~青森~苫小牧~釧路~根室)」

[2013年4月1日]

鈍行列車で北海道に行ってみたくなった。

では実際に行ってみよう、と決めたのが今から約1週間前のことである。
ということで今週限りバイトに休みを入れてもらい、総じて5泊6日の旅を計画した。
使用切符は東日本&北海道パス。JR東日本とJR北海道の全路線が7日間乗り放題の切符だ。



まずは、一気に最果ての地へ向かおうと思う
最北端の稚内か最東端の根室で迷うが、稚内だとあの長大な宗谷本線を往復しなければならなくなるので断念。
最東端の根室へ行くには東京からだと普通列車のみで丸2日かかる。
その後は道内を順調に回ってから帰ってくるルートとした。


・常磐線 最寄り駅~上野

早朝5時に起きてすぐに家を出る。最寄り駅から数十分で上野駅に到着。
一日目は東北本線をひたすら北上し、後に青森から夜行急行「はまなす」に乗って北海道へ入る。
普通列車を何回も乗り継いでいくのだが、一度でも乗り遅れるとはまなすに間に合わない可能性が出てくるため、
その点ではシビアな行程だ。


・東北本線 上野~盛岡

上野から青森まで、計9回普通列車を乗り継いでいく。
最初の方はまだ通勤時間帯で車内は混雑しており、宇都宮までは座らずドア脇に立っていた。
黒磯からはあの悪名高き701系が待ち構える。
この区間はクロスシートの719系もあるのに、僕が乗る列車はことごとく701系であった


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途中仙台駅で約1時間滞在する。
すぐ昼食をとることにし、とりあえず名物の牛タンを食べる。
仙台から青森までは途中下車する時間が全くない。車両は全てロングシートの701系である。

道のりは至って順調で、予定通りに列車を乗り継いでいく。
しかし、途中の盛岡駅でいわて銀河鉄道に乗り換えるときに少々手間取った。
乗り換えるのにどこへ行けばいいかわかりずらいのだ。
何とか発車30秒前に間に合ったが、危うく乗りそびれるところだった。


・いわて銀河鉄道/青い森鉄道 盛岡~青森



日もどっぷりと暮れ、真っ暗闇の中を列車は進む。
八戸でさらに青森行きに乗り換えて青い森鉄道を北上する。
それから一時間半ぐらい経ち、やがて列車は青森駅へと到着。
上野から実に14時間弱の道のりであった。

とりあえず腹が空いていたので駅前で牛丼を食べる。
あとは数十分後に発車する「はまなす」に乗り込めば、今日の行程は一通り終了となる。



・夜行急行はまなす 青森~苫小牧

僕は「はまなす」に乗るのは初めてだ。今回は人気のカーペットカーに乗車する。
6日前に指定券を発券してもらったのだが、カーペットが一席だけ空いていたのはラッキーだった。
恐らく直前にキャンセルが出たのだろう。それも一番端の17番の席だというから狂喜欄舞である。


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発車20分前にホームに降り立つと、かなり年季の入った客車列車が停まっていた。
今となっては絶滅危惧種となったブルートレインは僕にとって憧れの存在だ。
「あけぼの」は既に乗車したが、あと運行中のブルートレインといえば「北斗星」と「はまなす」しかないのである。

こういう正に旅情を感じさせる列車が少しずつ消えていくのは、儚くも時代の移り変わりを象徴しているようだ。
今は夜行バスがあり移動手段として当たり前になっているが、この区間はバスが運行できないから今も需要があるらしい。
くたびれきったヘッドマークが全てを物語っているようにも見える。



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22時42分、甲高い汽笛とともに急行「はまなす」は青森駅を発車した。
カーペットに横になると、701系の洗礼でカチカチになっていた尻がすっかりほぐれた。
壁際には荷物を置けるスペースが設けられている。
端の方にはコンセントもあったので、有難く使わせてもらうことに。

しばらくすると、車掌から味のある車内放送が入る。
それから検札も終わり室内灯が暗くなると、正に夜行列車でしか味わえない時間が訪れる。
次第に眠くなってくるが、たまにガクンと大きな揺れがあったりして目が少し覚める。
そうしてしばらくうとうとしてはいるものの、結局は眠りについてしまった。





早朝5時、日がまだ昇りかけている中、列車は苫小牧へ到着する。
今日中に最東端の根室へ行くならここで降りなければならない。
このまま終点の札幌までゆっくり寝ていたい衝動に駆られたが、やむなく仕度を整え列車を降りる。
外は寒いが思っていたほどでもないようだ。



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ホームに一人立ち尽くし「はまなす」を見送る。
輝くテールマークが風前の灯火の面影を残し、列車はゆっくりと走り去っていった。



[2013年4月2日]

はまなすから降り、苫小牧から再び普通列車を乗り継いで根室へと向かう。
苫小牧から根室までだと計6回乗り換えがある。
まだ朝5時だし駅前に出ても何もないので、駅構内の待合室にて次の列車を待つ。


・室蘭本線 苫小牧~追分

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朝6時過ぎ、岩見沢行き始発列車は定刻通り発車した。
ここから車両はずっと気動車だ。キハ40系の出だしはかなりゆっくりとしたものである。
昨日散々乗った701系とは違い、いかにも旅をしているという気分になれる。
数駅過ぎてすぐに列車は追分に到着した。



・石勝線 追分~新夕張




追分からは石勝線に乗り換えるのだが、途中の新夕張~新得間は普通列車が運行していない。
なので、その区間に限り乗車券のみで特急列車に乗車できるという特例がある。
ということでまずは普通列車で新夕張へ向かい、そこから特急に乗り換えて進むことになる。


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新夕張に到着した。ここで約一時間滞在し、後に来る特急列車に乗り換える。
駅前は人っ子一人いない。駅から少し出たところにコンビニがあったので、とりあえずそこで朝食を買う。
駅周りを観察してみようと思ったが雪がチラチラと降り始めたので、おとなしく駅構内で列車を待つことに。



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列車が来るアナウンスが入ったので、すぐにホームへ向かう。
駅周りはどこもかしこも山に囲まれている。
やがて、定刻より数分遅れて特急「スーパーとかち」が到着した。



・石勝線[特急スーパーとかち] 新夕張~新得



自由席はそれなりに乗客がいた。新夕張を出発すると、特急車両261系は物凄い勢いで加速していく。
ここ新夕張駅から隣の占冠駅までは34.3キロもあり、在来線の駅間距離としては日本一だという。
しかし長大なトンネルの中を猛スピードで疾走するため、あまり距離の長さを感じなかった。


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トマム駅を出ると列車は日本有数の絶景ポイントに差しかかる。
さっきまでは雪が降っていて見通しが悪かったのだが、ここにきて急に天気が回復してきた。
峠を下りていく区間なので線路はヘアピンカーブが連続している。
しかし、列車は速度をほとんど落とさずに通過していく。



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長いトンネルを抜けると、車窓左側に雄大な景色が広がる。
人家は皆無で、厳格とした大自然の姿そのものだ。
素晴らしい風景に目を奪われるが、列車は速度を落とさないのであっという間である。



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やがて狩勝峠を越えると、列車は新得駅に到着した。

乗車券だけで特急に乗車できるのはここまでだ。新得からは再び普通列車を乗り継いでいく。
次の列車が来るまで40分ほどあるので、駅周りをぶらぶらしてみる。
新夕張ほどではないが路上には雪がかなり残っていて、アイスバーンになっている箇所もあった。



・根室本線 新得~帯広

キリのいいところで駅へ戻り、しばらくすると帯広行きの快速列車「狩勝」が到着する。
車内は混雑しているが、運よくロングシートの端部分を確保。
既に寝不足だったので発車して早々に眠ってしまう。
そのままぐっすり眠った後、終点帯広到着のアナウンスでちょうどよく目覚めた。


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帯広では1時間ぽっきりの滞在時間がある。時間もちょうどいいので、ここで昼食をとることに。
さっそく駅構内にあった名物の豚丼の店に入店。
厚ぼったい豚肉が甘辛いタレに漬けこまれていて、うなぎの蒲焼と似ている。
腹が減っていたので、あっという間に完食してしまった。



・根室本線 帯広~釧路




帯広からは釧路行きの普通列車に乗る。
終点まで3時間ちょっとかかるので割と長い。キハ40系単行での運転だ。
発車寸前に列車に乗り込んだが、車内は結構混雑していた。しかし数駅過ぎたところですぐに座席が空く。
そのままボックスシートに居座っていると、また少し眠くなってきてしまった。



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しばし眠ったが、すぐ後に目が覚めた。
列車は太平洋沿いをひた走っていく。



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簡素なホームの向こうに朽ちた人家が見える。その先にあるのは、海だ。
少しずつ、車窓が寂しくなってきた。



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やがて、列車は16時過ぎに釧路へ到着。
今までずっと一緒に乗り継いできた人達も、自分一人を除きここで改札を出て行ってしまった
花咲線の列車は約30分後に出発する。

「ついにここまできたか」そんな漠然とした実感がひしひしと湧いてきた。
最果ての地まで、あともう少しだ。



・花咲線 釧路~根室



根室行き普通列車は定刻通り釧路駅を発車した。約2時間半で終点根室に到着する。
車両はキハ54形の単行だ。車内は旅行者の他に学生が多く、思った以上に混んでいる。
釧路を出てしばらくすると、列車は鬱蒼とした原生林の中を進む。
鹿が線路内に立ち入ってくるので、列車は何回も急停止した。



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その華やかな路線名とは裏腹に、ひたすら侘しい風景が続く。



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原生林を抜けると、今度は海岸線沿いを走る。少しずつ日が暮れてきた。



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厚床駅に到着した。ここでは列車交換のため数分停車となる。しかし、対向列車は一向に来る様子がない。
そのまま5分ぐらい立ち往生した後、車掌さんから「対向列車が鹿と衝突した」とのアナウンスが入る。
幸い10分程度の遅れらしく、ほどなくして対向列車は何事もなかったかのようにやって来た。



17 (3)

日も暮れかける中、列車は再び根室へ向けて出発。乗客はとうとう数人だけになった。
人家は皆無、道らしき道も見当たらない。
本当に何もない広大な原野の中を、線路が一本敷かれているだけである。



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最果てそのもののような光景に、僕はすっかり釘付けになっていた。
日も次第にどっぷりと暮れて、雄大な大自然は漆黒の闇の中へと消えていった。




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暗くなってから30分ぐらいして、列車は遂に終点の根室へ到着した。
昨日の早朝からひたすら列車を乗り継ぎ続け、総じて約37時間
長かった、本当に長い道のりだった。

滞在時間は10分ぐらいあるはずだったが、列車が7分遅れて到着したため折り返しの列車はすぐに発車となる。
余韻に浸っている場合ではない。
急いで列車を降りて、最東端の駅を示す看板を撮りに行く。



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厳密にいえば、本当の最東端は隣の東根室駅だ。
しかし終点の一歩手前というのは歯切れが悪いし、もうどうでもいい。
写真を数枚撮ったところで車掌さんに急かされてしまい、早々に列車へと乗り込む。
結局、最東端の地に居られたのは僅か3分であった。

折り返しの列車に揺られ、再び2時間あまりの道を行く。
素晴らしい景色が広がっているはずだが、車窓はもう真っ暗で何も見えない。乗客は僕一人だけだ。
時間はあっという間に過ぎて、列車は定刻通り夜9時半過ぎに釧路へ到着。
駅前で適当に夜飯を済まし、すぐに宿へ。

旅はまだまだ終わらない。
明日の行程を簡単にチェックし、ベットに寝転がると早々に眠りこんでしまった。

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2013/04/13 | 北海道一人旅

釧網本線・石北本線の旅

「北海道一人旅 3日目 (釧路~網走~遠軽~旭川)」

[2013年4月3日]

厳重に2つセットしていた目覚ましが鳴り、今日は朝7時半に起床となる。今のところ天気は雨だ。
朝食サービスがあったので、とりあえず腹ごしらえをする。
あまり時間もないので、食後すぐに支度を済ませてチェックアウト。
雨の中走って駅へ向かう。

今日は釧網本線石北本線に乗車する。終点の旭川には夜8時過ぎに着く予定だ。


・釧網本線 釧路~網走



網走行きの快速「しれとこ」は定刻通り9時5分に釧路駅を発車した。
終点網走の到着が12時5分なので3時間ぽっきりの旅となる。
車両はキハ54形だが、座席は特急車両のお下がりが使われているのでとても快適だ。
車内はそこまで混んでいるわけではなく、観光客が7割ぐらいを占めている。



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東釧路を出ると、列車は釧路湿原の縁を辿るように進む。
昨日乗った花咲線ほどではないが、鹿が線路内に立ち入るので何回も急ブレーキがかかる。
鹿がすぐに退いてくれないのか、運転手はこれでもかと小刻みに警笛を鳴らしている。



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人家の一切ない、正に自然そのものといった景色が続く。
今日は霧がかっているので非常に幻想的だ。
晴れていれば雄大な湿原の姿をありありと見ることができたはずだが、これはこれで素晴らしい。



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霧の向こうに広大な湿原が広がっていることを考えると、逆に恐ろしくもなる。
山手線の内側が3つ分すっぽり入ってしまうほど広いらしいから、
それこそ仮に迷い込んでしまったら遭難必至である。



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途中下車して湿原を観察したいのだが、一度でも降りてしまうと今日中に旭川へ到達できなくなる。
とはいえ車窓からでも十分景色は楽しめるし、お腹いっぱいだ。



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湿原を抜けると、再び人家がポツポツと見えてくる。
ここに来て初めて、今自分はすごいところを通ってきたんだなと実感する。



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急速に天気が良くなってきた。雨もすっかり止んでいる。
やがて日も出て見渡す限りの雪原を照らす。
ずっと見ていると目がチカチカする。



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遠くに山がそびえる。僕を含め観光客らしき乗客達が一斉にカメラを向ける。
全線に渡り、とにかく景色の表情がどんどん変わるのである



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知床斜里を出ると網走までずっと海のほとりを走る。
ほんのちょっとではあるが、ところどころ流氷らしきものがポツポツと浮かんでいる。
それから港町の横を抜け、列車はほぼ定刻通り終点網走へ到着した。



・石北本線 網走~遠軽




遠軽行きの普通列車は12時10分に網走駅を出発した。遠軽からはさらに旭川行きの普通列車に乗る予定だ。
旭川に着くのは時間通りにいけば20時5分、総じて約8時間の長旅である。
車両はもうすっかり見慣れたキハ40系だ。


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網走駅を出るとすぐ、列車は網走湖の縁に沿って進む。
表面はまだ凍結していて、とても今が4月とは思えない光景だ。
普段雪がほとんど見られないところで生活しているから、すごい違和感がある。



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しばらくはのどかな田園地帯の中を走る。
途中で沿線の学生達が大勢で乗ってくるが、数駅乗ったらすぐに降りていく。



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金華駅を出ると列車は常紋峠に差しかかる。
そして、あの「タコ部屋労働」で有名な常紋トンネルをくぐり抜ける。
当時の想像以上に悲惨な実態とか、壁の補修工事の際に大量の人骨が発見されたというのは既に知っている。
実際に人骨が発見されているのはここだけらしい



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エンジンを唸らせながら急勾配を少しずつ登っていく。
しかし、列車は今にも止まりそうである
20キロ出てるか出てないかぐらいの速度だ。


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峠を越えると、列車は快調に坂を下っていく。



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遠軽駅に到着した。ここでは一時間弱の滞在時間がある。
駅前に蕎麦屋があったので、とりあえず腹ごしらえをする。
その後は駅周りを軽く探索することに。



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全国でも数少ないスイッチバックの駅だ。
かつては反対側に名寄本線が繋がっていたが、平成元年に廃線となったらしい。
年季の入った駅舎に昔ながらの古き良き雰囲気が漂っている。



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長く伸びるホームは当時の栄華を偲ばせる。2両編成の列車が停まるには侘しすぎるほど長い。
もう少し探索してみたいが時間が無くなってきたので、おとなしく駅へ戻って列車に乗りこむ。
その後、旭川行きの列車は定刻通り発車した。



・石北本線 遠軽~旭川



この区間、特に遠軽から上川までの区間は列車の本数が恐ろしく少ない。
殊に上白滝駅は一日一往復しか列車が停まらない。凄まじい秘境ぶりである。



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みるみるうちに山が深くなっていく。



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うねうねと山が連なる。人家はほとんど見当たらなくなってきた。



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超秘境駅の上白滝駅を出ると、列車は遂に北見峠に差し掛かる。ここから長い長い峠越えが始まる。
また次の上川までの走行距離は34キロとかなり長い。
この上り普通列車の場合だと途中の信号場で特急の待ち合わせをするので、上川まで総じて1時間8分もかかる。



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険しい山道がひたすら続く。ときおり遠くに山々が連なっているのが見える。



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山と山の間を縫うようにして進んでいく。少しずつ日が暮れてきた。



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特急待ちのため、途中の信号場で約20分停車する。特急通過後に列車は再び発車。
ここからは峠を下りていく。延々と坂を下っているうちに日はすっかり暮れてしまった。

やがて上白滝から68分後に、列車は隣の上川駅へ到着。隣駅までの道のりとしてはあまりにも長かった。
しかし、ここ上川駅でも約40分の停車時間がある。
もう、何から何まで長い。



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その後も列車は至って順調に進む。乗客は僕も含めて2人だけだ。

やがて、定刻通り20時過ぎに旭川へ到着した。
駅前にある名物のラーメン屋で旭川ラーメンを存分に味わった後、すぐ宿に入って明日の計画を立てる。
あとはただ、寝るだけだ。

2013/04/14 | 北海道一人旅

日高本線の旅~苦行の南下

「北海道一人旅 4~5日目 (旭川~新冠~千歳~青森~新潟)」

[2013年4月4日]

北海道に入ってから早くも3日目になる。朝8時に起床し、早々に宿を出る。



1~3日目はギチギチに詰め込んだ行程だったので、今日は割と時間にゆとりをもたせたルートとした。
まず、旭川から函館本線と室蘭本線を経由して苫小牧へ行く。
そこからは盲腸線の日高本線に乗って新冠へ赴き、新冠から戻ったら急行はまなすへ乗って青森へと向かう。



・函館本線 旭川~岩見沢

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10時24分、岩見沢行きは定刻通り旭川駅を出発した。新たに高架化された区間からの眺望は素晴らしい。
車窓左側の雄大な景色を眺めながら、缶コーヒーを一気に飲み干し気合いを入れる。



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この区間は普通列車の本数が際立って少なく、ルートを決めるときに相当手こずった。
右周りで北海道を回る場合だと、あの「厚別ダッシュ」をしないと多大な時間を無駄にすることになる。
しかし、今回は左回りのルートにしたのでそれはやらずに済んだ。



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旭川を出て約2時間で岩見沢に到着した。
次の列車まで30分ぐらい時間があるので駅周りをぶらぶらすることに。この辺りは雪がまだかなり残っている。
道の脇には自分の背をはるかに超える雪の塊があって、今年の積雪が壮絶だったことを物語っている。



・室蘭本線 岩見沢~苫小牧



岩見沢からは室蘭本線に乗って苫小牧へ向かう。

最初は真っ白な風景だったのに、車窓を眺めているうち雪がみるみるうちに少なくなっていく
やがて雪もほとんど見られなくなった辺りで、列車は定刻通り苫小牧に到着。
次に乗る日高本線は7分後に発車するので、ここでのんびりしてる余裕はない。



・日高本線 苫小牧~新冠 [往復]

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14時22分発の静内行きは4両編成で苫小牧駅を発車した。
途中の鵡川駅で後ろの2両は切り離しされる。





これから新冠まで約1時間半の旅である。列車は荒涼とした原野の中を進んでいく。
車内はほとんどが学生で占められ、あとは観光客がまちまちでいるという感じだ。



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鵡川駅で車両が切り離された後も席はいっぱいだったので、無論新冠まで後ろでかぶりつくことにする。
次第に右手に太平洋が見えてくる。人家も少なくなってきた。
しかし、一昨日乗った花咲線のような最果て感や侘しさはない。いかにも北海道といったのどかな風景が続く。



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しばらくすると道路や人家は一切見当たらなくなり、列車は海岸すれすれをひた走っていく



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五能線に乗ったときもそうだったが、よくこんなところに線路を引いたなと思ってしまう。



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進行方向先の光景に唖然とする。
下調べはしていたが、ただ圧倒されるしかない。


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右側は絶壁、左手は海である。本当に電車でしかたどり着けない区間だ。



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真下に波が押し寄せる。



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海の真ん前にホームがある大狩部駅。ドラマのロケにも使われたらしい。



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雄大な景色に目を奪われながら、列車はあっという間に新冠駅へ到着した。
沿線には牧場があちこち広がっているが、残念ながら今回馬はあまり見ることができなかった。
これから約2時間の滞在時間がある。レンタサイクルを利用しようと思ったが、店は閉まっている
徒歩で何処か行けるところを探す。



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駅の裏から歩いてすぐのところに「レ・コード館」という建物があった。
レコードで町おこしをするという企画で建てられた施設で、約74万枚以上のレコードが収蔵されているらしい。
洋楽好きの自分としてこれはたまらない。
最高級のオーディオシステムを備えたリスニングブースがあると聞き、すぐに案内してもらう。
利用時間は17時までらしく、残り40分ぐらいしかなかったが幸せな時間を過ごすことができた。



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外に出ると日が少しずつ暮れ始めていた。
他にこれといって行く場所は思いつかないので、すぐ近くにある海へ向かう。
あとは、数十分後に来る列車を待つだけだ。



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人っ子一人いない海辺で、ただ日が沈むのを見る。
もう何から何まで広大な北海道の景色も、今回はこれで見納めとなる。
明日は青森から日本海沿いを南下し新潟へ向かうのだ。



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帰りの列車に乗り、20時過ぎに再び苫小牧に到着。
急行はまなすは数時間後に来るが、正直もうどこかに寄る気力はない
早く休みたいので千歳線で千歳に行き、より早くはまなすに乗ってしまうことに。



・千歳線 苫小牧~千歳



すっかり腹が減っていたので千歳駅前で牛丼を食べた。あとははまなすが来るのを待つのみ。
しばらくすると駅アナウンスが入り、乗車位置の案内が繰り返される。
それからまもなく、急行はまなすがほぼ定刻通りでやって来た。



・夜行急行はまなす 千歳~青森

行きは偶然にもカーペットが取れたが、帰りはドリームカーに乗る。
リクライニングが深くてすぐ眠れそうだ。
数時間眠った後、起きたときには既に青函トンネルを抜けていた。


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早朝5時半過ぎに、定刻通り列車は青森駅に到着した。
寝不足だし体の疲れがかなり溜まってきている。今回の旅に正念場があるとすれば、これからだ。
それにもう向かい側には、あの悪名高き701系が待ち構えているではないか。



[2013年4月5日]

・奥羽本線 青森~秋田
・羽越本線 秋田~新発田
・白新線 新発田~新潟



5日目は、ただひたすら日本海沿いを南下し新潟へ向かう。
前半は701系のロングシートに耐え抜かなければならない。
もう写真を撮る気力は残っていないし、ただ列車に揺られるのみである。
しばらくすると尻が痛くなってきたので、座席を立ったり座ったりを繰り返してその場を凌ぐ。



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酒田でやっと701系の洗礼から逃れ、ディーゼルカーに乗ってさらに羽越本線を南下する。
やがて右手に日本海が見える。日の当たりもいいので、頭がぼんやりしてきた。



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途中下車する余裕があったが、もう疲れきっていたのでこのまままっすぐ新潟に向かうことに。



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最後は115系に揺られ、夕方17時過ぎに新潟に到着した。眠くて、何か考える気力もない。
とりあえず駅前で適当に腹ごしらえをする。その後はすぐ宿へ直行。
明日の予定をあらかた確認したら、目覚ましをセットしぐっすりと眠り込んでしまった。

2013/04/14 | 北海道一人旅

SLばんえつ物語号に乗って

「北海道一人旅 6日目 (新潟~喜多方~会津若松~郡山~水戸)」

[2013年4月6日]

5泊6日の長旅もついに最終日を迎える。
基本的に今回の旅のメインは北海道なので、あとは順当に帰路を辿って行くだけだ。
しかし今回の旅の中で最も待ち焦がれていたのは、今日乗車するSLばんえつ物語号だ。
僕は今まで動くSLを見たことがなかったので、それこそ楽しみでしょうがなかった。

朝起きたら早々に宿をチェックアウトし駅へ。新潟駅は朝から沢山の人で賑わっている。
発車の時間も迫っていたので早速ホームへと駆け込む。


・磐越西線[SLばんえつ物語] 新潟~喜多方

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そこにはかつて自分が決して動く姿を見たことがなかった、あの黒光りした物体が佇んでいる。
この威厳というか、電車にはない圧倒的な重圧感に感動する。こうして実際に動くSLを見るのは初めてだ。
男の子が興味津々に機関車に手を差し伸べている。幼い頃の自分も、恐らくこういう風にして鉄道と親しんでいたのだろう。



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当たり前だが、確かに動いている。近寄るとものすごい熱気が漂う。
今日は今年最初の運転日らしく、新たに導入されたグリーン車も同時デビューとなる。


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僕が取った席は6号車の普通席。進行方向に向かって左側だが車窓はどちら側も素晴らしいと聞いている。
ボックスシートだが、たまたまか向かい側の席は誰も取らなかったみたいだ。


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列車は定刻通り新潟駅を出発する。出発と同時に汽笛が鳴り響き、盛大なお見送りが行われる。
何が盛大なのかというと、とにかくありとあらゆる方々が手をばんえつ号に向かって振っているのだ。
見上げると、ビルの窓から手を振っている方もいる。



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新潟駅を出て約20分で新津駅に着く。
そして新津駅を出てすぐのところで、かつてC57を保存していた新津第一小学校が見えてくる。
校庭では野球部の子供達が一斉に帽子をこちら側へ振っている。素晴らしいことだと思う。



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しばらくすると車掌さんから気合いの入った挨拶があり、惜しみない拍手が送られる。
それからまた少し時間が経ったところで、今度はジャンケンによる抽選会が行われる。
勝者には缶バッチが贈呈されるとのことだが、僕は運がよかったのか最後の最後まで残り続け、
まさかと思ったが缶バッチをもらうことができた

どうも今回の旅は妙にラッキーなことばかりである。普段は絶対どこかでつまづくのになあ。



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やはり橋の下からカメラを構えている人が多い。実際SLは乗るより外から見る方が面白いのだろう。
僕も今度機会があったら外から見たい、走る機関車の勇姿を。



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少しずつ山が深くなってきた。
新潟から終点の会津若松までだと4時間近くかかる。長い。
しかしあっという間に時間は過ぎていく。
昨日の701系の洗礼に比べたらまるで天と地の差である。



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何というか、SLに乗っているだけで楽しいのだ。
トンネルの中では煙が窓の隙間から入ってきたり、初めて乗る自分にとっては新鮮なことばかりである。



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津川駅に到着した。ここでは機関車の点検と給水のために15分ぐらい停車する。



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今の電車には決してない、機械の部品一つ一つが動くべきところでしっかり動いてるっていう感じがいい。
給水シーンを見るだけでも圧倒されてしまう。



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乗車してから結構時間が経つのに、未だにこのSLが動いているっていう実感がないのは何故なのか。
目の前にあるのはそれこそ本物のSLなわけだが、とにかくインパクトがあってポカーンと口を開けて見てるような気分だ。



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車内インテリアは大正ロマンのイメージで統一されている。
他にも展望車があったりとか、徹底された車内サービスとか、どこもかしこも豪華絢爛である
とにかくあらゆる人々が関わり協力し合って成り立っているのだろう。本当に素晴らしいことだと思う。
とても500円だけ足して乗れるものとは思えない。



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山もかなり深くなってきた。



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この辺りではダムが数ヶ所見られる。



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登り勾配を力強く登っていく。
こういう急カーブ越しにSLが見えると、正に自分がSLに乗っているのを実感する。
後方の6号車の席にしたのも、元はといえばカーブ越しに走るSLの姿を見たかったからだ。



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しかし線路際ギリギリでカメラを構えている人が多い。
何もそこまでして撮らなくても、と思う。



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山都駅でも点検のために10分程停車する。





やがて乗車してからおよそ3時間半経ったところで、喜多方駅に到着した。
実は終点の会津若松まで乗りたいのだが、ラーメン好きとして喜多方は外せない。
折り返しで戻ってくるという手もあるが、時間が手一杯になってしまうので、
やむなく喜多方でばんえつ号を降りることに。



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やはりほとんどの人は終点まで乗るみたいだ。
汽笛が鳴り響き列車は終点の会津若松へと向かっていく。
心に残る素晴らしい旅をありがとう、SLばんえつ号!



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駅前は閑散としている。
喜多方ラーメンの店に関する情報は既に調べていたので、早々に目当ての店へと向かう。
腹も減ってきたし、雨も降りそうなのでなおさら急ぐ。



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二軒はしごして喜多方ラーメンを味わった後、時間が少し余ったので駅前横にある喫茶店で時間を潰すことに。
ここ「煉瓦」というアンティーク・カフェではダッチ・コーヒーが飲めるらしく、コーヒー好きの自分はすぐに注文。
澄んだ中にもまろやかな味わいがあって、とてもおいしい。



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次の列車の時間が迫っていたので駅に戻ると、折り返しでSLばんえつ号が汽笛を鳴らしながら入線してきた。
その後すぐに会津若松行きの普通列車が到着する。
SLを見送りたいのだが、車掌さんは容赦なく出発の笛を鳴らす
ちょっとだけ待ってくれてもいいのになあ。



・磐越西線 喜多方~会津若松

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喜多方駅から約15分で会津若松駅に着く。
古くからある城下町ということで色々見て回りたいが、滞在時間は一時間ほどなのであまり遠くへは行けない。
とりあえず駅前近くを適当にぶらつくことにする。



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そうしてぶらついているうち、元々雲行きは怪しかったが遂に本格的に雨が降り出し始めた。
予想以上に雨足が強くなってきたので、慌てて駅の方へと戻る。
会津若松を出ると自宅最寄り駅まで途中下車は一切できなくなるので、
とりあえず駅前のコンビニで十分な飲み物と晩飯を買っておく。





ここからはただひたすら列車を乗り継いで帰路へと向かうわけだが、それぞれ乗り継ぎの時間が非常にシビアである。
どこかしらで一度でも乗り遅れると、今日中に家に帰れなくなる



・磐越西線 会津若松~郡山

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会津若松から郡山までは快速のあいづライナーに乗車。特急車両485系が使用されている。

途中折り返しの電車が少し遅れたので、列車は数分遅れて郡山に到着。郡山での乗り継ぎ時間はたった3分である。
最悪間に合わなければ東北本線で南下するルートで帰ろうと思っていたが、
水郡線の列車がこちらの乗り継ぎ客を待っていてくれたので無事に乗り継ぐことができた。



・水郡線 郡山~水戸
・常磐線 水戸~最寄り駅


水戸行き最終列車は定刻より数分遅れて発車した。これから終点の水戸まで約3時間の道のりだ。
キハE130系は加速が凄まじく、まるで気動車という感じがしない。車内はほとんど学生で占められている。
しばらくすると席が空いてきたので、ボックスシートに座って夕飯を食べる。


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途中の常陸大子駅で20分ほど停車する。天気はかなり荒れてきた。
駅はローカル線の風情そのものなのに、車両はピカピカのステンレス車両というところに違和感がある。



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その後はほぼ定刻通りで水戸駅に到着した。およそ10分後に上野行き最終列車が来る。
雨風が酷くなり運転見合わせになりそうな勢いだったが、無事自宅最寄り駅へ到着。
激しい雨の中びしょびしょになって夜中0時過ぎに帰宅。
明日は朝からバイトがあるので早々に寝床へ転がりこんだ。


翌日、全国的に天気は大荒れとなった。
北海道は全ての路線が終日運休、当然急行はまなすも運休SLばんえつ号も運休となっていた。
もし仮に旅の日程をずらしていたら、とゾッとする。

何はともあれ、今回の旅は個人的には大成功だった。
旅の間ずっと天候に恵まれていたことに改めて感謝している。
(完結)
2013/04/15 | 北海道一人旅


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